JPS5918328Y2 - 水道メ−タ用パイロツト指標 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水道メータ用パイロット指標に関する。

パイロット指標は、本来、指示窓を透して視認し得る位
置において羽根車等の計量装置がら指示装置に至る減速
歯車列のうち減速の程度が少い回転軸に取り付けられ、
下流での漏水の有無、作動不良や不動の有無、計量性能
の低下の有無などを、単に検針員のみではなく上水の需
要家にも容易に確認できるようにするためのものである
。

ところが、近年、水道メータの器差測定の自動化を可能
にするためにパイロット指標の代りに、回転中心線につ
き対称的に前面に複数の反射面を具えその外縁をほぼ円
形とした反射鏡を使用し、外部から指示窓を通して定方
向の光線を回転軸の回転中に反射面が通過する部分に投
射して別の定方向に対する反射光線を反射面の通過回数
に応じて点滅させてその点滅回数に基いて積算値を算定
するようになった。

この場合、多数の被検水道メータと１の基準器との直列
接続において基準器の定量積算の間の各被検水道メータ
の積算値を高い精度で読み取るために或いは所要精度で
読み取るための積算量及び所要時間を小さくするために
一定量当りの点滅回数を多くずべく、反射面数を多くし
、その結果外縁の形状がほぼ円形をなすものが主流をな
すに至った。

このため、とりわけ流量が小さい場合には回転している
がどうがの認定が甚だ困難となり、パイロット指標とし
ての本来の機能が後退するに至った。

これに対処して、クロムメッキした反射面に隣接して点
や線などの特徴を附することが試みられたが、色彩を施
さない限り視認し難いし、通例直径７〜８ｍｍ程度の小
物への塗装を安価に施すことは大変困難であった。

これにかんがみ、この考案は、回転中心線につき対称的
に前面に複数の反射面を具えその外縁をほぼ円形とした
主体部分をもちながら、しがも視認し易くかつ生産が容
易な水道メータ用パイロット指標の実現を目的とするも
ので、以下に実施例にっき構成、作用、効果を説明する
。

第１図に前面図、第２図に断面図を示す実施例は、主体
部分１と附加部分２との２部分より戒る。

主体部分１は、回転中心線につき対称的に前面に複数の
反射面３を等分画に具えその外縁４をほぼ円形としてあ
り、外縁４を３等分画した各位置に半径方向に僅かに突
出した小突起５を設け、その後面を先端に近いほど前面
に近くなる斜面６としである。

この実施例の場合は、第３図にも示すように、主体部分
１の後面７の周縁部の３個所に後方への突出部８を設け
てその外周端に前記小突記５を設け、前記斜面６は突出
部８の後面において外縁４の円の内方にまで及んでいる
。

回転中心線と同心的に、主体部分１の後面７の中央にボ
ス９が突出し、その中心に回転軸に圧入する孔１０を設
けである。

ボス９の外周の１個所に全長に亙る溝１１を設けである
。

主体部分１はプラスチック製で全面にクロムメッキを施
しである。

附加部分２は、第４図に示すように、主体部分１の後面
７に接する中央部１２と、小突起５の前面に接し主体部
分１の外縁４より外方に突出した指標部１３とより成り
、中央部１２を主体部分１の後面７に向って押し付ける
とき指標部１３が小突起５の斜面６に沿って外方に変位
し、次いで小突起５の先端を越えてその前面に納まり、
この間に弾性限界内の変形にとどまる連結部１４を介し
て、中央部１２と指標部１３とを一体的に構成しである
。

この実施例の場合は、第５図に大げさに示すように、連
結部１４の湾曲により指標部１３の前端が外方に変位す
るとともに、指標部１３自体の湾曲による外方変位が加
わって、小突起５の先端を越えるようにしである。

中央部１２にはボス９と嵌合する孔１５があり、孔１５
の内径には溝１１と嵌合するキー１６が突出している。

これは主体部分１と附加部分２との結合時の位置決めの
ためのものである。

附加部分２は赤、黄その他目立ち易い色彩をもつプラス
チックで成形しである。

このように構成したから、主体部分１と附加部分２とを
各別個に予め準備しておいて、これらを結合することに
よって容易に反射鏡つきパイロット指標を製作すること
ができ、反射面３はボス９と一体的であるから偏心が少
く、反射面３が正確に等分画にできているならば器差の
測定誤差が少く、シかも指標部１３の形状色彩は明確で
ある。

ことに、水道事業者が設置状態の水道メータの購入時期
その他外形からでは識別不能の特徴を識別したい場合に
は、附加部分２の色別を予め指定することにより識別可
能となり、その為の価格の増加はないから、現物管理上
きわめて有用である。

【図面の簡単な説明】

図は凡てこの考案の一実施例に関するもので、第１図は
前面から見た図、第２図は第１図のＡＡ矢視断面図、第
３図は主体部分のみを後面から見た図、第４図は附加部
分のみを前面から見た図、第５図は第４図のＢ−Ｂ断面
図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転中心線につき対称的に前面に複数の反射面を具えそ
   の外縁をほぼ円形とした主体部分と、これに附加すべき
   附加部分とより成り、主体部分の前記外縁を等分画した
   各位置に半径方向に僅かに突出し後面を先端に近いほど
   前面に近くなる斜面とした小突起を設け、附加部分は主
   体部分の後面に接する中央部と小突起の前面に接し主体
   部分の外縁より外方に突出した指標部とより戊り、中央
   部を主体部分の後面に向って押しつけるとき指標部が小
   突起の斜面に沿って変化し、次いで先端を越える間に弾
   性限界内の変形にとどまるような形状寸法に中央部と指
   標部とを一体的に構成したことを特徴とする水道メータ
   用パイロット指標。