JPS5918489A - 原子炉容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 高速増殖炉の圧力容器とそのふたの接合部分あるいは容
器のふたとこれに設置される回転プラグ等の各種機器と
の接合部分に、シール機構を備える原子炉容器に係り、
特に、シール機構部にガス圧流入防止板を具備すること
に関する。

〔従来技術とその問題点〕

本発明は、高速増殖炉の圧力容器とそのふたの接合部分
あるいは容器のふたとこれに設置される回転プラグ等の
各種機器との接合部分に、シール機構を備える原炉容器
に適用されるものであるが、ここでは特に回転速へいプ
ラグ部に着目して、従来技術の問題点について述べる。

回転遮蔽プラグは、高速増殖炉の燃料交換システムの一
つでらり、原子炉が定常運転時には固定された状態にあ
るが、燃料交換時には回転し機能するものでおる。

第１図は、高速増殖炉の炉容器上部に設置された、従来
の単回転プラグの概要断面図を示したものである。図に
示すごとく、回転プラグ１ｏと原子炉容器上部壁１１と
の摺動面に、炉内放射性ガス又はＮａ蒸気等の漏洩を阻
止するだめの液体シール部１２が設けられている。すな
わち、液体シール部１２は第２図に示すごとく環状空間
１３に設けられており、前記回転プラグ１０の摺動面に
沿って原子炉容器上部壁１１に固着されたシール機１４
と液体シール機１４内に突出した環状の仕切板１５、お
よびシール機１４内に注液される低融点合金１６とから
構成されている。

このように構成された従来の液体シール部は、シール合
金１６が自由液面を成しているため、原子炉容器内のカ
バーガス又はＮａ蒸気のガス圧の異常上昇等によって。

前記シール合金１６が液体シール植列に押し出されるこ
とが考えられる。その結果、カバーガス又はＮａ蒸気が
漏洩し、周辺機器に不都合を来すおそれがある。

重環の冒頭で述べたように、回転遮蔽プラグは燃料交換
時には回転するだめ、シール合金は溶融状態にある。こ
の場合、当然合金は凝固状態にあるときよりも、異常圧
力変動等に対して不安定な状態にあり、合金の樋外への
溢流防止などの対策が要求される。

〔発明の目的〕

本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、原子炉
内のカバーガス又はＮａ蒸気に異常な圧力変化が生じて
も、シール機能を喪失しない原子炉容器を得ることを目
的とする。

〔発明の概要〕

本発明の一例として、回転プラグ部についてその概要を
以下に記す。

第３図に示す如く、仕切り板に突出して設けられた板（
バネ吊り下げ用板１７）にバネ１８を固定して取り付け
、このバネの先端に摺動面の環状空間に沿った円板（ガ
ス圧流入防止板１９）を吊り下げる。ツに、このガス圧
流入防止板１９の動きを制限するために、仕切り板１５
およびシール樋１４の円周に沿って突出しだ止め板２０
を設ける。

次に、以上述べたような構造を有する本発明の作用につ
いて説明する。

シール合金が溶融状態で、原子炉内のガス圧が異常に上
昇した場合、ガス圧流入防止板１９が合金光面側に押し
下げられて止め板２０に密着するためガスの流入を防止
する。したがって、合金の液面の動きが阻止されるため
、異常圧が生じても合金が原子炉外へ溢流することを防
止する。

〔発明の実施例〕

図面を参照して、本発明の実施例を示す。

〔実施例１〕 第３　図ハ、メタルシール部１６の原子炉内空間側に、
ガス圧流入防止板１９を設けた例であり、この作用につ
いては発明の概要の項で記述したとおりである。

〔実施例２〕 第４図は、シールメタル部１６の原子炉内空間内外のそ
れぞれに、ガス圧流入防止板１９ａ、１９ｂを設けたも
のである。

本実施例において、原子炉内に設けたガス圧流入防止板
１９ａは、原子炉内で異常圧力が発生したときに合金の
溢流を防止するだめの作用をする。

一方、原子炉外にガス圧流入防止板１９ａを設けた理由
は、原子炉外で圧力設定操作（合金表面をＡｒガスで覆
う）を行う際に誤操作等により異常圧力が生じる場合も
考えられる。その場合に、シール合金が原子炉内に溢流
してシール性能を喪失することを未然に防止するために
設けたものである。

〔実施例３〕 第５図は、仕切シ板１５およびシール樋１４に凹の溝２
１を設け、その溝２１にガス圧流入防止板１９を設置す
る。

この場合、原子炉内からの圧力流入は、ガス圧流入防止
板１９がＡ、Ｂ点に密着することにより阻止し、原子炉
外からの圧力流入はガス圧流入防止板１９がＣ，Ｄ点に
密着することにより阻止する。

このように、本実施例は、原子炉内外のいずれか一方の
みにガス圧流入防止板を設けて、原子炉内外のいずれか
らの圧力流入をも阻止する機能を備えている。

第６図は、原子炉内空間側のみにガス圧流入防止板１９
を設けた例を示す。

〔実施例４〕 第７図、第８図は仕切シ板１５およびシール樋１４に突
出した止め板２０を取付けて溝を設け、その中間にガス
圧流入防止板１９を設置したものである。

なお、機能および特徴は、実施例３と全く同様である。

〔実施例５〕 第９図は、ガス圧流入防止板１９ａ、１９ｂおよび止め
板２０ａ　、　２０ｂの形状をテーシく−を有する構造
した例であり、機能は同じである。

〔実施例６〕 第１０図は、ガス圧流入防止板１９ａ、１９ｂおよび止
め板２０ａ、２０ｂの形状をリング状にした例である。

〔発明の効果〕

本発明の原子炉容器は、原子炉内の放射性カバーガス圧
の異常変化、もしくは原子炉外側の異常ガス圧変化に遭
遇しても、本来のシール機能を喪失することなく、原子
炉内放射性ガスの漏洩を阻止する効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の回転遮蔽プラグの概略断面図、第２図
は第１図の一部拡大断面図、第３図から第Ｑ ４図は本発明の回転遮蔽プラグの実施例を示す要部拡大
断面図である。 １０・・・回転プラグ　　　１１・・・原子炉容器上部
壁１２・・・液体シール部　　１３・・・原子炉内環状
空間１４・・・シール樋　　　　１５・・・仕切り板１
６・・・シールメタル（低融点合金）１７・・バネ吊ヤ
下げ用板 １８・・・バネ（弾性体） １９・・・ガス圧流入防止板 ２０・・・止め板 ２１・・・溝 （７３１７）代理人弁理士　　則　近　憲　佑（ほか１
名）第　　１　　図 Ｄ 第２図 第　　３　　図 第７図 第　　８　　図 第　　９　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 原子炉圧力容器とそのふたの接合部分あるいは容器のふ
   たとこれに設置される回転プラグ等の各種機器との接合
   部分に、シール機構を備える原子炉容器において、シー
   ル部の環状空間に弾性体で吊るようにして設けられるガ
   ス圧流入防止板と、その」二下動を制限するための止め
   板を具備することを特徴とする原子炉容器。