JPS5914131Y2

JPS5914131Y2 - 食肉スライサ−に付説する丸刃砥石の支持構造

Info

Publication number: JPS5914131Y2
Application number: JP1975135567U
Authority: JP
Inventors: 信次柳田
Original assignee: 南常鉄工（株）
Priority date: 1975-10-02
Filing date: 1975-10-02
Publication date: 1984-04-25
Also published as: JPS5247580U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、食肉スライサーに付設する丸刃砥石の支持
装置の改良に関する。

従来の丸刃砥石は、一般に、丸刃の背面上部において機
枠に固定した支持部材に取り付けられていたので、スラ
イサーの使用時に小肉片、脂肪あるいは肉汁などが砥石
や砥石カバーの内面などに付着して、非衛生的になり易
いとともに、砥石の研摩性を低下させる欠点がある。

またこのような欠点を除去するようにしたものには、例
えば英国特許第６４９５７５号にあるように、砥石支持
部材を回転して砥石を回避できるようにしたものもあっ
たが、その構造が複雑で重量が嵩み、かつ、砥石面の高
さの調節が難しいなどの欠点があった。

本考案は、丸刃の背後で機枠に支承されて垂直に固定立
設される支持軸の上部に、ねじ部と、該支持軸の側面の
高さ方向に沿う縦溝とを設け、この支持軸に、前記丸刃
の背面と正面に接する一対の丸刃砥石を先端に取り付け
た砥石支持部材の基端部を遊嵌するとともに、前記ねし
部に螺合させたナツトを上記基端部の裏面に当接させて
、砥石支持部材を水平方向への回動を自在にして片持支
持状に、かつ、高さの調節を可能にして支承する一方、
上記基端部の側面から前記支持軸の側面に益けて進退す
る回り止めねじをねじ込み、この回り止めねしの内端を
前記縦溝内に出入させることにより、上記砥石支持部材
を丸刃研摩位置に固定したり、開放するように構成する
ことによって、前記従来装置の欠点を除去し、軽量で、
かつ、使用に容易な丸刃砥石の支持装置を提供したもの
である。

以下に本考案の実施例を図面について説明する。

図において、１は丸刃Ａの背後に、下部を機枠Ｆに支承
させて垂直に固定立設される支持軸、丁は支持軸１の上
部外周に形成したねじ部、１″はこのねじ部１′を縦に
一部切削するようにして支持軸１の側面の高さ方向に沿
って形成した縦溝、２は、先端に丸刃Ａの背面を研摩す
る砥石ａと、同正面を研摩する砥石すを取り付け、他端
の基端部２′を上記ねじ部１′に遊嵌した砥石支持部材
、６は同じくねし部１′に螺合して上記砥石支持部材２
の基端部２′を裏面から支承する研摩高さ調節用のナツ
トで、前記砥石支持部材２はこのナツト６に下降を制限
されて、支持軸１の上部に水平方向への回動を自在にし
て片持ち支持状に、かつ、高さの調節を可能にして支承
される。

７は上記基端部２′の側面から、支持軸１の側面に向け
て進退するようにねじ込まれた回り止めねじで゛、この
回り止めねじ７は第３図に示すように、その内端７′を
支持軸１の前記縦溝１″内に嵌入させるように螺入する
ことによって上記砥石支持部材２を丸刃研摩位置に固定
し、同縦溝１″から内端７′が脱出するように弛めるこ
とにより、砥石支持部材２を回動可能に開放する。

なお、３は砥石支持部材２に固定した砥石カバー、４は
丸刃Ａの外側を嵌合する丸刃カバー、５は丸刃カバー４
を支承するとともに支持軸１の下部を固定して、機枠Ｆ
に固定される取付板である。

上記のように構成したこの丸刃砥石の支持装置は、第１
，３図に示す状態から回り止めねじ７を弛めて縦溝１″
からそお内端７′を脱出させ、砥石支持部材２を少し持
ち上げて第３図の時計回りにほぼ９０°回動することに
よって、第２図中に虚線で示すように、丸刃Ａの刃先円
を外れた位置に丸刃砥石ａ、ｌ）を回避させること
ができる。

また、その回避位置から反転し、回り止めねじ７を締め
てその内端７′を縦溝１″内に嵌入させることにより、
研摩位置に復位させ回動を固定して丸刃Ａの研摩を行な
うように用いる。

また、丸刃Ａの反復研摩によって刃先円が後退したとき
はナツト６を回して、砥石支持部材２の固定位置を適当
な位置に下降させることができる。

前記のように構成し、上記のように使用できるようにし
た本考案によれば、スライサーの使用時に砥石を丸刃の
背後に回避させておき、肉片、脂肪などの付着を防止し
て衛生的な使用ができ、丸刃砥石の高さの調節ならびに
日常行なう研摩と回避操作が容易にでき、かつ、軽量化
した丸刃砥石の支持装置を製作することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部切欠立面図、第２図
はその一部切欠側面図、第３図は砥石支持部材の基端部
と支持軸部分の断面図である。Ｆ・・・機枠、Ａ・・・丸刃、１・・・支持軸、１′・
・・ねじ部、１″・・・縦溝、２・・・砥石支持部材、
２′・・・同上の基端部、ａ、ｌ）・・・砥石、３・
・・砥石カバー、４・・・丸刃カバー５・・・取付板、
６・・・ナツト、７・・・回り止めねじ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

丸刃Ａの背後で機枠Ｆに支承されて垂直に固定立設され
る支持軸１の上部に、ねじ部１′と、該支持軸１の側面
の高さ方向に沿う縦溝１″とを設け、この支持軸１に、
前記丸刃Ａの背面と正面に接する一対の丸刃砥石ａ、
ｌ）を先端に取り付けた砥石支持部材２の基端部２′
を遊嵌するとともに、前記わじ部１′に螺合させたナツ
ト６を」−記基端部２′の裏面に当接させて、砥石支持
部材２を水平方向への回動を自在にして片持ち支持状に
、かつ、高さの調節を可能にして支承する一方、上記基
端部２′の側面から前記支持軸１の側面に向けて進退す
る回り止めわじ７をわじ込み、この回り止めムし７の内
端７′を前記縦溝１″内に出入させることにより、上記
砥石支持部材２を丸刃研摩位置に固定したり、開放する
ように構成したことを特徴とする食肉スライサーに付設
する丸刃砥石の支持装置。