JPS5912293Y2 - 土工機械用刃物組立体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は地面係合装置用の改良された刃物に係り、かつ
特に、耐摩耗合金と共にボルト止めされた刃物組立体に
係る。

土工機械の積込みパケットの如き地面係合器は粘土，火
或岩，水或岩．砂，鉱石及び類似材料と刃物の直接接触
に因る重摩擦の結果として激しい摩耗を受ける。

高炭素鋼の刃物はもしも地面と絶えず接触しているなら
ば、急速に摩滅する。

諸部分に対する保守及び摩耗及び裂断の問題を最小限に
するのに、摩滅した刃物と現場に於いて交換されること
のできる分割された取替え可能な刃物が開発されている
、特に地面係合刃物用に作られた耐摩耗合金も開発され
ている。

これらの合金はほう素，クロム及び鉄の合金であり、か
つ与えられた組或に対して最高の硬度を有している。

耐摩耗合金は同合金とは異なる材料によって形或された
生地に結合された球状粒子の形をしている。

こうした材料は何れも米国イリノイ州ピオーリア市のキ
ャタピラー・トラクタ・カンパニイ（Ｃａｔａｐｉｌｌ
ａｒ Ｔｒａｃｔｏｒ Ｃｏ．）に譲渡されたゲール（
ｇａｌｅ）氏等の米国特許第３９７０４４６号及びヘル
トン（Ｈｅｌｔｏｎ）氏等の米国特許第４０１１０５１
号に記載されている。

これらの合金は比較的高価であり、かつ小さいブロック
またはインゴットの形に鋳造され、かつ米国特許第４０
１１０５１号の第３図に示されているように自走グレー
ダの刃物の末端部に沿ってろう付けされることができる
。

この形態は多くの型式の地面保合器に容認可能であるけ
れども、その他には容認されない。

例えば、積込みパケットは両側に沿ってかつ前刃と両側
の合する隅に於いて一層急速に摩耗する傾向を持ってい
る。

米国特許第４０１１０５１号に於ける如く端と端とを接
して置かれたインゴットまたはブロックの単一帯板はあ
る程度助けになることがあるけれども、摩耗材料の最大
限利用を阻むことになる。

上掲特許に記載されている合金の費用及び地面係合刃物
に同合金を設ける望ましさを考えて、本出願人は長い寿
命を有する更に有効な工具を得る目的で同合金を刃物組
立体と組合わせる有効なしかも経済的で実用的な方法を
開発した。

本考案は上に説明されたような問題の一つまたはもつと
多くを解決することを目的としている。

本考案によれば、積込機パケットの如き地面保合器に使
用されるボルト止め刃物組立体の下面に沿って下向き開
放みぞが設けられる。

前みぞが刃に概して平板に設けられる。

両側みぞが前記前みぞから後方へかつ刃物組立体の両側
に平行に延びている。

耐摩耗合金の長方形のブロックまたはインゴットが地面
係合前刃及び両側に沿って摩耗の加えられるように前記
みぞに嵌め込まれる。

刃物組立体は左，中央及び右の３部分の如く分割される
ように構或されても構わない。

かつまた、左右両部分は寿命を延長されるのに加えられ
る耐摩耗合金を隅に設けられても構わない。

次に本考案の好適実施例が説明される。

添付図面の第１図を参照すれば、例えば積込みパケット
としての地面係合土工器１０は底１２を有して、同底に
刃物組立体１４がボルト止めされている。

同組立体は地面係合土工器の貫入を強めるのに同組立体
の前刃１８に沿って延びている斜面１６を有しても構わ
ない。

刃物組立体１４は単一部であっても、または操作者（図
示せず）から見て左部分２０、中央部分２２及び右部分
２４で構或されても構わない。

これら３部分のどれでも容易に選択的に取替えられるか
ら、組立体の区分構造は好まれる。

かつまた、個々の部分は重くて容易には取捌かれないか
ら、区分構造は現場取替を容易にさせる。

この組立体は底１２にある孔２５及び同組立体にある同
様な孔を貫通するボルトによって底１２に装着される。

辺縁２６及び２８が側面３０及び３２からそれぞれ外方
に張出し、かつ更に詳しく後述されるように、前刃１８
とこれら両辺縁の交差によって形威された両隅３４及び
３６は高度の摩耗を受けかつ概して破線によって図示さ
れているように摩滅する。

第２図を参照すれば、左部分２０、中央部分２２及び右
部分２４の下面が示されている。

前刃１８に沿って、前みぞ３８が耐摩耗合金のブロック
またはインゴットをブロック４０として嵌め込まれて３
部分の各々に延びている。

前みぞ３８は底１２の辺縁４２の前方にあり、かつ同み
ぞの軸線は土工器１０の運動に概して垂直である。

側みぞ４４及び４６が左部分２０及び右部分２４それぞ
れの辺縁２６及び２８にそれぞれ沿って前みぞ３８から
後方に延びている。

土工機械の運動に概して平行な軸線を有しているみぞ躬
及び４６は前みぞ３８と交差する所に辺縁４２並びに側
面３０及び３２から前方及び外方へ張出している隅４８
及び５０を形或している。

耐摩耗合金のインゴットまたはブロック４０が側みぞ４
４及び４６の中に置かれかつ後方へ側みぞの端までまた
は同端への途中まで延びていても構わない。

みぞ４６及び４８の交わる内方隅は除去されかつ多くの
耐摩耗合金を嵌め込まれるから多量の耐摩耗合金が隅４
８及び５０に設けられている。

第３図を参照して右部分２４の構造が次に説明されるが
理解されるのは左部分２０も同様な構造にされることで
ある。

右部分２４は厚さ約２８ ．５７５ｍｍ（１−！−ｉｎ
）の炭素鋼製である。

同部分の幅は約８ ３３ ｃｍ （１３ ｉｎ） 、長さは約７６．２ ｃ
ｍ （３０ ｉｎ）であるけれども、理解されるべきは
材料の深さ，幅及び厚さが実質的には土工器の大きさ如
何によって決まることである 前みぞ３８は前刃１８に沿って延びていて同みぞと同前
刃との間が約２５．４ ｍｍ（１ ｉｎ）である。

側みぞ４６は前刃に概して垂直でありかつ同みぞの外辺
縁は辺縁２８から約１２．７ ｍｍ （４ｉｎ）に距て
られている。

みぞ３８及び４６は幅が約５０．８ｍｍ（２ｉｎ）、深
さが１９．０５ ｍｍ （−’ｕｉｎ）であり、予期さ
れるのは長方形ブロックがブロック４０としてこれらの
みぞにろう付けされることである。

これらのブロックは後方へみぞ４６の端まで延びている
必要はない。

これらのみぞの内方部分の内方隅は余分の耐摩耗合金ブ
ロック４０ ａに対する容積を加えるのに４５゜ずつの
如く二等辺にされても構わない。

本考案によって使用されるつもりの耐摩耗合金は米国特
許第３９７０４４５号，第４０１１０５１号及び第４０
６６４２２号に記載されているけれども、次に便宜上簡
単に説明される。

その合金は約３．８％のほう素及び残りが鉄の鉄ほう素
合金の生地によって囲まれてクロム約５８％、ほう素９
％、残りが鉄の組或を有する球状粒子から或っている。

これらの球状粒子は生地内にあって、複合合金材料に摩
耗が起こる時に摩耗を防止するのに十分なスペースで設
けられるべきである。

複合合金は第４図に示されている長方形に如き所望され
る形の陶製またはグラファイト製の鋳型の中の硬い球状
粒子の周囲へ生地合金を流し込むことによって形或され
ても構わない。

真空炉内ろう付け後に複合合金のブロックは室温まで冷
却される。

こうして形或されたブロックまたはインゴットはみぞの
中に嵌め込まれかつろう付けによるかまたはその他の如
何なる方法でも適当な方法によって金属部分にかつ相互
に結合される。

ろう付けは前記部分の鋼を弱くする傾向を持っている。

弱くされた部分は複合合金に悪影響を及ぼすことなしに
硬くされるのに在来熱処理を受けることができる。

かつまたこれらのブロックは適当に破砕されるかまたは
切断されて、例えば上述の二等辺にされた内方隅のあた
りの如きみぞに嵌め込まれても構わない。

以上の如く本考案の構或によれば、前刃から内側にあっ
て平行に延びている前みそと、側辺縁から内側にあって
略平行に延びて前みぞの後方にある第１及び第２の側み
ぞとを設け、これちみぞ内に並んで設けられ上面を平板
面と一致させた生地合金によって保持される球状粒子を
含む合金で形威された耐摩耗ブロックを有し、前みぞが
第１及び第２の側みぞに交わって隅を形威し、この隅で
ブロックが側辺縁に及ぶので、従来の土工機械用刃物組
立体に比較して寿命を長くすることができ、特に前みぞ
内の耐摩耗ブロックに対する第１及び第２の側みぞに設
けられた耐摩耗ブロックが寿命を伸ばすことができる。

例えば、前述の積込みパケットは側部に沿って又、側部
が前辺に会う隅でより早く摩耗するが、本発明はこれら
の問題点を解消しており、高価な耐摩耗合金を効果的に
利用して寿命の長い経済的で実用的な土工機械用刃物組
立体を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は土工機械に連結された耐摩耗性の刃物組立体の
透視図、第２図は第１図に示されている刃物組立体の下
面を示す透視図、第３図は第２図の耐摩耗性の刃物組立
体の右部分のみぞに挿入される耐摩耗材料の詳細透視図
、そして第４図は耐摩耗材料の鋳造される形を象徴する
各個長方形ブロックまたはインゴットの透視図である。 １４・・・・・・刃物組立体、１８・・・・・・前刃、
２６．２８・・・・・・側辺縁、３８・・・・・・前み
ぞ、４０・・・・・・ブロック、４４．４６・・・・・
・側みぞ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前方へ向けられた前刃及び前記前刃から後方へ延びてい
   る側辺縁を有し平板状である土工機械用刃物組立体にし
   て、 前記前刃から内側にあって平行に延びている前みぞ、 前記側辺縁から内側にあって略平行に延びて前記前みぞ
   の後方にある第１及び第２の側みぞ、及び゛ 前記前みぞ、第１及び第２の側みぞ内で並んで設けられ
   上面を前記平板面と一致させた生地合金によって保持さ
   れる球状粒子を含む合金で形威された耐摩耗ブロックを
   有し、前記前みぞが前記第１及び第２の側みぞに交わっ
   て隅を形威しこの隅で前記ブロックが前記側辺縁に及ぶ
   ことを特徴とする土工機械用刃物組立体。