JPS5915651B2 - 医療用コルセツト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、背椎側彎症に用いて背椎を正常位に矯王す
るための医療用コルセツトに関するものであつて、従来
のものが単に一体の包着固定具であつたのに対し、特に
病状に応じて部分的にその固定度を変化できるようにし
たものである。

この発明を図面について説明すると、１は基柱であつて
、弾力性合成樹脂板等よりなる２枚の帯状板２、２を所
定間隔で並列し、かつ中間を複数個の間隔保持片３・・
・・・・で連繋して梯子状に形成されている。この基柱
１の主端にはそれぞれ長さを調節自在とした左右ｌ対の
輪状の肩掛けベルト４、４が固着され、下端には硬質合
成樹脂等よりなる腰当具５が固着横設され、この腰当具
５の両端には装着バンド６、６が尾錠を介して伸縮自在
に接続されている。ところで前記間隔保持片３・・・・
・・および腰当具５の基柱１に対する取付部にはネジ孔
７・・・・・・が設けられ、このネジ孔７を介して別に
設けた多数の板バネ８・・・・・・を各間隔保持片３・
・・・・・間にわたつて添着重合できるようになつてい
る。つまり第２図のように板バネ８の１枚または複数枚
を重合したものを間隔保持片３・・・・・・土に両端を
位置させ、板バネ８に設けた透孔９・・・・・・をネジ
孔Ｔ・・・・・・に一致させたのち、上下の板バネ８、
８にわたる所要大きさの１枚の圧下板１０で押え、これ
らにわたつて小ネジ１１・・・・・・を螺挿して固定す
る。なお板バネは第３図のように、左右から切込を施し
た波形平面のもの、あるいはピアノ線を集束したもので
もよい。この発明は上記の構造であつて、従来のものが
弾力性を有しない剛体で作られた基柱を主体として身体
に密着する套体として形成されているのに対し、特に基
柱１に部分的にバネ圧を変えて板バネ８・・・・・・を
上下の板バネ８、８にわたる大きさの圧下板１０を介し
て添接し、これら分断された各版バネ８・・・・・・が
上下に通する一体のバネと同様に働くようにしたため、
基柱１の可撓度を病状に応じた所要の強さに設定し、つ
まり側彎方向内側に・ 当る部分の前方に向うバネ圧を
大にして弾性力により矯正するようにしたから極めて効
果的である。

さらに装着は一体の套体でなくベルト４、バンド６を介
して各個に動き得るように構成されているため装置が軽
量、かつ装着が容易であることと共・ に腰当具５が骨
盤主部に自然定位置となつて腹部を固定圧迫するものが
ないから自由な背柱の背屈位がとり得る等多くの利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜め後力よりみた斜面図、第２図は板バネ取付
部分の断面図、第３図は板バネの他の一例を示す斜面図
、第４図は装着状態を示す背面図である。 図中符号１は基柱、２は帯状板、３は間隔保持片、４は
肩掛けベルト、５は腰当具、６は装着バンド、８は板バ
ネ、１０圧下板、１１は小ネジを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 弾力性を有する２枚の帯状板２、２を所定間隔に並
   列し、かつ中間を複数個の間隔保持片３・・・・・・で
   連繋して一連の基柱１を形成するとともに、この基柱１
   の上端には左右一組の肩掛けベルト４、４、下端には装
   着バンド６、６を付設した腰当具５を各個着し、さらに
   基柱１の背面には間隔保持片３部分で分断された数個の
   板バネ８・・・・・・を所要枚数ずつ取外し可能に添接
   重合し、かつ板バネ８・・・・・・の各端部に、上下板
   バネ８、８のそれぞれにわたる所要大きさの圧下板１０
   を被装して小ネジ１１によりこれらを一体に締付固定し
   てなる医療用コルセツト。