JPS5912996Y2 - カ−ボネ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は炭酸ガスで加圧された密閉タンク内に散水して
炭酸水をつくり出すカーボネータに関し、簡単な構造で
炭酸ガスと炭酸水との接触する時間を長くするとともに
面積を大きくして生成率、炭酸水中の炭酸ガス濃度を高
めようとするものである。

以下に本考案の実施例を説明する。

第１図は本考案の一実施例を縦断面で示す。

１はカーボネータで、筒状の密閉タンク２内は給気管３
を通して導入される所定圧力の炭酸ガスにて加圧され、
給水管４から散水栓５によって加圧水が散水される。

６はフロートスイッチでリードスイッチ６ａ、その封入
管６ｂおよびフロート６Ｃより成り、タンク２内に所定
範囲Ｈ−Ｌ内で炭酸水が貯蔵されるようにポンプの運転
を制御している。

さて本考案は、タンク２の内面にスパイラル状の水案内
コイル７を配設したことを特徴としている。

８はタンク２の底部に開口している炭酸水取出管である
。

従来周知のものでは、散水栓５から霧状に加圧注入され
た水はその多くがタンク２の内面（内周壁面）に付着し
、内面に沿って短時間で流れ落ちてしまうため、炭酸ガ
スを充分捕捉溶解することができない欠点を有していた
。

本考案は上記従来周知のものの欠点を排除したもので、
水案内コイル７を設けることにより、加圧注入された水
はタンク２の内面に付着した後、矢印で示すように水案
内コイル７に沿って流れ落ちたり、垂直方向または傾斜
方向に水案内コイル７を乗り越えて流れ落ちる等複雑な
動きをしながら比較的長時間で流れ落ち、その流下過程
において、より多くの炭酸ガスを捕捉溶解するものであ
る。

したがって、本考案によるカーボネータ１は、散水栓５
からの水滴が炭酸ガス中を落下する際の接触と、タンク
２の内面を水案内コイル７に沿って流下する際の接触と
によって、高濃度の炭酸水が高生成率でつくられる。

このようなカーボネータは、例えば炭酸清涼飲料水をカ
ップへ計量して販売する自動販売機の中でも特にシロッ
プあるいはコーラ等と炭酸水とを販売時に混合するタイ
プの自動販売機に使用されている。

なお、上記実施例では、タンク２内面に線材をスパイラ
ル状に加工した水案内コイル７を挿入しているが、それ
は加工および組付けが容易である利点がある。

本考案は線材による水案内コイル７に限定されるもので
はなく、例えば線材に換えて網状の管材をスパイラル状
に加工した水案内コイルを用いたり、板金加工により板
材をスパイラル状に加工した樋による水案内コイルを用
いても同様な効果が得られる。

以上のように、本考案によれば簡単な構造によりカーボ
ネーション作用を４走進せしめて良質の炭酸水を得るこ
とができる。

また、水案内コイル７をタンク２の内面で上下方向およ
び周方向に弾性的に挿入することにより、水案内コイル
７をタンク２内に簡単に固定することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す縦断面である。 図中、１はカーボネータ、２は密閉タンク、３は給気管
、４は給水管、５は散水栓、６はフロートスイッチ、７
は水案内コイル、８は炭酸水取出管、９は炭酸水。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給気管から供給される炭酸ガスで加圧された密閉タンク
   内の上部から、水を霧状に加圧注入して炭酸水を製造す
   るカーボネータにおいて、密閉タンクの内面に接したス
   パイラル状の水案内コイルを設けたことを特徴とするカ
   ーボネータ。