JPS5913734Y2 - 限流ヒユ−ズ - Google Patents
限流ヒユ−ズInfo
- Publication number
- JPS5913734Y2 JPS5913734Y2 JP2799180U JP2799180U JPS5913734Y2 JP S5913734 Y2 JPS5913734 Y2 JP S5913734Y2 JP 2799180 U JP2799180 U JP 2799180U JP 2799180 U JP2799180 U JP 2799180U JP S5913734 Y2 JPS5913734 Y2 JP S5913734Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current
- fuse
- display
- arc
- cap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、ヒユーズ・エレメントを絶縁筒内に収容し
た限流ヒユーズに関する。
た限流ヒユーズに関する。
従来、この種のヒユーズとして第1図に示すものがあっ
た。
た。
第1図はヒユーズの一部を破断した断面図である。
図示のように、ヒユーズは、円筒形に有する絶縁筒1の
両端に金属製のキャップ2を取り付け、キャップ2によ
り絶縁筒1内に巻芯3を保持している。
両端に金属製のキャップ2を取り付け、キャップ2によ
り絶縁筒1内に巻芯3を保持している。
巻芯3上には、はぼ一定のピッチでコイル状にヒユーズ
・エレメント(以下、エレメントという)4が巻き付け
られており、その両端がキャップ2に電気的に接続され
ている。
・エレメント(以下、エレメントという)4が巻き付け
られており、その両端がキャップ2に電気的に接続され
ている。
また、中空となっている巻芯3の内部には、エレメント
4より高抵抗の表示線5がコイルとなって貫通しており
、その両端がエレメント4と同様にキャップ2にそれぞ
れ電気的に接続されている。
4より高抵抗の表示線5がコイルとなって貫通しており
、その両端がエレメント4と同様にキャップ2にそれぞ
れ電気的に接続されている。
定格以下の電流を通電している状態では、高抵抗の表示
線5には実質的に電流が流れず、エレメント4に電流が
流れる。
線5には実質的に電流が流れず、エレメント4に電流が
流れる。
しがし、この状態では、エレメント4に発生するジュー
ル熱は小さく、これが溶断することはない。
ル熱は小さく、これが溶断することはない。
しかし、定格電流を超えた電流を通電すると、エレメン
ト4はジュール熱により溶断する。
ト4はジュール熱により溶断する。
エレメント4が溶断すると、表示線5を介して電流が流
れるようになる。
れるようになる。
そして表示線5もジュール熱により溶断する。
これらが溶断すると、今度は溶断の際発生したアークを
介して電流が流れ、アーク熱によりエレメント4の溶断
間隙を更に増大させる。
介して電流が流れ、アーク熱によりエレメント4の溶断
間隙を更に増大させる。
これによりアークの抵抗が大きくなると、電流は表示線
5側のアークへ転流する。
5側のアークへ転流する。
ここでも同じような現象により表示線5の溶断間隙が増
大し、電流は再びエレメント4側のアークへ転流する。
大し、電流は再びエレメント4側のアークへ転流する。
以下、このような転流を繰返し、遂にはアークを保持で
きない程度にまでアーク抵抗が増大し、電流の遮断を達
成する。
きない程度にまでアーク抵抗が増大し、電流の遮断を達
成する。
エレメント4及び表示線5は、以上述べた転流によりア
ークから一時的にせよ解放されると、その間は冷却へと
向う。
ークから一時的にせよ解放されると、その間は冷却へと
向う。
この冷却は、金属蒸気の発生を抑制するので、アークを
介して流れる電流の遮断を促進するのに有利に働く。
介して流れる電流の遮断を促進するのに有利に働く。
従って、エレメント4及び表示線5は、本数が多く、が
っ線径が細い方が電流の遮断を速く達成できる。
っ線径が細い方が電流の遮断を速く達成できる。
しがも細径か細いと、消弧剤との接触性が高くなり、溶
断時の金属蒸気も少なくすることができる。
断時の金属蒸気も少なくすることができる。
しかし、従来の限流ヒユーズは、製造上の制約及び表示
機構を作動させる必要から、強度の低下をもたらすエレ
メントや表示線の細径化に限度があり、小電流領域にお
いて性能の良いものが得られない欠点があった。
機構を作動させる必要から、強度の低下をもたらすエレ
メントや表示線の細径化に限度があり、小電流領域にお
いて性能の良いものが得られない欠点があった。
この考案は、前記のような従来のものの欠点を除去する
ためになされたもので、表示線を複数本互に離して電気
的に並列接続することにより小電流領域でも遮断特性の
良いものを得ることができる限流ヒユーズを提供するこ
とを目的とする。
ためになされたもので、表示線を複数本互に離して電気
的に並列接続することにより小電流領域でも遮断特性の
良いものを得ることができる限流ヒユーズを提供するこ
とを目的とする。
以下、この考案の一実施例を示す第2図について説明す
る。
る。
絶縁筒1の両端にキャップ2を被せ、その内部に巻芯3
を設置する。
を設置する。
巻芯3上には、エレメント4及びこれよりも高抵抗の表
示線6,7が互にほぼ一定の間隔をもって巻き付けられ
、その両端がキャップ2に電気的に並列接続されている
。
示線6,7が互にほぼ一定の間隔をもって巻き付けられ
、その両端がキャップ2に電気的に並列接続されている
。
ただし、表示線6,7の一端は、バネ8により図の上方
に力が印加されている表示棒9を図示の位置に保持する
べく、穴9aを貫通してキャップ2に接続されている。
に力が印加されている表示棒9を図示の位置に保持する
べく、穴9aを貫通してキャップ2に接続されている。
表示棒9は、図示の状態では蓄勢状態にあり、表示線6
,7が溶断されたときは、バネ8が解放され、図の上方
に押し出され、キャップ2の穴2aからその先端部を突
出させる動作をするもので、シリンダ状のカバー10内
に収容されている。
,7が溶断されたときは、バネ8が解放され、図の上方
に押し出され、キャップ2の穴2aからその先端部を突
出させる動作をするもので、シリンダ状のカバー10内
に収容されている。
表示線6,7は、表示棒9を図示の位置に保持できる程
度の強度を備えた線径のものから成る。
度の強度を備えた線径のものから成る。
そして絶縁筒及びキャップ2で囲まれた空間には、消弧
剤11が充填されている。
剤11が充填されている。
いま、定格電流を超えた電流が流れると、エレメント4
は発生するジュール熱により溶断し、電流は表示線6又
は7に転流する。
は発生するジュール熱により溶断し、電流は表示線6又
は7に転流する。
このため表示線6又は7もジュール熱により溶断するに
至る。
至る。
最後に残った表示線6又は7が溶断すると、アーク及び
エレメント4を介して電流が流れ続け、その溶断間隙を
更に増大させる。
エレメント4を介して電流が流れ続け、その溶断間隙を
更に増大させる。
この溶断間隙が増大すると、電流は、表示線6又は7の
溶断間隙のアークを介して流れるように転流する。
溶断間隙のアークを介して流れるように転流する。
このような転流を繰返し、アーク抵抗を次第に増大させ
、最終的にアークが消滅することにより、電流の遮断が
遠戚される。
、最終的にアークが消滅することにより、電流の遮断が
遠戚される。
この考案の一実施例による限流ヒユーズによって得られ
た具体的なデータを次の表、第3図及び第4図のグラフ
により従来のものと比較して示す。
た具体的なデータを次の表、第3図及び第4図のグラフ
により従来のものと比較して示す。
なお、エレメントは直径0.16mm、の銀線1本9表
示線は従来のヒユーズにおいて直径0.26mmのニク
ロム線を1本、この考案によるヒユーズにおいて直径0
.20mmのニクロム線を2本用いている。
示線は従来のヒユーズにおいて直径0.26mmのニク
ロム線を1本、この考案によるヒユーズにおいて直径0
.20mmのニクロム線を2本用いている。
第4図において、◎、o、x印はこの発明のヒユーズの
遮断点、従来のヒユーズの遮断点、従来のヒユーズの遮
断不能点を表わす。
遮断点、従来のヒユーズの遮断点、従来のヒユーズの遮
断不能点を表わす。
これらの表及び図から明らかなようにこの考案によれば
、従来のものに比較して小電流の遮断特性が時間軸で7
〜10倍以上改善されている。
、従来のものに比較して小電流の遮断特性が時間軸で7
〜10倍以上改善されている。
なお、前記実施例ではエレメントと同一の巻芯上に表示
線を巻き付けた場合を説明したが、第5図及び第6図に
示すようにエレメント4の内側に表示線6.7を設置し
、表示棒9の端部で2本をまとめて接続してもよい。
線を巻き付けた場合を説明したが、第5図及び第6図に
示すようにエレメント4の内側に表示線6.7を設置し
、表示棒9の端部で2本をまとめて接続してもよい。
更に、この考案は、第6図に示すようにエレメント4及
び表示線6,7をそれぞれコイル状又はジグザグに折り
曲げ、かつ互に離し、電気的に並列接続してもよい。
び表示線6,7をそれぞれコイル状又はジグザグに折り
曲げ、かつ互に離し、電気的に並列接続してもよい。
以上のようにこの考案によれば細い表示線を複数本並列
接続したので、転流による冷却効果が大きくなす、遮断
特性を向上でき、小電流領域でも優れた遮断特性のもの
を得ることができる。
接続したので、転流による冷却効果が大きくなす、遮断
特性を向上でき、小電流領域でも優れた遮断特性のもの
を得ることができる。
第1図は従来の限流ヒユーズの断面図、第2図はこの考
案の一実施例による限流ヒユーズの断面図、第3図及び
第4図は限流ヒユーズの特性図、第5図及び第6図はこ
の考案の他の実施例による限流ヒユーズの断面図である
。 1・・・・・・絶縁筒、2・・・・・・キャップ、3・
・・・・・巻芯、4・・・・・・エレメント、5,6,
7・・・・・・表示線、8・・・・・・バネ、9・・・
・・・表示棒、10・・・・・・カバー、11・・・・
・・消弧剤。 なお、図中、同一符号は同一部分を示す。
案の一実施例による限流ヒユーズの断面図、第3図及び
第4図は限流ヒユーズの特性図、第5図及び第6図はこ
の考案の他の実施例による限流ヒユーズの断面図である
。 1・・・・・・絶縁筒、2・・・・・・キャップ、3・
・・・・・巻芯、4・・・・・・エレメント、5,6,
7・・・・・・表示線、8・・・・・・バネ、9・・・
・・・表示棒、10・・・・・・カバー、11・・・・
・・消弧剤。 なお、図中、同一符号は同一部分を示す。
Claims (1)
- 両端に導体のキャップを被せた絶縁筒内に収容され、定
格電流を超える電流の通電により溶断するヒユーズ・エ
レメントと、このヒユーズ・エレメントに対し離れて並
列接続されると共に高い抵抗値を有し溶断したときはバ
ネを蓄勢状態がら解放する表示線と、蓄勢状態から解放
された前記バネにより駆動され前記キャップに設けられ
ている穴を介して外部に突出する表示棒とを備えた限流
ヒユーズにおいて、前記表示線を互に離し、がっ電気的
に並列接続した複数本から構成したことを特徴とする限
流ヒユーズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2799180U JPS5913734Y2 (ja) | 1980-03-03 | 1980-03-03 | 限流ヒユ−ズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2799180U JPS5913734Y2 (ja) | 1980-03-03 | 1980-03-03 | 限流ヒユ−ズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56129053U JPS56129053U (ja) | 1981-10-01 |
JPS5913734Y2 true JPS5913734Y2 (ja) | 1984-04-23 |
Family
ID=29623928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2799180U Expired JPS5913734Y2 (ja) | 1980-03-03 | 1980-03-03 | 限流ヒユ−ズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5913734Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-03-03 JP JP2799180U patent/JPS5913734Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56129053U (ja) | 1981-10-01 |
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