JPS5912112Y2 - 中子の心金 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は中子の心金の構造に関するものである。

例えば第１図に断面図で示す大型ディーゼル機関のシリ
ンダの水ジャケットには１で示すような口１ａのせまく
なった筒状の冷却水通路がある。

このような鋳物を鋳造する場合の筒状空所１に対する中
子にはその心に第２図に示すような鋳物品を用いていた
。

しかしこの鋳物による心金６′はその鋳造にも、また鋳
物から取出す時にも手間が要る。

それで本考案ではその作製も取出しも極めて容易な部分
的に再使用出来る心金を提供するものである。

本考案の心金は上記筒状の中心に横方向に幾つかの孔を
貫通させたパイプを入れ、この孔に棒状の鋳物心金材を
通して所要の心金を構或するものである。

これを第３図ａの側面図、第４図ａの平面図で説明する
。

図で５は中子、６はその中心軸に通したパイプでこれに
は横方向に貫通する孔６ａが幾つか設けられる。

孔６ａには第４図ａのように棒状の鋳物の心金材７を通
し、これが平面図でみて放射状になるよう孔６ａの位置
をきめる。

以上のように棒状心金材７を配置した後心金材７の端部
を第３図ｂのように縦方向（パイプ６の軸方向）に針金
８で結び合せてこれらを連結する。

これは９のような棒状心金材を針金で結びつけてもよい
。

必要あれば第４図ｂのように心金材７端を輪状に結び合
せることを伴せて行えばよい。

筒状の底部にも心金を必要とするときは第５図ａ，ｌ）
に斜視図で示すような傘状の心金１０あるいは１１をそ
の柄部分、１０ａ，ｌｌａをパイプ６の中空部に差し込
んで用いればよい。

心金を取出すときはパイプ６の頭をパイプ６の軸方向に
引ぼればパイプの孔６ａに差し込んだ棒状心金材７は折
れ、心金は容易に取出しえてパイプ６は再度使用出来る
。

【図面の簡単な説明】

第１図は大型ディーゼル機関のシリンダ水ジャケットの
冷却水通路部の形状を示す断面図、第２図は従来の鋳物
品を用いた中子の心金の側面図、第３図ａ， ｌ）は
本考案の中心軸にパイプを用いた心金の側面図、第４図
ａ， ｌ）は同平面図、第５図ａ， ｔ）は筒状底
部の傘状心金の何れも斜視図である。 １・・・・・・シリンダの水ジャケットの冷却水通路部
、１ａ・・・・・・同上口、５・・・・・・中子、６・
・・・・・中心軸心金、６′・・・・・・従来の心金、
６ａ・・・・・・横孔、７・・・・・・横方向心金材、
８・・・・・・針金、９・・・・・・縦方向の棒状心金
材、１０， １１・・・・・・筒状底部の傘状心金、１
０ａ，１１ａ・・・・・・同上の柄部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 口のせまくなった筒状の空所の中子として、中子の中心
   軸にパイプを置き、このパイプには横方向に幾つかの孔
   をあけ、この孔に心金材を通した中子の心金の構造。