JPS5915948Y2 - 電気製品の展示台等におけるコ−ド類収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電話機、電気製品の如くコード類を有する商品
の展示台等に好適するコード類の収納装置に関するもの
である。

電話機を展示する場合、従来では展示台の棚板上に電話
機に載せ、電話機に付随するコード類は裸のまま配線さ
れ、従って雑然として見苦しく、外観性の点で好ましく
なく、商品の展示上改善が望まれる。

上記を改善すべく上記したコード類を展示台の見えない
隅部等にはわせ、ステラプル等で止着したり、木製台の
場合にはパネル等の内側等にコード類を収納しているが
、前者では配線に手間、時間を要し、作業が面倒、煩雑
であること、又後者では以上の他展示台に空所を設けた
りするため構造が複雑化し、展示台は割高となる。

以上は電話機の展示台に限られず、コードを有する各種
の電気製品の展示台等においても同様の不都合がある。

本考案は以上を改善すべくなされたもので、その目的と
する処は、展示台等にパイプ材を縦設等し、該パイプ材
には長手方向への開口部を設け、該開口部を長手方向に
割目を有する可撓帯で塞ぐようにし、棚板等に載せた商
品のコードを可撓帯の割目からパイプ材内に導入する如
くして該パイプ材内にコードを収納するようにし、商品
の展示上の外観性向上と、コード配線処理作業の容易化
を図り、併せて以上を簡単な構造で安価に企図し得る如
くしたコード類の収納装置を提供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図は展示台の組立途中の斜視図で、実施例では展示
台１は二枚のガラスフェンス２，３と基台４とからなる
。

フェンス２，３は対称的な横断平面り型をなして所定の
高さを備え、基台４の平面コ字型をなす支持枠５のこれ
に倣う如く形成された上向きの開放溝５ａに左右のフェ
ンス２，３の下端部に嵌合して起立支持せしめ、支持枠
５の下部内側間には底板６が架設され、底を塞ぐ。

底板６の中央部には前方に開放された上下に貫通するス
リン１−６ａが形成され、スリット６ａの底板６中央部
側の端部は該スリン）−６ａと連通する大径の欠円状通
し孔６ｂが形成されている。

フェンス２，３の各側板部２ａ、３ａには上下に離間し
て前後に止孔２ｂ、３ｂ・・・・・・を形成し、これに
第２図に示す如く棚板７の支持具８・・・・・・を止着
し、複数の棚板７・・・・・・を上下に離間して水平に
側板部２ａ、３ａ間に架設する。

フェンス２，３の同方向に延びる後板部２Ｃ９３Ｃは支
持枠５の後片５ｂの中央部でその端縁２ｄ、３ｄが向い
合い、この間に縦にスリット９を形威し、スリット９は
上に開放される。

このスリット９に溝１０ ａを外周に有する複数の止着
具１０を前後を後板部端縁で規制する如く上から嵌挿し
、止着具１０の前面には二個の係止突起１１．１１が各
突設されている。

棚板７・・・・・・を架設する前に配線ダクト２０をス
ノット９前面に縦設する。

配線ダクト２０の詳細は第３図乃至第５図に示される如
くで、基本構造は長尺なパイプ材よりなる。

実施例では角パイプ状とし、二本のチャンネル材２１．
２２の一方２１の底板２１ ａ内面に横断平面丁型のス
ペーサ２３の脚片２３ａ先端を溶接等で接合し、該スペ
ーサ２３はチャンネル材２１の長さ方向に離間して複数
接合する。

脚片２３ ａの長さはチャンネル材２１．２２の左右の
側片２１ｂ、２２ｂ・・・・・・の合計幅方向長さより
も充分に大きく、脚片２３ ａ基端部に接合された横片
２３ｂを他方のチャンネル材２２の底片２２ ａ内面に
当て、ビス２４・・・・・・で止着する。

かくしてチャンネル材２１．２２の側片２１ｂ、２２ｂ
の対向端縁２１Ｃ，２２Ｃ間には縦に全長に亙る開口部
２５．２５が形成され、両側に縦に全長に亙り開口部２
５．２５を形成した角パイプ状のダクト２０が得られる
。

以上の各チャンネル材２１．２２の内面隅部、即ち角パ
イプ状ダクト２０の四隅内側には各底片隅部と隣接する
側片内面とを繋ぐ如く支持片２６・・・・・・を溶接等
で付設する。

支持片２６・・・・・・はスペーサと同様に上下に離間
して複数個設けても、或は全長に亙り設けても良い。

以上の支持片２６・・・・・・には縦長の帯状ゴム片の
如き可撓弾性材よりなる弾性帯２７・・・・・・の各基
部２７ ａをワッシャ２８を介してビス２９によりダク
ト２０内部の四隅に止着し、弾性帯２７・・・・・・は
その先部２７ ｂ端縁が向い合って開口部２５．２５を
塞ぎ、弾性体の先部２７ ｂの端縁２７ Ｃは当接して
も、この間に若干のクリアランスを形成しても良く、開
口部２５．２５は割目３０を縦設した弾性帯２７・・・
・・・で塞がれることとなり、これを第４図、第５図で
示した。

ダクト２０の後面、即ちチャンネル材２２の適所には係
止孔３１・・・・・・を設け、係止孔３１は長さ方向に
離間して実施例ではスペーサ２３の横片２３ ｂに隣接
してこれの上、或は下に左右各二個設けるものとし、係
止孔３１・・・・・・はダルマ孔とした。

以上のダクト２０を係止孔３１・・・・・・を有する面
を後ろ向きとしてフェンス２，３の後板部２ Ｃ，３Ｃ
のスリット９間に係合して係止具１０の頭付係止突起１
１・・・・・・に係合し、ダクト２０の下端を底板６後
部中央部に載せて支持せしめる。

かくしてダクト２０はフェンス後板部の中央部前面に立
設されることとなり、前方及び左右は止着具１０・・・
・・・で規制され、又ダクト２０の取り付けは容易であ
り、尚ダクト２０の下端部はビス３５で支持枠５の後片
５ｂに止着した。

以上のダクト２０は上端部にキャップ３２を被冠する。

ダクト２０の弾性帯２７で覆われた開口部２５ 、２５
は左右を向くこととなる。

かかるダクト２０の前方に棚板７の後端を臨ませ、第２
図の如く棚板７とフェンス後板部２ｃ 、３ ｃとの間
にダクト２０の前後方向の寸法分のクリアランスを設け
たが、棚板７の後端中央部にダクト２０の断面と適合す
る四部を設け、棚板７の後端部とフェンス後板部２Ｃ，
３Ｃとを当接させても良い。

爾後底板６上にカバー３３を載せ、カバー３３は後端中
央部にダクト２０の断面と適合する凹部３３ ａを備え
る。

棚板７・・・・・・上に不図示の電話機を載せ、これに
接続するコード３４・・・・・・はフェンス後板部中央
部に立設したダクト２０内を通し、各棚板７・・・・・
・毎に載せた電話機のコードをダクト２０内に集中的に
収納し、コードはダクト下から導出して通し孔６ｂ、或
はスリマ）６ａを通して電源に接続する。

ダク） ２０内を通したコードは各棚板毎に開口部２５
の一方、或は双方から導出し、コード３４は開口部２５
を塞ぐ弾性帯２７．２７間の割目３０から導出され、割
目３０はコードの部分のみが撓曲して開き、他の部分は
弾性によって閉じ、従ってコードはダクト外に導出され
た部分のみが見えることとなり、他の部分は隠され、配
線は割目が弾性的に容易に撓曲するため導出、導入が容
易で、ダクト内のコードは垂らしておけば良く、作業は
極めて容易である。

以上実施例では電話機で説明したがコードを備える電気
製品にも用いることができ、又実施例では開口部を左右
に設けたが一方でも良く、更にダクトは円形その他任意
の断面形状を選択することができ、更に又弾性帯は接着
等で止着しても良い。

又実施例ではダクトを立設したが、ダクトを横向きに設
け、或は縦横の組み合せで設けても良い。

尚本考案にかかるダクトは展示台に限らずステレオセッ
トやテレビ等の収納ラックのコード類の収納にも使用で
きるものである。

以上の如く本考案によれば、電話機や電気製品の如くコ
ード類を有する商品の展示にさいし、コードの収納、配
線が極めて容易であり、且つ必要な部分を残し他を隠す
ことができ、外観性の点でも良好であり、又構造も上記
の如く簡単でコスト的にも有利であり、展示台への付設
も容易である等多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は展示台
の分解斜視図、第２図は同組立状態の斜視図、第３図は
収納装置の背面図、第４図は同側面図、第５図は同要部
の拡大横断面図である。 尚図面中、１は展示台、２０はパイプ状部材、２５は開
口部、２７は可撓性帯である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 展示台にパイプ状部材を配設し、該パイプ状部材の少く
   とも一面に長手方向に沿った開口部を設け、該開口部を
   二本の可撓性帯で塞ぐようにしたことを特徴とする電気
   製品の展示台等におけるコード類収納装置。