JPS5917918Y2 - 壁装材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は壁装材に関するものである。

従来、室内の壁面の表装を行うものとして、壁面化粧シ
ートが広く知られているが、これらのものは壁面に添着
する手段として予め化粧シートの裏面に粘着剤層を設け
ておき、この粘着剤層を介して壁面に添設するもの、あ
るいは糊を用いて添着するものなどが一般に採られてい
る。

しかしながら、前者のものにあっては、壁面に化粧シー
トを貼り付ける際、貼付位置にずれがあった場合、粘着
させたままの状態で貼着位置の修正をするのは殆ど不可
能であり、−たん剥して貼り直す必要があり、下地壁面
の表面状態によっては粘着剤層の機能が著しく低下し、
再貼着が困難となる欠点を有し、又、後者のものにあっ
ては、貼着後の位置修正は可能であるかわりに、糊が乾
燥するまで待つ必要があるなどの欠点があった。

この考案は上記に鑑み、貼りやすく、又、−たん貼着し
た後であっても容易に貼着位置修正を行い得る壁装材を
提供することを目的としてなされたものであって、不織
布よりなる表装シートの裏面に粘着剤層が形成され、該
粘着剤層中にはネット状の補強体が埋入されていること
を特徴とするものである。

次に、この考案を実施例により説明する。

図はこの考案の要部拡大断面図である。

この考案の壁装材１は、表面２Ａに適宜の装飾模様の付
された不織布よりなる表装シート２の裏面２Ｂに粘着剤
層３が形成され、該粘着剤層３中には天然繊維、合成繊
維等の曲折可能な繊維より成るネット状の補強体４が埋
入されて構成されている。

図中５は粘着剤層３上に仮着された剥離紙であり、使用
時には取り除かれる。

この考案の壁装材１は、表面２Ａに適宜の装飾模様を施
した任意の厚さの表装シート２の裏面２Ｂにまず粘着剤
層３を設け、次いで粘着剤層３上にネット状の補強体４
を添設した後、剥離紙５を重ねて圧縮し、粘着剤層３中
にネット状体を埋入させるのである。

この考案は以上のように構成されているから、表装シー
ト２の裏面２Ｂに形成される粘着剤層３の表面は、埋入
されたネット状補強体４により粘着実効面積が規制され
、これにより貼着及び貼着後の剥離が容易となるのであ
る。

又、不織布製表装シート２は、いわゆる腰がなく、従っ
て大面積のものとなるほど扱いにくいのであるが、粘着
剤層３中に埋入されたネット状補強体４により腰がしっ
かりとし、貼付作業がきわめて容易化される。

さらに、表装シート２は、不織布製であるから、断熱性
、保温性にも優れ、従って、従来の化粧シートでは得ら
れなかった断熱、保温効果を有するなど種々の効果を有
するのである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例の要部拡大断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 不織布よりなる表装シートの裏面に粘着剤層が形成され
   、該粘着剤層中には、ネット状の補強体が埋入されてい
   ることを特徴とする壁装材。