JPS5911696Y2 - 蓋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はホットプレート等の調理器における蓋に関し、
この蓋を裏返しすることにより皿として利用でき、かつ
、皿として利用した場合の液漏れを防止しようとするも
のである。

従来、この種の調理器における蓋は金属製蓋本体に樹脂
製のつまみをビスにより取付けた構或のものであったが
、この蓋を裏返しにして皿として利用しようとすると、
つまみが脚となるが、蓋本体の中央に設けられているた
め不安定であり、皿として利用できないのが実情であっ
た。

また、ビスを外してつまみを取除くと、つまみやビスが
紛失される恐れがあり、かつ、蓋本体にはビス貫通用の
穴が形或されているため液漏れが生ずる欠点があった。

なお、蓋本体の周辺部につまみを複数個取付けることに
よって、蓋を皿として利用した場合の安定性を高めるこ
とが考えられるが、蓋を持ち上げる操作に両手を用いな
ければならず、操作性が悪くなるとともに、複数個のつ
まみおよびビスを要することから高価になるという欠点
がある。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下に本考
案の実施例について添付図面を参照して説明する。

図において、１はホットプレート本体、２はホットプレ
ート本体１を覆う蓋本体である。

蓋本体２はアルミメッキ処理が施された鉄板等の強磁性
体により形成され、上面は外周部が高く、中心に向がう
に従って下方に傾斜しており、中央部には凹部３が形或
されている。

また蓋本体２の周辺部には上方に凸なる断面半円形状の
突部４がリング状に形威されている。

５は蓋把手となるつまみ本体であり、合戊樹脂により一
体或型され側面にくびれ部６を有するとともに、裏面に
凹部が形威され、この凹部に強磁性体よりなる円板状の
上板７、リング状の磁石８、薄いアルミニウム板よりな
る下板９が一体化されて挿入されている。

例えば、図示したように、下板９の外周部を折曲して上
板７の外周部を抱持して一体化されている。

１０は下板９、磁石８、上板７を上方から順次貫通し、
つまみ本体５に内蔵されたインサートナット１１に螺合
した鉄製等のビスであり、一体化された上板７、磁石８
、下板９をつまみ本体５に固定している。

そして、磁石８等が固定されたつまみ本体５を蓋本体２
の中央の四部３に載置すると、強磁性体よりなる蓋本体
２と磁石８の吸着力によりつまみ本体５が蓋本体２に取
付けられる。

なお、この状態において、つまみ本体５の最下面１２よ
り下板９が下方に突出しており、蓋本体２に対し、下板
９が接触するがつまみ本体５は接触していない。

上記構戒において、蓋本体２を皿として利用する場合に
は、磁石８等が固定されたつまみ本体５を蓋本体２から
取外し、蓋本体２を裏返して利用する。

この場合、蓋本体２には穴が形威されていないので液漏
れが生ずることはない。

また、つまみ本体５を取外すことができるので蓋本体２
を皿として利用した場合に安定となる。

さらに、蓋本体２の上面は外周部が高く中心に向うに従
って下方に傾斜しているので、蓋本体２を裏返しすると
外周部が食卓上面に当接するので安定性はより向上する
。

以上の説明から明らかなように本考案によれば、蓋本体
に対しつまみの取付を磁石を利用することにより、蓋本
体に穴を設けることなくつまみを着脱自在とすることが
でき、従って、つまみを取外し、蓋本体を裏返して皿と
して利用すると、安定であるとともに、穴が形或されて
いないので液漏れが生じないなど、その実用的価値は大
なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す蓋を利用したホットプ
レートの斜視図、第２図は同蓋の断面図である。 ２・・・・・・蓋本体、５・・・・・・つまみ本体、８
・・・・・・磁石。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 強磁性体よりなる蓋本体と、磁石を一体に備えたつまみ
   を備え、蓋本体と磁石との吸着力によりつまみを蓋本体
   の上面に着脱自在としてなる蓋。