JPS59179126A - 湿式除塵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は湿式除塵装置に関するもので、主として木工
機械、熱処理工場等の産業用に用いられる大型の装置に
係り、その構成を簡単にして設備の建設コストを低減す
ると共に、その運転コストを可及的に低減することを目
的とするものである。

〔従来技術〕

一般に、斯る湿式除塵装置は外箱の底部に水・油等の除
塵液を満たし、その中へ空気ダクトを開口させてそこか
ら除塵液中へ塵埃を含む空気を吹き込み、塵埃を濡らし
て空気から分離し、除塵液と共に塵埃を外部へ排除する
構成を有している。

そこでこれを産業用の大型除塵装置に通用しようとする
と、前記空気ダクトの他除塵を終えた空気から水滴を除
去するデミスタも大型となるため、その支持構造が複雑
且つ大型となって建設コストの上昇を免かれ得ない。ま
た、大型のデミスタは目詰まりその他で交換或いは掃除
するのに時間がかかり、保守費用が増す不具合があった
。

〔発明の概要〕

この発明は斯る不具合を除去すべくなされたもので、外
箱の上部に設けられる空気ダクトを利用して大型のデミ
スタを支持した点に特徴がある。

〔実施例〕

以下、図示の実施例によって、この発明を説明する。■
は建物形に建設された湿式除塵装置であリ、その外面に
は除塵すべき空気の流入口１ａ及び除塵が終了した空気
の流出口１ｂが開口している。

流入口１ａの他端は木工機械等の刃物周辺その他多量の
塵埃が発生ずる個所とダクト（図示してない）で連結さ
れる。湿式除塵装置１の外面は外箱２によって形成され
ている。外箱２の内部上方には流入口１ａの内側に位置
して除塵すべき空気が流入する空気ダクト３が設けられ
ている。空気ダクト３はステンレス板を逆Ｕ字形に折り
曲げて作ったもので下面は開放されており、端部は外箱
２の内面へ直接に支持されてそれ自体の剛性を高めると
共に、外箱２の補強作用をなし、更に側面において後述
するデミスタ４を支持している。

５は空気ダクト３の下方に形成された屈曲路であり、空
気ダクト３の下面に固設された迷路部材５ａと空気ダク
ト３の下方に位置して外箱２に設けられた他の迷路部材
５ｂとからなっている。屈曲路５の下部は図中６で記し
た水・油等の除塵液中に浸漬している。６ａ、６ｂはそ
れぞれ除塵液の補充タンク及び除塵液の溢流弁であり、
外箱２内の除塵液レベルを所定の水準に保つものである
。

デミスタ４は除塵液を通過した空気に含まれる滴を除去
するもので、ステンレス製の金網で作られた網状の容器
４ａ内に合成樹脂製繊維、即ち通気性の障害材４ｂを充
填したもので、各辺をアングル材（断面り形の軽量形鋼
）で形成した長方形の枠体内に支持して外箱２の内面と
空気ダクト３の側面との間に介在する比較的大きな細長
い空間内に設置される。勿論、前記障害材４ｂはこれに
限らず連続気泡からなるスポンジ状の発泡体でもよい。

７はデミスタ４の上方に設けた洗浄液散布用の流出口で
、如露状に無数の小孔が開口させてあり、そこから噴出
する洗浄液によってデミスタ４に付着した水滴や、塵埃
を洗い落すものである。なお、洗浄液は前記水・油等の
除塵液と同種の液が供給されある。よって、除塵液を通
過した空気はデミスタ４を通過する際、比較的大きな滴
が障害材４ｂに付着して除去され、外箱２に形成した流
出口１ｂを通して大気中へ放出される。

８は外箱２の底面に堆積した塵埃を排出するための１−
レーン通路であり、ドレーン弁８ａを介して排水路９へ
通じている。

次ぎに実施例の作動を説明する。まず、外箱２内に所定
量の除塵液を注入し、例えば木工機械から挽き粉を含む
空気を空気ポンプ（図示してない）で流入口ｌａ内へ圧
送すると、その圧力によって空気ダクト３内の除塵液レ
ベルが低下し、迷路部材５ａの下端に達すると空気はそ
こから気泡となって屈曲路５内を上昇する。その際、挽
き粉その伯の塵埃は除Ｍ液に触れて濡れ、表面張力によ
って捕捉されて空気と分離する。また、この気泡は空気
ダクト３の全長にわたって発生するので、大量の空気を
送る場合でも気泡を比較的小さく保つことが出来、除塵
が効率よく行われる。空気は液面を離れると更に上昇し
、それに含まれる水滴をデミスタ４で除去した後、流出
口１ｂを経て大気中へ放出される。除塵作業が終了した
後、前記空気ポンプを止め、洗浄液散布用の流出ロアか
ら水・油等の洗浄液をデミスタ４の上方に均一に噴出さ
せる。斯くて、デミスタ４に付着した塵埃は洗浄液によ
って洗い流され、洗浄液と共に下方の除塵液中へ落下す
る。よって、所定の時期にドレーン弁８ａを開き、外箱
２の底面に堆積した除塵液中の塵埃と共にドレーン通路
８へ排出される。

〔発明の効果〕

この発明の湿式除塵装置は、以上のように、外箱の内部
上方に除塵すべき空気が流入する空気ダクトを配し、空
気ダク１−の下面を外箱内に開口させ、外箱の内面と空
気ダクトの外面との空間をデミスタで充填したから、空
気ダクトとデミスタとが相互に支え合い、補強される。

よって空気ダクトやデミスタが相当大型であっても補強
が簡単で済み構造物の大型化が避けられる。また、デミ
スタの上方に洗浄液散布用の流出口を開口させ、装置の
運転休止中にそこから洗浄液を噴出させてデミスタを洗
浄できるように構成したから、簡単な操作によりデミス
タの汚損を防止できる等の効果がある。

なお、デミスタのエレメントを合成樹脂製として軽量化
すれば、デミスタは空気ダクトと外箱との間吊り橋状に
横架することも可能であり、その場合前記アングル材か
らなる枠体を省略できるので構造が簡単になる効果も生
じる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すものであり、第１図は
一部を破断した外観図、第２図はその■−■断面図であ
る。 １−−−一湿式除塵装置、　１ａ−−−−流入口、１、
ｂ−−−一流出口、　　　　　２−−−−外箱、３−−
−−空気ダクト、　　３ａ−−−一側壁、４−−一〜デ
ミスタ、　　　４ｂ−−−−障害材、５−−−一屈曲路
、　　　　５ａ、５ｂ−〜−−迷路部材、６−−−−除
塵液のレベル、 ７−−−−洗浄液散布用の流出口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）外箱の内部上方に除塵すべき空気が流入する空気
   ダクトを配し、空気ダクトの下面を外箱内に開口させ、
   外箱の内面と空気ダクトの外面との空間をデミスタで充
   填すると共に、そのデミスタの上方に洗浄液散布用の流
   出口を開口させてなる湿式（２）洗浄液散布用の流出口
   は、微小な多数の小噴口で構成されている特許請求の範
   囲第１項記載の湿式除塵装置。