JPS59142287A

JPS59142287A - 無害煉炭

Info

Publication number: JPS59142287A
Application number: JP1466583A
Authority: JP
Inventors: Katsuro Suzuki; 鈴木　勝朗
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1983-02-02
Filing date: 1983-02-02
Publication date: 1984-08-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】暖房用等熱エネルギー源として用いられる煉炭は、石油
・電気・ガス等による熱エネルギーが広範に用いられる
ようになった今日においても、安価で且つ筒便な燃料で
あることに変りはない。しかし、従来から、家庭内で煉
炭を燃焼さぜる場合１こおいて、密閉構造の燃焼器内で
燃焼させる為、供給されるべ外室気量の不足から不完全
燃焼となりやすく、−酸化中毒事故を起すことがあり、
これが煉炭の商品価値を低下させる一因となっている。

そして、斯る事故を防止するべく、燃焼器の改良等、種
々の努力が払われているが、密閉室内における燃焼は、
不可避的に酸素の供給不足を程する為、時々窓を開放す
る等の手段により室内の空気を入れ替えることによって
、−酸化炭素の発生を防止している。本発明は、従来の
石炭紛、フ−クス粉、又は木炭粉に粒結剤を混練し、形
成していた煉炭に対して、混練過程で更に結晶水含有金
属酸化物等を混合することによって、従来の煉炭と異な
り、燻炭自体か燃焼過程で一酸化炭素を更に酸化しこ、
無害な二酸化炭素とするようにした煉炭を提供すること
を目的とする。本発明の煉炭は、石灰粉、コークス粉、
木炭粉、又はそれらの混在した燃料主成分と、粘土、セ
ルローズ、ツ７マタ、澱粉糊、若しくはそれらの混在し
たもの、又はタール・ピッチ等からなる粒結剤、及び比
較的低温で熱分解し、結晶水を放出する結晶水含有金属
酸化物、金属水酸化物又は、それらの混在したものを混
練し、成形したものである。本発明の煉炭は、従来の煉
炭と比較して、上記の結晶水含有金属酸化物、又は金属
水酸化物を添加する点に特徴がある。そして、各成分の
重量比としては、燃料主成分について約８０％、粒結剤
について約１０％、結晶水含有金属酸化物等約１０％の
割合を標率とする。但し、この比は、燃料主成分の材料
の種類若しくは品質、及び結晶水含有金属酸化物等の性
質によって少々異なり、適宜調整する必要がある。以下
、本発明の一実施例につν・で説明する。この煉炭は、
石灰粉、粘土及び澱粉糊からなる粒結剤を混練し、更に
、水酸化アルミニラｌ、スラッジを脱水・乾燥処理して
、水分を約・・１０％程度としたものを混練し、成型し
たものである。

この水酸化アルミニウムスラッジは、アルミ・サンシ工
業、又は食品・石油化学工業等から副生するものを利用
すれば足りるか゛、その中でも、カラー・サンシ製遺工
程における水酸化アルミスラ・ツノが最適とされる。こ
のスラッジは、水酸化アルミニウム（Ａ１（○Ｈ）ｌ］
、ＡｌＯ２・ｎ　１４２０　）、を主成分とし、その他
に、鉄、ニッケル、ケイ素、ナトリウム、スス等の金属
水酸化物を微量で゛はあるが含む。従って、同スラッノ
を、脱水・乾燥した場合においても、それら金属の水酸
化物、及び酸化物が混在したものとなる。この場合の煉
炭の成分重量比は、既述の標準比とすることが適当であ
る。

次に、この煉炭の燃焼現象について説明する。

この煉炭は、着火後一般の煉炭と同様に、その石灰粉の
炭素が燃焼して、次式の如く二酸化炭素を発生する。

Ｃ十０２→ＣＯ２・・・■ しかし、燃焼が進行し、温度か上昇すると、酸素が不足
している状態下においては、次式の如き反応か生じ、−
酸化炭素が発生することになる。

ＣＯ２＋　Ｃ→２ＣＯ・・・■ 又、一方において、この煉炭は水酸化アルミニウムを含
んでおり一１約６　（１０’Ｃから熱分解を開始し、そ
の結晶水は水蒸気として蒸発し水酸化アルミニウムは、
γ−Ａ１．０３なる水酸化アルミニラｌ、となる。又、
この間に、煉炭中の石炭は、先ず揮発成分の燃焼から開
始するが、この揮発成分の炭化水素Ｃ１□＋Ｈｎは、水
酸化アルミニウムから発生した水蒸気と接触し、水酸化
アルミニラｌ、スラッジを脱水・乾燥した後に微量成分
として含有されてイル酸化ニッケル（Ｎｉｐ）のスチ・
−ムリフオーミング触媒としての作用も有効に働す、次
式の如く改質される。

２ＣｍＨｎ＋２ｍＨ２Ｏ→（２ｍ＋ｎ）Ｈ，、＋２１１
１Ｃ○・・・■２　Ｃ＋ｎ１−１　ｎ＋４　ｍｌ−Ｉ　
、Ｏ−＋（４＋ｎ＋ｏ）Ｈ２＋２　ｔｎｃ　Ｏ、、−■
従って、燃焼の進行によって、反応式■及び・、（）に
よって、−酸化炭素ガスが発生することになる。

しかし、この−酸化炭素は、水酸化アルミニウムスラッ
ジの中に含有されている酸化鉄（ＦｅＯ３）の変成触媒
作用も有効に働と、次のように無害な二酸化炭素に変成
される。

ＣＯ＋１−１．．０→ＣＯ２＋ｌ−Ｉ２　・・・■そし
て、反応式■、■、及び（Φにより、副生ガスとし′ζ
発生する水素（Ｈ２）は、煉炭の燃焼促進に寄与するこ
とになる。

このように、本発明の煉炭は、比較的低温で゛分１’ｌ
Ｙし、分解時に多量の結晶水を放出する性質を有してい
る水酸化アルミニウム等の結晶水含有金属酸化物、金属
水酸化物、又はそれらの混在したものを、予め混同して
おくことにより、発生する水蒸気によって、−酸化炭素
を無害な二酸化炭素に変成できることに着目し、安全性
の高いものとしたのである。尚、酸化ニッケル、及び酸
化鉄は、既述の如く、反応を円滑に進行せしめる触媒作
用をなすか、カラーサツシ製造工程の水酸化アルミニウ
ムスラッジを用いる場合には、成分として含まれている
ため、予め添加する必要がないとともあるか、１世の金
属水酸化物スラッジ等を用いるときには、酸化ニッケル
や酸化鉄が含有されていないか、又は極微量であるため
、触媒作用をなすのに不充分であることもあり、斯ると
ぎには、別途に酸化ニッケル及び酸化鉄を加えておくこ
とが望ましい。特に、酸化鉄は、反応式■を円側に進行
ぜしめるものであることから、必要となることも多い。

本発明の他の効果として水酸化アルミニラｌ、スラッ′
、′等の金属水酸化物は、金属の精製工程から副次的に
生していたちのであり、従来から産業廃棄物として埋立
や海洋投棄をしていたものであることがら、資源の再利
用がで終るし、水酸化アルミニウムスラッジの場合【こ
は、それを含水率４（）％程度としたものは、チキント
ロピー性が高く、粘性も強いので、粒結剤の混合比を減
らすことができ、より安価な燻炭の提供を可能とし得る
。

更に、在米の燻炭製造工程をそのまま踏襲でき、特許出
願代理人　弁護士　小沢征行

Claims

【特許請求の範囲】

（１）石炭紛、コークス粉、木炭粉、又はそれらの混在
した燃料主成分と、粘土、セルローズ、ツノマタ、澱粉
糊、若しくはそれらの混在したもの、又はタール・ピッ
チ等からなる粒結剤、及び比較的低温で熱分解し、結晶
水を放出する結晶水含有金属酸化物、金属水酸化物、又
はそれらの混在したものを混練し、成形したことな特徴
とする無害燻炭。
（２）結晶水含有金属酸化物、金属水酸化物、又はそれ
らの混在したものが、水酸化アルミニウムスラッン゛を
脱水・乾燥したものである特許請求の範囲第（１）項記
載の無害燻炭。
（３）石炭紛、コークス粉、木炭粉、又はそれらの混在
した燃料主成分と、粘土、セルローズ、ツノマタ、澱粉
糊、若しくはそれらの混在したもの、又はタール・ピッ
チ等からなる粒結剤、比較的低温で熱分解し、結晶水を
放出する結晶水含有金属酸化物、金属水酸化物、又はそ
れらの混在したものに更に酸化鉄（Ｆｅ０３）を添加し
、混練し、成形したことを特徴とする無害燻炭。