JPS5916781B2

JPS5916781B2 - 限外「ろ」過量自動制御装置

Info

Publication number: JPS5916781B2
Application number: JP52121493A
Authority: JP
Inventors: 憲治伊藤
Original assignee: Chino Works Ltd
Current assignee: Chino Corp
Priority date: 1977-10-12
Filing date: 1977-10-12
Publication date: 1984-04-17
Also published as: JPS5456080A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は透析患者が使用する人工腎臓において、限外
濾過量を自動的に制御する装置に関するものである。

通常この種の透析装置において血液中の老廃物および過
剰水分は、ダイアライザと呼ばれる透析器の半透膜を経
て透析液中に透析される。

特に過剰水分は、透析器内の透析液の透析圧を血圧より
も低く保つことにより除去される。

そしてこの時、血液中より透析液に涙過される水分量で
ある限外濾過量の制御を正確に行うことは患者の安全確
保・透析の効果から極めて大切なこととなる。

従来、この為に圧力計を用いる方法があるが、これでは
正確に限外濾過量の測定を行うことができない。

又、特開昭５０−１１８５９７で示されるように透析器
の流入量と流出量とをバランスさせる流入ポンプと流出
ポンプとを備えたようなものも提案されているが、これ
では装置が複雑で高価である。

さらに患者を計量ベッドに寝かせ、その体重の減少によ
り測定を行う方法が実用化されているが、この方法では
精度が非常に悪く、正確な限外濾過量の制御を常時行う
ことができない。

この発明の目的は、以上の点に鑑み、透析器に供給され
る透析液の一定量毎に対応した限外濾過量を測定して除
圧弁または除圧ポンプの負圧を制御するようにした限外
濾過量自動制御装置を提供することである。

以下この発明を図面に従って説明する。

第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図である。

図において、１は流量測定部、２は除圧弁、３は透析器
、４は除圧ポンプ、５は限外ア過量測定部、６は制御部
、７は積算表示部である。

第２図は、流量測定部１の詳細図であり、１１は第１の
貯水槽、１２は第１の測定槽、１３は第２の測定槽、１
４は第１の検出器、１５は第２の検出器、■１は第１の
弁、■２は第２の弁、ｖｏは三方弁である。

第３図は、限外濾過量測定部５の詳細図であり、５１は
第２の貯水槽、５２は第３の測定槽、５３は隔膜、５４
は連通管、５５は測定管、５６は検出器、■３は第３の
弁、ｖ４は第４の弁である。

次に第４図のタイミング図を参照して動作の説明を行う
。

通常１時間に３１の割合で供給される透析液は第２図の
第１の貯水槽１１に蓄えられ、次いで液位をレベルで検
出するような第１、第２の検出器１４．１５により第１
、第２の測定槽１２．１３の貯水量を測定し、第１、第
２の弁■１．Ｖ２を交互に開閉すると共に三方弁■。

も交互に切換えを行う。

つまり、第２の弁Ｖ２が開のとき、貯水槽１１より測定
槽１３に透析液が流入し、ちょうど１１となった時を第
２の検出器１５で検出してこの第２の弁ｖ２を閉じる。

この間第１の弁ｖ１は閉じており、三方弁■。

は第１の測定槽１２に蓄えられたｌ１分の透析液を透析
器３に序々に流入させるよう働く。

約２分間で第１の測定槽１２の液位はゼロとなり、これ
を第１の検出器１４にて検出して第１の弁Ｖ１を開とし
、三方弁■。

を第２の測定槽１３の方に切換える。

同様にして、第１の測定槽１２に透析液が１７流入する
と共に、第２の測定槽１３に蓄えられたｌ１分の透析液
が三方弁Ｖ。

より透析器３に序々に流入する。

このようにして第１、第２の測定槽１２．１３より交互
にｌｌずつ、一定量、一定時間毎に透析器３に透析液が
供給される。

そしてこの１１毎に対応する検出器１４．１５の液位ゼ
ロの検出信号は、適当な時間遅れを持たせるなどしてタ
イミング信号として後述する限外濾過量測定部５に送ら
れる。

三方弁Ｖ。

からの透析液は除圧弁２を介して透析器３に供給され、
除圧ポンプ４を経て、限外濾過量設定値５へ送られる。

つまり、除圧ポンプ４にて透析器３より流出する透析液
を負圧で引くと共に、除圧弁２にてこの負圧を制御して
、透析器３の透析液の透析圧を透析される血液の血圧よ
りも低く保つことにより、透析膜を介して血液中の過剰
水分が透析液中に涙過される。

これは通常１１につき２０ＣＣ位の水分が血液中より透
析液中へと除去され、この所要時間は約２分間となる。

そしてこの限外涙過された水分を含んだ透析液は第３図
限外ｐ過量測定部５の第２の貯水槽５１に供給される。

第４図も参照して流量測定部１の三方弁Ｖ。

の交互の切換に対応した検出器１４．１５の発生するタ
イミング信号は、一定量毎の透析液が透析器３を通過し
て貯水槽５１に蓄えられるのに十分な時間遅れＴｓを持
たせて第３の弁ｖ３を開とするよう働く。

この第３の弁Ｖ３を適当な時間開くことにより貯水槽５
１内の透析液はすべて第３の測定槽５２に注入される。

そして、この第３の測定槽５２内に蓄えられた透析液は
定められた範囲内で移動可能な受圧膜５３を押し下げ、
この圧力は連通管５４内の溶液に伝えられ、測定管５５
内の液位を押し上げ、透析液の液位と測定管５５内の液
位とが等しくなるようにつりあう。

従って第３の測定槽５２の上部に５２′のような細管部
を設け、その下部を１１の容積にしておけば、この細管
部５２′に対応する測定管５５の液位変化から、極めて
正確に、透析液の限外濾過量の測定を行うことができる
。

その液位は例えば電極棒と測定管５５との静電容量の変
化として検出器５６にて測定されるようになっている。

このようにして基準の透析液の量Ｑ（−１７）に対する
限外濾過量ΔＱが測定されるわけである。

そして、測定に必要な時間を十分にとって、第４の弁ｖ
４を開とすることにより透析液は排出され、第３の測定
槽５２は空となる。

この検出器５６の測定信号は、制御部６にて所望する単
位時間当りの限外濾過量設定値と比較され、その偏差信
号により限外沢過量が常に一定となるよう除圧弁２の負
圧を制御する。

勿論、除圧ポンプ４の負圧を制御してもよいし、除圧弁
２と除圧ポンプ４の両方の負圧を制御してもよい。

さらに、この測定信号は、積算表示部７にて、アナログ
積算、又はＡ−Ｄ変換の後、加算するなどして、表示を
行い常時限外濾過量の監視と共に、全限外濾過量を知る
ことができる。

こうした一連の動作は透析が完了するまで続けられる。

透析液の総量を１５０１とすれば５時間で限外濾過量は
その２ｑｂの３１となる。

勿論、こうした数値は必要に応じて自由に設定できプロ
グラムを組むこともできる。

以上詳細に説明したように、この発明は透析器に供給さ
れる透析液の一定量毎に対応した限外濾過量を測定して
除圧弁などの負圧を制御するようにした限外濾過量自動
制御装置である。

従って、一定量毎に限外沢過量の測定を行っているので
精度が１％以下と極めて良好であり、限外濾過量の制御
が非常に正確にできる。

又、常時限外濾過量の瞬時値を知ることができると共に
全限外濾過量も知ることができるので、臨床上極めて有
用である。

又、制御部の設定値を変えることにより限外沖過量の調
節が自由にできるので患者の状態に応じて迅速かつ安全
に透析を行うことができる。

又、完全自動化が可能なので、同時に何人もの人の透析
の監視・制御が可能で大幅な省力化ができる等の効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すブロック図、第２図
、第３図はそれぞれ要部の部分詳細図、第４図はタイミ
ング図である。１・・・・・・流量測定部、２・・・・・・除圧弁、３
・・・・・・透析器、４・・・・・・附属ポンプ、５・
・・・・・限外濾過量測定部、６・・・・・・制御部、
７・・・・・・積算表示部。

Claims

【特許請求の範囲】

１透析液の流量を測定し流量が所定の一定量に達する
毎にタイミング信号を発生する流量測定部と、この流量
測定部から流出する透析液の負圧を制御する除圧弁と、
この除圧弁からの透析液が流入し透析膜により透析を行
う透析器と、この透析器から流出する透析液を負圧で引
く除圧ポンプと、前記流量測定部のタイミング信号に応
じて前記透析器から流出する一定量毎の透析液に対する
限外濾過量を測定する限外濾過量測定部と、この限外濾
過量測定部の測定信号と所望の限外濾過量設定値との偏
差信号により前記除圧弁または除圧ポンプの少なくとも
一方の負圧を制御する制御部とを備えた限外濾過量自動
制御装置。