JPS5913719Y2 - 真空開閉器の操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は真空しゃ断器に係り、特に真空しゃ断器を開閉
操作するための操作装置に関するものである。

真空しゃ断器を開閉操作する操作装置においては、特に
複数個の真空しゃ断器を同時に開閉操作する操作力の損
失を少なくすることが必要である。

本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、可動フレー
ム及び固定フレーム摺動部の製作容易と操作力の損失の
少ない操作装置を提供することを目的とする。

以下に本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。

第１図〜第６図はこの実施例に関し、図において１は真
空バルブ、２は真空バルブ１を支持する絶縁フレーム、
３は絶縁フレーム２を支持する台枠、６は操作用電磁石
、７は可動ロッド、８は圧接バネ、９は絶縁ロッド、１
０は可動リードである。

１１は板状部材からプレス加工により形成した固定フレ
ームで、その直立した両側部には対向した内側に溝１１
ａを有する突出したガイド部１１ ｂを設ける。

１２は板状部材を折曲加工した可動フレームで折曲部１
２ ａと１２ｂを形成し、折曲部１２ｂの両端を可動側
ガイド部１２ｄと威して溝１１ ａに上下に摺動自由に
嵌挿させる。

６ａは固定フレーム１１の中央部に設けられた投入電磁
石６の操作ロッドで上下動するように設けられており、
操作ロッド６ａの上部には連結ピン１３が取付けられて
いる。

一方可動フレーム１２の中央下部には連結ピン挿入（Ｌ
１４ａを有する連結金具１４が取付けられ、その連結ピ
ン挿入孔１４ａに連結ピン１３を挿入することにより可
動フレーム１２と連結ロッド６ａは連結される。

１５は投入用電磁石６と連結ピン１３との間に設けられ
たしゃ断バネである。

可動ロッド挿入孔１２ Ｃには各相の可動リード７が摺
動自在に挿通され、可動ロッド７と可動リード１０とを
連結する絶縁ロッド９と可動フレーム１２との間には圧
接バネ８が設けられている。

各真空バルブ１を支持する絶縁フレーム２は固定フレー
ム１１の直立した側部上に取付ける。

特に、本考案の要旨とするところは、第５図Ａ。

Ｂに示すように、可動フレーム１２の折曲部１２ ｂの
両端部に可動側ガイド１２ｄを形威し、この可動側ガイ
ド１２ｄを、第２図に示すように、固定側ガイド１１
ｂの溝１１ ａに上下摺動自在に嵌挿穴するものである
。

可動側ガイド１２ｄは、第５図Ａ、Ｂに示す如く、可動
フレーム１２において折曲部１２ ａの両端部を切取っ
て折曲部１２ｂの両端部を可動側ガイド１２ｄとするも
のである。

本実施例は上記のような構成であり、上下動操作の可動
リード１０側に接続された可動ロッド７を圧接バネ８を
介して可動フレーム１２に上下動自在に挿通し、可動フ
レーム１２を投入電磁石６によって上下動操作すること
により可動リード１０を上下動操作するものであって、
可動フレーム１２のガイド１２ｄと固定ガイド部の溝１
１ ａとの嵌挿による上下摺動により、操作方向は上下
の直線状となっており、操作方向を曲げるようなことは
ない。

このため、操作機構の構造が単純小形軽量なものとなり
摺動面も小さくでき、操作力の損失も少ない。

また、各相の真空バルブ１が真空劣化により自閉力にア
ンバランスを生じた場合には、可動フレーム１２が傾い
て固定フレーム１１との間の摺動抵抗力が増大し操作力
より大となると各真空バルブ１は操作不能となる。

従って、真空劣化の監視機能と真空度劣化の際のロック
機能を有することになる。

さらにまた、上記実施例によれば可動フレーム１２を単
純な曲げ加工で工作できるようにしたがら、製作容易に
して精度が高く、曲げ加工型は単純なりゲン曲げ型でよ
く構造が簡単軽量で安価になる。

第７図Ａ−Ｃ！ま本考案の他の実施例を示すものでこの
実施例においては、板材を折曲加工して、折曲部１６
ａ 、１６ ｂを有するコ字状の固定側ガイド１６を形
成し、この固定側ガイド１６を固定フレーム１１の両側
部の対向した内側に固設し、折曲部１６ｂにナツト１７
が螺合されたボルト１８を螺設すると共に、ボルト１８
の先端部に折曲部１６ａと対向するように当板１９を係
数し、この当板１９と折曲部１６ａ間に可動側ガイド１
２ｄを嵌挿したものである。

すなわち第７図Ｂ、Ｃに示すように、固定側ガイド１６
の折曲部１６ｂに螺設されたボルト１８の先端部には頚
部１８ ａが形成されており、当板１９には楕円状穴部
２０ ａと円状穴部２０ ｂおよび長方形状穴部２０
Ｃからなる係合穴２０が穿設されている。

第７図に示す実施例によれば、ボルト１８により折曲部
１６ ａと当板１９間の間隔調整が可能であり、可動フ
レーム１２のガイド部１２ｄの上下摺動微調整が容易と
なる。

また当板１９の材質も硬度の高いものまたは摩擦抵抗の
小さいものと自由に選択できる。

さらに、固定側ガイド部の材質を変更することにより高
頻度用の真空しゃ断器の製作が容易になると共に、摺動
部の摩擦抵抗を小さくすることにより操作部を最小にし
た軽量のしゃ断器を容易に製作することができる。

固定側ガイド部としては、たとえば高頻度用のものには
硬度の高い材質のものを使用し、低摩擦にして軽量とす
るにはプラスチック製のもの、例えばテフロン材のもの
を使用することができる。

第８図Ａ、Ｂは本考案の更に他の例を示すもので、固定
フレーム１１に所定間隔を置いてレール板２０ ａと２
０ ｂをボルト１８により固設固定側ガイド１７を形威
し、固定フレーム１１には長穴２１が穿設されており、
この長穴２１に沿ってボルト１８の位置を調整すること
によりレール板２０ ａと２０ ｂの間隔を調整可能と
したもので、第７図に示したものと同様な作用効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

図醜よ本考案の実施例に関し、第１図は一実施例による
真空しゃ断器の縦断正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線
断面図、第３図は固定フレームの正面図、第４図は固定
フレームの平面図、第５図は可動フレームを示しＡはそ
の平面図、Ｂはその正面図、第６図は絶縁フレームの平
面図、第７図は本考案の他の実施例の要部を示しＡはそ
の部分構成図、ＢはＡ図のＸ−Ｘ線断面図、ＣはＢ図の
Ｙ−Ｙ線断面図、第８図は本考案の更に他の実施例の構
成略図を示しＡはその平面図、Ｂは側面図である。 １・・・・・・真空バルブ、６・・・・・・投入電磁石
、６ａ・・・・・・操作ロッド、７・・・・・・可動ロ
ッド、８・・・・・・圧接バネ、１０・・・・・・可動
リード、１１・・・・・・固定フレーム、１１ａ・・・
・・・固定側ガイド部の溝、１１ ｂ・・・・・・固定
側ガイド部、１２・・・・・・可動フレーム、１２ ａ
、１２ ｂ・・曲折曲部、１２ ｄ・・・・・・可動
側ガイド部、１２ Ｃ・・・・・・可動ロッド挿通孔、
１５・・・・・・しゃ断バネ、１６，１７・・・・・・
固定側ガイド、１６ ａ 、１６ ｂ・・・・・・折曲
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定側ガイド部を有する固定フレームと、前記固定側ガ
   イド部と上下方向摺動自在に係合する可動フレームと、
   該可動フレームに機械的に接続された操作ロッドを有す
   る投入電磁石と、前記可動フレームと投入電磁石との間
   に設けたしゃ断バネと、真空開閉器における各組の真空
   バルブの各可動リード側に接続された可動ロッドと、前
   記可動リード側と可動フレーム間に係数された圧縮バネ
   とを備え、前記固定フレームの側壁に前記可動ロッドの
   可動方向に対して平行に伸びる溝を設けて前記固定側ガ
   イド部を構成し、前記可動フレームを板状部材を折曲し
   てなる２個の折曲部と、これら折曲部の一方の折曲部の
   端部に切欠部を形威し他方の折曲部の端部に可動側ガイ
   ド部を形成すると共に、該可動側ガイド部を前記固定フ
   レームのガイド部に摺動自在に嵌挿して構成したことを
   特徴とする真空開閉器の操作装置。