JPS5912009B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
- Publication number
- JPS5912009B2 JPS5912009B2 JP49145268A JP14526874A JPS5912009B2 JP S5912009 B2 JPS5912009 B2 JP S5912009B2 JP 49145268 A JP49145268 A JP 49145268A JP 14526874 A JP14526874 A JP 14526874A JP S5912009 B2 JPS5912009 B2 JP S5912009B2
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- semiconductor device
- silicon substrate
- voltage
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は半導体装置、特に金等の不純物拡散を施した
高速スイッチング素子に関するものである。
高速スイッチング素子に関するものである。
従来から高速スイッチングサイリスタを得るために、P
NPN構造の中央Nベース層及びPベース層に金を拡散
してその少数キャリアのライフタイムを短縮し、ターン
オフ時間の短縮を図ること5 が行なわれている。
NPN構造の中央Nベース層及びPベース層に金を拡散
してその少数キャリアのライフタイムを短縮し、ターン
オフ時間の短縮を図ること5 が行なわれている。
ところが近年、高速スイッチングサイリスタはますます
短かいターンオフ時間と高いオフ電圧を要求されてきた
ため、数百Ω儂の高い比抵抗のN型シリコン基体中に1
03〜1014/Cdもの高濃″o 度の金を拡散する
ことが必要となつきた。
短かいターンオフ時間と高いオフ電圧を要求されてきた
ため、数百Ω儂の高い比抵抗のN型シリコン基体中に1
03〜1014/Cdもの高濃″o 度の金を拡散する
ことが必要となつきた。
しかるにこのような高い比抵抗のN型シリコン基体に金
を高濃度に拡散すると、よく知られているようにオン電
圧および高温時のオフ電流が著しく増加するため、実用
に耐えるサイリスタを得る15ことが不可能となつてい
た。現実に従来の方法で得られた高耐圧、高速サイリス
タは、最も優れたものでもオフ電圧1800V)ターン
オフ時間30μsが限度であつた。
を高濃度に拡散すると、よく知られているようにオン電
圧および高温時のオフ電流が著しく増加するため、実用
に耐えるサイリスタを得る15ことが不可能となつてい
た。現実に従来の方法で得られた高耐圧、高速サイリス
タは、最も優れたものでもオフ電圧1800V)ターン
オフ時間30μsが限度であつた。
本発明はこの点に鑑みてなされたもので、結晶フo 欠
陥密度が5×104/一以上の単結晶シリコン基体を用
いることにより、金拡散を行つても上記オン電圧および
高温時のオフ電流の増加が少ない高性能の高耐圧、高速
スイッチング素子を提供するものである。ク5 従来、
高速スイッチングサイリスタを形成する場合、そのシリ
コン基体の結晶欠陥密度(ここでいう結晶欠陥密度とは
日本工業規格H0609一1971の「シリコンのエッ
チビットおよびリネージ測定法」によつてエッチングし
た時のエッチ30ビット密度と、底の浅いビット(シヤ
ロウビツト、ソースビット)密度との和をいう)は、平
均2〜3×104/C77f高々4〜5×104/Cd
であつた。
陥密度が5×104/一以上の単結晶シリコン基体を用
いることにより、金拡散を行つても上記オン電圧および
高温時のオフ電流の増加が少ない高性能の高耐圧、高速
スイッチング素子を提供するものである。ク5 従来、
高速スイッチングサイリスタを形成する場合、そのシリ
コン基体の結晶欠陥密度(ここでいう結晶欠陥密度とは
日本工業規格H0609一1971の「シリコンのエッ
チビットおよびリネージ測定法」によつてエッチングし
た時のエッチ30ビット密度と、底の浅いビット(シヤ
ロウビツト、ソースビット)密度との和をいう)は、平
均2〜3×104/C77f高々4〜5×104/Cd
であつた。
これは結晶欠陥密度を大きくするとエッチビット密度が
増加し、リニエージが多弊発生するため35多結晶シリ
コンに近い状態になり、結晶的に一様なものができない
と考えられていたからである。またこのリニエージ部分
に金拡散が集中しておこり、その結果リーク電流が大き
くなつて破壊に至る危険があると考えられており、一般
にこの結晶欠陥密度が小さい方、即ち無欠陥単結晶シリ
コンに近い方が好ましいとされていた。ところが本願発
明者等は、この結晶欠陥密度を従来の常識を破り5X1
04/Cd以上代表的には10×104/Cfl程度と
することにより、上述した問題が全く存在しないばかり
か、金拡散されたサイリスタのオン電圧および高温時の
オフ電流、更には金拡散速度に顕著な改善がなされるこ
とを見出した。
増加し、リニエージが多弊発生するため35多結晶シリ
コンに近い状態になり、結晶的に一様なものができない
と考えられていたからである。またこのリニエージ部分
に金拡散が集中しておこり、その結果リーク電流が大き
くなつて破壊に至る危険があると考えられており、一般
にこの結晶欠陥密度が小さい方、即ち無欠陥単結晶シリ
コンに近い方が好ましいとされていた。ところが本願発
明者等は、この結晶欠陥密度を従来の常識を破り5X1
04/Cd以上代表的には10×104/Cfl程度と
することにより、上述した問題が全く存在しないばかり
か、金拡散されたサイリスタのオン電圧および高温時の
オフ電流、更には金拡散速度に顕著な改善がなされるこ
とを見出した。
なお15X104/d程度になると、上記日本工業規格
の測定法では計数できない。すなわち、従来の方法で作
られたサイリスタは、ターンオフ時間30μSを得るた
めには850〜900℃、30分の金拡散を必要として
いたが、上述のように10X104/d程度の結晶欠陥
をシリコン基体に導入すると、同じターンオフ時間30
μSを得るためには780〜820℃、10分の金拡散
で充分であり、金拡散速度が異常に速くなることが認め
られた。なお上記結晶欠陥を導入する方法は周知であり
、またその導入する時点は基板の段階すなわち基板結晶
作成時とPN接合作成プロセス中また該プロセス後とい
づれでもよく、要するに製品として完成した半導体装置
本体の結晶欠陥密度が5×104/d以上であればよい
。
の測定法では計数できない。すなわち、従来の方法で作
られたサイリスタは、ターンオフ時間30μSを得るた
めには850〜900℃、30分の金拡散を必要として
いたが、上述のように10X104/d程度の結晶欠陥
をシリコン基体に導入すると、同じターンオフ時間30
μSを得るためには780〜820℃、10分の金拡散
で充分であり、金拡散速度が異常に速くなることが認め
られた。なお上記結晶欠陥を導入する方法は周知であり
、またその導入する時点は基板の段階すなわち基板結晶
作成時とPN接合作成プロセス中また該プロセス後とい
づれでもよく、要するに製品として完成した半導体装置
本体の結晶欠陥密度が5×104/d以上であればよい
。
次に1〜5X104/Cdの結晶欠陥密度を有するシリ
コン基体を用い、850〜900℃で金拡散された従来
のサイリスタと、5〜10X104/iの結晶欠陥密度
を有するシリコン基体を用い、780〜820℃金拡散
した本発明のサイリスタとのそれぞれについて高温時の
電圧・電流特性、オン電圧・電流特性を測定した結果、
代表的データとして第1図及び第2図の特性が得られた
。
コン基体を用い、850〜900℃で金拡散された従来
のサイリスタと、5〜10X104/iの結晶欠陥密度
を有するシリコン基体を用い、780〜820℃金拡散
した本発明のサイリスタとのそれぞれについて高温時の
電圧・電流特性、オン電圧・電流特性を測定した結果、
代表的データとして第1図及び第2図の特性が得られた
。
このように本発明の5X104/c!11以上のシリコ
ン単結晶基体を使用して金拡散された高速サイリスタは
、従来のものに比べ著しく改善されていることが分かる
。この様な現象が起こる理由は解明されていない。
ン単結晶基体を使用して金拡散された高速サイリスタは
、従来のものに比べ著しく改善されていることが分かる
。この様な現象が起こる理由は解明されていない。
金原子は拡散により格子間と格子点との両方に入り、格
子間は800〜900℃で格子点の105倍程度の拡散
速度でさる。そして格子間の金原子がシリコンの空格子
点に置換原子として入つたものが電気的に活性な再結合
中心になるといわれているので、結晶欠陥密度が大きい
程度拡散速度は速くなることが推定される。しかしなが
ら空格子点に置換原子として入つた金原子の密度が同じ
なら、オン電圧及び高温時のオフ電流の増加が極めて少
ないという事実は起り得ないと考えられる。
子間は800〜900℃で格子点の105倍程度の拡散
速度でさる。そして格子間の金原子がシリコンの空格子
点に置換原子として入つたものが電気的に活性な再結合
中心になるといわれているので、結晶欠陥密度が大きい
程度拡散速度は速くなることが推定される。しかしなが
ら空格子点に置換原子として入つた金原子の密度が同じ
なら、オン電圧及び高温時のオフ電流の増加が極めて少
ないという事実は起り得ないと考えられる。
従つて、発明者等はこれは格子間の金原子が空格子点、
酸素原子などとの相互作用で電気的にはあまり活性でな
い再結合中心として働くためと推定するが、この詳細に
ついては明らかでない。なお上記実施例ではサイリスタ
について説明したが、これに限らず逆導通サイリスタ、
トライアツク等についても同様に適用できるものである
。
酸素原子などとの相互作用で電気的にはあまり活性でな
い再結合中心として働くためと推定するが、この詳細に
ついては明らかでない。なお上記実施例ではサイリスタ
について説明したが、これに限らず逆導通サイリスタ、
トライアツク等についても同様に適用できるものである
。
更に上記実施例ではキヤリアライフタイムを短縮するた
めに拡散する不純物に金を用いたものについて説明した
が、鉄、その他キヤリアライフタイムを短縮するために
適当な不純物を用いたもの全てを包含することは言うま
でもない、以上要するに、本発明によれば、単結晶シリ
コン基体の結晶欠陥密度を5×104/d以上とするこ
とにより、キヤリアライフタイムを短縮するために金拡
散等の不純物拡散を行つても、従来必らず発生していた
オン電圧及び高温時のオフ電流の顕著な増加がなくなり
、極めて高性能の高耐圧及び高速スイツチング素子の実
現が可能となる効果を有する。
めに拡散する不純物に金を用いたものについて説明した
が、鉄、その他キヤリアライフタイムを短縮するために
適当な不純物を用いたもの全てを包含することは言うま
でもない、以上要するに、本発明によれば、単結晶シリ
コン基体の結晶欠陥密度を5×104/d以上とするこ
とにより、キヤリアライフタイムを短縮するために金拡
散等の不純物拡散を行つても、従来必らず発生していた
オン電圧及び高温時のオフ電流の顕著な増加がなくなり
、極めて高性能の高耐圧及び高速スイツチング素子の実
現が可能となる効果を有する。
第1図はこの発明になる半導体装置の高温時における電
圧・電流特性を従来装置と対比して示した図、第2図は
同じくこの発明になる半導体装置のオン電圧・電流特性
を従来装置と対比して示した図である。
圧・電流特性を従来装置と対比して示した図、第2図は
同じくこの発明になる半導体装置のオン電圧・電流特性
を従来装置と対比して示した図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 複数のPN接合を有しキャリアライフタイムを短縮
するために不純物拡散を前記PN接合が形成された単結
晶シリコン基体に行なう半導体装置において、前記単結
晶シリコン基体の結晶欠陥密度が5×10^4/cm^
3以上あることを特徴とする半導体装置。 2 結晶欠陥密度が5×10^4/cm^3以上の単結
晶シリコン基体を準備する段階、前記単結晶シリコン基
体内にP形あるいはN形不純物を拡散して複数個のPN
接合を形成する段階、前記段階後にキャリアライフタイ
ムを短縮するための不純物を拡散する段階を備えてなる
半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49145268A JPS5912009B2 (ja) | 1974-12-17 | 1974-12-17 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49145268A JPS5912009B2 (ja) | 1974-12-17 | 1974-12-17 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5171075A JPS5171075A (en) | 1976-06-19 |
JPS5912009B2 true JPS5912009B2 (ja) | 1984-03-19 |
Family
ID=15381189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP49145268A Expired JPS5912009B2 (ja) | 1974-12-17 | 1974-12-17 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5912009B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01276021A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-06 | Toshiba Corp | 水道メータ |
-
1974
- 1974-12-17 JP JP49145268A patent/JPS5912009B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01276021A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-06 | Toshiba Corp | 水道メータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5171075A (en) | 1976-06-19 |
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JPH0142144B2 (ja) |