JPS5914338B2 - 複合木材製品の製造方法 - Google Patents

複合木材製品の製造方法

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JPS5914338B2
JPS5914338B2 JP54018276A JP1827679A JPS5914338B2 JP S5914338 B2 JPS5914338 B2 JP S5914338B2 JP 54018276 A JP54018276 A JP 54018276A JP 1827679 A JP1827679 A JP 1827679A JP S5914338 B2 JPS5914338 B2 JP S5914338B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は木材接着剤および熱プレスによる木材複合物の
製造に関するものである。
微粉砕された形態の植物葉は熱プレスが行なわれる木材
の有効な接着剤であることが見出だされた。
植物葉接着剤は例えばパーティクル ボード、ウェハ
ボードおよびベニヤ板、およびその他の積層板の如き板
製品に対して好適である。
植物葉はどのような植物のものであってもよく、常緑樹
葉および落葉樹葉が通常段も好適である。
木材接着剤の配合は通常フェノール−アルデヒド、尿素
−アルデヒド、尿素−メラミン−アルデヒド縮合生成物
およびポリ酢酸ビニルにかわといったような合成樹脂を
基礎としている。
これらの樹脂およびにかわは、粘度またはその他の流動
学的性質を調節しかつ組立の間に接着剤中に湿分を保持
する添加剤によって増量される。
それらの増量剤(extender )に加えて、硬化
および接着の性質を過度に妨害すること無しに主として
そのかさを増大させるために、通常充填剤がそのような
組成物に配合される。
本出願者により出願された米国特許出願第771992
号には、微粉砕された植物葉は接着剤配合物中増量剤ま
たは増量剤プラス充填剤としての機能を果すことができ
ることが開示されている。
全接着剤固形分の約95重量%までの植物葉の量が、こ
の先行の特許出願で有効であることが見出だされている
植物葉に関する研究を続けている間に、樹脂接着剤また
はにかわは、選択された熱および圧力の水準で木材を結
合する場合には、必須でないことが発見された。
本発明にしたがえば、微粉砕された植物葉が熱−プレス
複合木材製品に木材接着剤として使用される。
本発明は、複合製品を形成するための木材の結合方法に
おいて、 (イ)植物葉を微細な粒径へ粉砕し、 (ロ)微粉砕されたその植物葉を、結合しようとする木
材と均一に接触させ、その際その植物葉が、存在する活
性接着剤成分の95重量%よりも多くなるようにし、 (ハ)その組接合体をその植物葉の軟化温度よりも上の
選択された温度で結合圧力にかけ、その際その選択され
た温度を所望の結合強度を与えるように十分高い温度に
し、そして に)その熱−プレスされた複合木材製品を取り出すこと
、 からなる木材の結合方法を与える。
本発明は、木材および木材接着剤から成るその熱プレス
された複合木材製品で、熱−軟化されかつ圧力のもとで
結合された微粒植物葉が活性木材接着剤の95重量%よ
りも多い複合木材製品をも包含する。
本発明はまた、木材結合のための接着組成物において、 (イ)細かにされた植物葉、および (ロ) (i)水性のアルカリ性液体および(11)
ホルムアルデヒド架橋剤、のうちの一方、 から成ることを特徴とする接着組成物をも包含する。
本発明の複合体は恐らくパーティクル ボード、ウェハ
ボード、ハード ボード(繊維ボード)。
壁パネルまたは天井タイル、絶縁パネル、複合ノ1−ド
ウッド床材、家具部品等に使用するのに最適であろう
添付の図面において、第1図は3つの湿分水準における
木材、樹皮および植物葉の熱軟化挙動を示すグラフであ
る。
湿分吸収 複合製品製造に対するそれぞれの3つの成分の使用に関
連する重要な変数の1つは湿分吸収である。
湿分吸収を検討するために、米松(針葉樹)およびレッ
ド アルダ−(red alder ) (広葉樹)1
の同じ木から木材、樹皮および葉を得た。
それらの木材、樹皮および葉は湿分含有量O%になるま
で105℃で炉中で乾燥し、50メツシユの網目を通る
ように粉砕した。
それらの粉末試料をシラキュース(5yracuse)
時計皿上に展げ、乾燥温度計で26.7℃(80’F)
、4.4℃(40’F)露点(5,6%EMC室)およ
び乾球温度21.1°C(70°F)、13.9°C(
57°F)露点(12%EMC力にある湿った室中に1
週間貯蔵した。
次にそれら試料の湿分含有量%を測定し、次の表に示す
ように炉乾燥重量基準で表した。
(注: EMCは平衡湿分含有量を示す)。
それぞれの値は4つの試料の平均値である。
2つの湿度条件下における米松の3つの部分の湿分含有
量は本質的に同じであった。
レッド アルダ−の葉は木材および樹皮よりも約2乃至
4%大きな湿分含有量を有していた。
この結果は植物葉が木材接着に関して望ましい良好な湿
分保有性を有することを示している。
熱的性質 上記の米松およびレッド アルダ−材料に加えて、米杉
、米栂および常緑メイプルの木材、樹皮および葉を熱軟
化分析にかけた。
この分析は一定圧力(3,5kg/cIIt) (50
psi )および一定加熱速度のもとに、その材料の流
動または軟化温度を観察して材料の圧縮性を検討する方
法である。
〔チョー・ニス(Chow、 S 、 )およびケー・
ジエー・ピクルス(K、 J、Pickles) r木
材および樹皮の熱軟化および劣化(Thermal
softening anddegradation
of wood and bark)山wood an
dFiber、3(3)、p、p、166〜178(1
971)参照〕。
それらは類似の湿分含有量を有しているにもかかわらず
、木材、樹皮および葉の軟化温度には大きな差が観察さ
れた。
これらの挙動は針葉樹および広葉樹に対してほとんど同
じであり、したがって米松についての結果のみを第1図
に示す。
第1図に示されているように、湿分含有量O%では木材
および樹皮は180℃で軟化を開始したが、葉は95℃
で最初の軟化を示しその差はおよそ90℃であった。
材料の湿分含有量が9−10%の範囲に増大するにつれ
て木材、樹皮および葉の軟化温度はそれぞれ155℃、
120℃および60℃へ低下した。
14−15%の湿分含有量では木材、樹皮および葉の軟
化温度はそれぞれ95℃、70℃および45℃であった
葉の最初の軟化温度よりも高い温度で、葉の軟化の程度
は木材および樹皮のそれらより数倍大きかった。
湿分含有量O%の条件でさえも葉の軟化温度がこのよう
にかなり低いことは(木材および樹皮のそれに対比して
)、複合製品を形成するための木材または樹皮の結合に
対して、相当な潜在的可塑性または接着性を葉が有する
ことを示している。
第1図に示されているような熱軟化温度の変化について
のこの知識は、複合製品のプレスに必要な条件に対して
基本的な理解を与えるものである。
例えば、材料を完全に乾燥した状態で結合するための接
着剤として植物葉を使用することは、約り8℃/分の加
熱速度で100℃よりも高いプレス温度を必要とする。
加熱速度の減少は必要なるプレス温度を僅かに低くする
であろう。
約10−15%の湿分含有量では、プレスのための最小
可塑化温度は約50〜70℃の範囲である。
さらに、この研究から植物葉単独ではそれが加熱された
とき、120℃および160℃の領域で2つの発熱ピー
クを与えることが分った。
これらの発熱現象は比較的簡単な分子構造を有する葉の
化学物質間の、すなわちフェノール系および炭水化物系
先駆物質間の複雑な反応の結果であろう。
〔フオレスト(Forrest 、G、 1.) r米
唐檜中のポリフェノールの変化」、Can、 J、Fo
rest Res。
5.26−37(1975)参照〕。
植物葉の熱的および化学的性質についてのこの知識によ
って、植物葉は熱および圧力のもとで、結合される基材
と良好な流動接触を生ずるに十分な低い可塑化温度を有
することが可能であるように思われる。
十分に高い運動エネルギーを供給することにより植物葉
が起す発熱性反応は、植物葉の自動的接着を促進し、植
物葉−木材系の強固な接着結合の形成を促進するのであ
ろう。
この仮説は本発明にしたがって正しいことが示された。
即ち、植物葉単独を、植物葉粉末または水性液体担体と
の混合物の形態で、特に木製品の結合に使用するのに適
した接着剤として用いることができる。
出発の植物葉は乾燥し切る即ち”枯死パさせる必要はな
く、緑色の状態でもよい。
植物葉は乾燥粉砕または他の方法で細かくしてもよく、
或はマルチ(mulch )またはスラリーへ湿式粉砕
してもよG)。
植物葉は任意の入手しうる植物源から得られる。
通常植物葉は常緑樹または落葉樹から最も好適に得られ
る。
適切な葉を有する植物の例としては、松、トウヒ(5p
ruce )、モミ(fir)、ツガ(hemlock
)、ヒマラヤスギ(cedar ) 、アメリカスギ
(red wood )、ポプラ、カバ(birch
)、モミジ(mapl e )、ハン(alder )
、ニレおよびシナツキ(basswood )がある。
植物葉の粒子の大きさは木材間のすき間、すなわち層状
物、ベニヤ層、ウェハー、粒子等の表面間を満すのに十
分な小ささであるべきである。
好適な植物葉の粒子径は通常直径約10〜約500μm
1好ましくは約50〜400μmである。
粒子径は絶対的なものではない。
異種の植物葉の混合物を使用することができ、成る場合
にはそれが望ましい。
このようにして性質の所望の均衡が植物葉の組合せによ
って達成される。
植物葉接着剤は粉末として或は液体担体に入れて、他の
木材接着剤と同様に木材と混合するかまたはそれに適用
される。
その液体担体は水または他の任意の水性液体でよい。
液体担体中に分散させた植物葉の量は、好適には約20
〜60重量%であるがこの量は絶対的なものではない。
この量は展げたりまたは噴霧するために望ましい粘度を
与えるように選択されるであろう。
接着剤として適用される植物葉の量は広範囲に変化させ
ることができる。
1重量%(複合体の全重量を基準にして)というように
低い植物葉の量でも木材間のいくらかの結合強度が生ず
る。
植物葉そのものは安価であるので、60%または80%
のような大きな量で使用されており、成る場合には適当
である。
通常の範囲は植物葉約15〜約50%であり、好ましく
は約20〜40%である。
このような複合体のプレス温度は通常約120〜250
℃の範囲であるが、これよりも高いかまたは低い温度も
成る場合には使用することができる。
前述したように湿分含有量15%近くでは、45〜50
℃のように低い温度を使用することができる。
プレスする間の圧力は約7i約42kg/CrIt(約
100〜約600psi)の範囲が望ましい。
通常約42 kg/cnt (600psi )を越え
ても利点が無く、約3.5 kg/cIIt(50ps
i )というように低い圧力でも成る用途に対しては適
当な密度と強度を与えるであろう。
植物葉および木材の両方の湿分含有量は約5〜15重量
%の範囲であることが好ましい。
湿分は木材および植物葉間で移動可能でありどちらかが
約5%より乾燥されていてもよい。
例えば乾燥植物葉粉末は10%湿分含有量の木材と共に
用いて良好な結果を与えるであろう。
それぞれの成分の湿分含有量については広範囲な変化が
許されるので、湿分含有量は絶対的なものではない。
後で例示するように、植物葉−木材複合体の寸法安定性
および耐水性は、特に適当なプレス条件が選ばれた場合
相当なものになる。
実施例1および4に示されているように、沸騰水中2時
間合理的に良好に耐えうる複合体を調製することができ
る。
この耐水性は外装用板に必要な耐水性に近いもし必要な
らば、耐水性はプレスする前に脂肪酸またはワックス物
質といったような耐水性添加剤を配合することによって
向上することができる。
植物葉または植物葉−木材混合物を後に続く熱プレス操
作で接着を助長するように処理することが可能である(
実施例8参照)。
ホルムアルデヒドの添加(反応および架橋しうる任意の
形態でのは最終の複合体の強度を増大することが見出さ
れている。
ホルムアルデヒドに対する好適な濃度範囲は接着剤の約
1〜約20重量%である。
植物葉の天然のpHは酸性であり、通常3.7〜5.7
の範囲である。
接着剤pHを中性、特にアルカリ性の値、たとえば10
〜12上げると、内部結合強度が増大することが見出だ
された。
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物がこの
目的のために非常に適している。
約1〜約5重量%(複合体の重量基準で)の水酸化すh
IJウムまたはそれに相当するものの添加が好ましい
以下の実施例は本発明を説明するためのものである。
実施例 1 k 植物葉の接着性 本実験は特許出願第771992号に記載しであるよう
な合成接着剤の添加を行わずに、植物葉単独の接着性を
示すために計画されたものである。
湿分含有量約6%の乾燥米松木材のひきわりが結合のた
めのパーティクル ボード基質として使用された。
ボードは0.20.40.60.80および100%の
カナダ トウヒ葉含有量を用いて調製された。
全体で1000gの調製物(15,5X15.5X0.
25インチ)が29.9kg/cI!(425psi)
および150℃で3分間プレスされた。
次にそのプレス温度が停止されかつボードは約52℃へ
放冷され、圧力はボードをプレスから取出す前に約4時
間の間自然に減少するのにまかされた。
このことは火ぶくれ状になるのを避け、かつ植物葉の接
着性を一層よく表した検討を行うことができるようにな
されたものである。
それぞれの植物葉濃度に対して2つのボードが造られた
3つの内部結合試験片(2X2インチ)、2つの曲げ強
度試験片(2X10インチ)および寸法安定性および湿
分吸収試験のための3つの試験片(3X2インチ)が調
製された。
結果を第2表に示す。
植物葉100%含有量の試験片を、48時間水に浸漬し
たのち、さらに2時間の沸騰水浸漬にかけた。
その試験片の湿分吸収は15.7%であり、一方線膨張
率および厚さ膨張率はそれぞれ1.44および19.8
%であった。
沸騰のあとのその試験片を2週間風乾し、それらの内部
結合強度を試験した。
内部結合強度は平均4.1ky/i(59psi )で
あった。
上記の結果は合成樹脂の添加の無い植物葉単独が強い接
着性を生ずることができることを示している。
その接着結合は耐水性を有している。また100%植物
葉ボードの2時間の沸騰水試験によって示されているよ
うに、その植物葉ボードは、外装級結合性として通常受
入れられている耐沸騰水性を示す結合性を示した。
このことはさらに実施例4で詳しく示す。
実施例 2 植物葉含有量およびボード強度 植物葉の接着性をさらに示すために、米杉、米松、カナ
ダ トウヒおよびロッジポール パイン(lodgeo
ole pine)の葉が用いられた。
炉乾燥重量約2.5%の湿分含有量に乾燥した米栂微粒
おがくずを調製した。
それらの植物葉は最初に湿分含有量約0%に乾燥し、次
に30メツシユの網目を通過するようにウィリー(Wi
ley )ミルで粉砕した。
パーティクル ボード中の植物葉含有量は、ボードの全
重量を基準にして0〜40%の範囲であった。
2つの15X15インチのボードの各々を厚さ0.25
インチへ150℃で6分間プレスし、比重を約1にした
それぞれのボードから6枚の2×2インチの試験片を内
部結合強度試験用に切出し、試験した。
それらのボードの平均内部結合強度を次の表に示す。
カナダ トウヒおよびロッジポール パインの植物葉の
ボードは、鋸くずボード中の植物葉含有量を20%とし
ただけで造られた。
得られた内部結合強度はカナダ トウヒおよびロッジポ
ールパインに対してそれぞれ4.4 kg/crtt
(62psi )および3.8 kg/cr/l (5
4psi )であった。
実験結果は、異種樹木の葉の接着性及び植物葉−木材の
結合が1%のように低い植物葉含有量で短いプレス時間
で形成されつることを示している。
実施例 3 プレス エネルギーの増加による結合強度の改善 密度0.9〜1.0で厚さ0.25インチを与えるよう
に6分間のプレス時間で150および200℃のプレス
温度が使用された。
米松、カナダ トウヒおよびロッジポール パインの葉
が使用された。
乾燥粉末植物葉20%が栂鋸くず(6%湿分含有量)中
に混合された。
2つの15X15インチのボードがそれぞれの実験条件
に対して調製された。
それぞれのボードから内部結合強度試験に対する3つの
試験片および曲げ強度試験に対する2つの試験片が切出
された。
曲げ強度および内部結合強度の平均値を次の表に示す。
上記の結果は植物葉−木材ボードの強度がプレス温度の
増加にしたがって増大することを示している。
このことは植物葉の接着性が入力ブレスエネルギーの増
加と共に向上することを示している。
実施例 4 植物葉−木材ボードの耐久性試験 一定のプレス温度ではあるが異ったプレス時間を使用し
てボードを作り、植物葉−木材ボードの耐久性を試験し
た。
植物葉−木材ボードは200℃および29.9 kg/
cIIt(425psi )で、5,1015.20,
25,30および60分間プレスされた。
使用されたカナダ トウヒの葉の粉末含有量は米松木材
ひきわりボード中20%であった。
それぞれのプレス時間に対して2つのボードを調製した
ボードの密度は0.9〜1であった。それぞれのボード
を4つの曲げ強度試験片および6つの内部結合強度試験
片を得るように裁断した。
次の試験が行なわれた: 1)試験片が乾燥している間、および沸騰水に2時間入
れた後の曲げ試験、 2)試験片が乾燥している間、および水中2時間沸騰後
60℃で一晩乾燥したのちの内部結合強度試験、 3)予め試験をした1)の曲げ試験片を水中に20℃で
24時間浸漬したのち、湿分含有量および大きさの変化
についての測定を行なった。
試験の結果を第5表および第6表に示す。
これらの結果は適当なプレス計画(時間一温度の組合せ
)が十分なエネルギーを与えた場合には、沸騰水処理に
も耐えうる耐久性をもつ植物葉−木材ボードを製造する
ことができることを示している。
実施例 5 木材粒子の湿分含有量およびボード形成の温度および内
部結合強度 本実験は約19%の比較的高い湿分含有量を有する米松
削りくずを使用した場合、植物葉パーティクル ボード
形成におよぼすプレス計画、特に温度および圧力の影響
を検討するために計画されたものである。
それらの削りくずを炉で乾燥した米松の葉の粉末(30
メツシユを通過した大きさ)と植物葉濃度を20%にし
て混合した。
プレス温度は150℃(300°F)に設定し、最初の
圧力を2 skg/ff1(400psi )にした。
ボードの中心に熱電対を挿入し、そのボードを所望の温
度でプレスした。
次にその圧力を0になるまで1分当り3.5 kg/c
rl (50psi )の速度で解放し、然るのちプレ
スを開いた。
所望の温度は140,120゜100.80および60
℃であった。
本実験の結果を次の第7表に示す。
本実験の結果は、プレス計画の組合せで強固な植物葉−
木材ボードが製造できることを示している。
ボードの中心温度が60℃であるときでさえも、その木
材削りくずは70.3 kgA(1000psi )に
近い破壊係数を有するボードを形成することができる。
実験結果から、植物葉の湿分含有量が約15%それ以上
である場合には、その植物葉は45℃というような低い
プレス温度でも流動或は可塑化することができることを
示す軟化温度データ(例えば第1図)を確認することが
できる。
実施例5に使用された木材粒子は19%の湿分含有量を
有するので、そのエネルギーを全植物葉−木材系に容易
に移動することができ、こうして60℃では植物葉の接
着力を良好に生じさせることができる。
実施例 6 別の実験で木材削りくず中19%の湿分含有量の代りに
、9%の湿分含有量をもつ木材削りくずを使用した。
米松木材削りくずを米松の葉20%と混合し、次にその
混合物を密度約1、厚さ0.25インチにプレスした。
そのプレス条件は次の通りであった。
(イ)ボードを175℃のプレス温度および28 kg
/i(400psi )の圧力で1分間プレスし、次に
プレスを開放する前に圧力を2分間で7 kg/i (
100psi )へ下げる。
(ロ)ボードを175℃のプレス温度および28 kg
/cytr (400psi )の圧力で11/2分間
プレスし、次にプレスを開放する前に11/2分間で圧
力を7kg/Cm(100psi )へ下げる。
上記のプレス条件で1分間プレスした後のボード中心の
温度は約110℃であり、これは植物葉の軟化温度より
も高いが、樹皮および木材の最初の軟化温度よりも低い
温度であった。
2つのプレス条件に対して得られた内部結合強度は条件
(イ)および(D)に対してそれぞれ3.2 kg/c
rtt(45psi)および3.9kg/crA (5
6ps i )であった。
それらのボードに対するMORは(イ)および(0)の
ボードに対してそれぞれ90.0 kg/ff1(12
83psi )および92.2 kg/ctrt (1
319psi )であった。
実施例 7 全樹木ボード 植物葉接着剤の原理が確立されたので、合成樹脂を使用
せずに全部の樹木成分を結合するように試みることは有
意義であろう。
全樹木成分は葉、樹皮および木材を含んでいた。
約15〜30%の葉を含有する5年育ちのレッド アル
ダ−樹を裁断し、105℃の炉中で乾燥して、炉乾燥重
量を基準にして約1,5%の湿分含有量を有するように
した。
次にこの組合せ材料をウィリーミル中で粉砕した。
得られた木材および樹皮細片は平均0.25インチの長
さおよび0.06インチの幅をもっていた。
次にその全体をそれぞれ150°C,180℃および2
00℃で6分間プレスした。
ボードの厚さは065インチで、その密度は0.9〜1
.0であった。
得られたボードについての試験は150および180お
よび200℃のプレス温度に対してそれぞれ内部結合強
度は4.4 、3.2および9.1kg/cyi(夫々
63,45および129psi)であり、破壊係数は1
17,107および73.8に!g/crI!(夫夫1
664.1562および1050 psi )であるこ
とを示していた。
本実験は接着剤としての植物葉の使用が樹皮および木材
を包含する全樹木結合へ延長することができることを示
している。
実施例 8 植物葉接着に対するホルムアルデヒドおよびアルカリ性
の影響 実施例2におけると同様なプレス条件を使用して、次の
材料構成分を有するパーティクル ボードを製造した: (イ)栂鋸くずボード中10%の乾燥杉葉、(ロ)栂鋸
くずボード中10%の杉葉−パラホルムアルデヒド混合
物。
添加された植物葉−パラホルムアルデヒド混合物は10
%のパラホルムアルデヒド含有量を有していた。
(ハ)同じ鋸くず中に10%の杉葉を混合し、その混合
物をボードの10重量%の水酸化すl−IJウムー水溶
液(10%の水酸化ナトリウム含有量)を用いて噴霧す
る。
に)同じ栂鋸くず中に10%の杉葉を混合し、その混合
物をボードの10重量%の水酸化ナトリウム溶液(水酸
化ナトリウム含有量30%)を用いて噴霧する。
結果は(イ)、(0入eJおよびに)のボードに対して
それぞれ内部結合強度が3.7 、6.5 、5.9お
よび14、okg/ff1(夫々52,92.84およ
び200psi)であることを示した。
本実施例はホルムアルデヒドおよびアルカリ性水の添加
が後段の熱プレス操作で植物葉の接着を助長することを
示している。
実施例 9 ベニヤ板型の積層板における植物葉にかわ接着ベニヤ板
型のものに使うにかわに似せるために、米松葉粉末(3
0メツシュ通過)400gを水(801)および水酸化
ナトリウム(96,F)溶液中に混合して水酸化ナトリ
ウム含有量8%を与えるようにした。
その接着剤混合物のpHは12であった。
このにかわをカナダ トウヒ ベニヤ板上に2本の接着
線として1000平方フィート当り13.6kg(30
ポンド)の量で展げた。
それらは5分の開放組立時間で組み合せ、そののちに1
50℃、 14kg/ff1(200psi )で12
分間プレスされた。
5層ベニヤ積層板の内部結合強度がパーティクルボード
の仕様にしたがって試験され、かつ平均内部結合強度4
.9kg/i(70psi )であることが見出だされ
た(ベニヤ板の密度は約0.45であった)。
本実施例は植物葉接着剤が結合のための液体にかわとし
て調製されうることを示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は3つの湿分水準における木材、樹皮および植物
葉の熱軟化挙動を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)植物葉を微細な粒子径へ粉砕し、(ロ)微粉
    砕されたその植物葉からなる接着剤と、全接着剤の0〜
    5重量%の他の接着剤とを、結合しようとする木材また
    は樹皮と均一に接触させ、 (ハ)その粗複合体をその植物葉の軟化温度よりも高い
    選択された温度で結合圧力にかけ、その際その選択され
    た温度を所望の結合強度を与えるのに十分高い温度にし
    、かつ に)熱−プレスされた複合木材製品を回収すること、 を特徴とする複合木材製品を形成するための木材または
    樹皮の結合方法。 2、特許請求の範囲1に記載の方法において、熱−プレ
    ス温度が45〜250℃の範囲内から選択されることを
    特徴とする木材または樹皮の結合方法。 3 特許請求の範囲1に記載の方法において、熱−プレ
    ス圧力が約3.5kg(50psi)〜約42kg/i
    (600psi )であることを特徴とする木材または
    樹皮の結合方法。 4 ″特許請求の範囲1に記載の方法において、植物葉
    の量が複合体の約15〜約80重量%内であるこ・とを
    特徴とする木材または樹皮の結合方法。 5 特許請求の範囲1に記載の方法について、植物葉の
    量が複合体の約20〜約40%であることを特徴とする
    木材または樹皮の結合方法。 6 特許請求の範囲1に記載の方法において、段階(0
    )における植物葉が水性液体担体中の分散体の形態にあ
    ることを特徴とする木材または樹皮の結合方法。 7 特許請求の範囲1に記載の方法において、段階(ロ
    )における植物葉が自由−流動性の粉末の形態にあるこ
    とを特徴とする木材または樹皮の結合方法。 8 特許請求の範囲1に記載の方法において、植物葉が
    常緑樹葉、落葉樹葉およびそれらの混合物から選択され
    ることを特徴とする木材または樹皮の結合方法。 9 特許請求の範囲1に記載の方法において、植物葉が
    中性またはアルカリ性pHで結合されることを特徴とす
    る木材または樹皮の結合方法。 10特許請求の範囲1に記載の方法において、結合の前
    にホルムアルデヒド架橋剤が配合されることを特徴とす
    る木材または樹皮の結合方法。 11 熱−プレス複合木材または樹皮製品において、そ
    の製品が木材または樹皮および接着剤から成り、その接
    着剤の95重量%よりも多くの部分が熱−軟化されかつ
    圧力のもとに結合された細かくされた植物葉である接着
    剤からなることを特徴とする複合木材製品。 12特許請求の範囲11に記載の複合木材製品において
    、植物葉が常緑樹葉、落葉樹葉およびそれらの混合物か
    ら選択されることを特徴とする複合木材製品。 13特許請求の範囲11に記載の複合木材製品において
    、植物葉が複合体の約15〜約80重量%内の量で存在
    することを特徴とする複合木材製品。 14特許請求の範囲11に記載の複合木材製品において
    、植物葉が複合体の約20〜約40重量%存在すること
    を特徴とする複合木材製品。 15特許請求の範囲11に記載の複合木材製品において
    、その接着剤がアルカリ性のpHで結合されたことを特
    徴とする複合木材製品。 16特許請求の範囲11に記載の複合木材製品において
    、その内部結合強度がホルムアルデヒド架橋によって増
    大されていることを特徴とする複合木材製品。 17木材結合のための接着組成物において、(イ)細か
    くされた植物葉、および (o) (i)水性のアルカリ性液体および(11)
    ホルムアルデヒド架橋剤、のうちの1つ、 から成ることを特徴とする接着組成物。 18特許請求の範囲17に記載の接着組成物において、
    全接着剤の約1〜約20重量%の量でホルムアルデヒド
    を含有することを特徴とする接着組成物。 19特許請求の範囲17に記載の接着組成物において、
    成分(ロ)として水性のアルカリ金属またはアルカリ土
    類金属の水酸化物溶液を使用することを特徴とする接着
    組成物。
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