JPS5911675Y2 - シ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシート、特に表被部材の継ぎ目部分に関するも
のである。

一般に、シ一ト１は第１図に示すよ−うにシートクッシ
ョン部２と、シートバック部３とより或り、従来上記シ
ートバック部３は第２図に示すように枠材とスプリング
材とより或る芯部を包囲して、クッション効果を発揮す
るウレタン等の充てん部４と、この充てん部４を被覆す
る前側，後側表被部材５．６より或るレザー等の表被部
材７とより構或される。

上記シートバック部３を製造するには、袋状となった表
被部材の下端開口部より内部に充てん部４を充てん後に
、開口部を継ぎ手段８により塞ぐのであるが、この継ぎ
手段８は前側の表被部材５の下端を折返し、この折返し
部をミシン縫することにより得られる中空部９と、この
中空部９に挿入されるエンドワイヤ１０と、後側の表被
部材６の下部にミシン縫された接続片１１と、この接続
片１１の下端を折返し、この折返し部をミシン縫するこ
とにより得られる中空部１２と、この中空部１２に挿入
されるエンドワイヤ１３と、両エンドワイヤを挾む図示
しないオームクリップとより或り、このような継ぎ目部
分は後側表被部材６の接続片１１より分岐した覆い表被
１４により覆い隠される。

これにより、継ぎ目部分は外側より目視できなくなり、
美感を保つことができる。

しかしながら、このような構造によるとミシン縫を施す
部分が前側表被部材５の下端と、接続片１１の後側表被
部材６に対する接続部分及びその下端と、覆い表被１４
の下端の計４個所となるので、縫い付けの工数が多くな
り量産性を向上できない。

また、外側に対しミシン縫の個所が２個所表われるので
、外観上も好ましくない。

また、接続片１１を必要とするので部品点数が増加しコ
ストが高くなる。

本考案の目的は後側表被部材の下端部を複数回折返して
１個所をミシン縫するようにし、上記欠点を除去するも
のであり、以下実施例を用いて詳細に説明する。

第３図は本考案によるシート、特にシートバック部３の
継ぎ目部分を示す断面図であり、同図においてシートバ
ック部３は前側表被部材１５と、後側表被部材１６と、
両表示部材１５．１６の内部に充てんされる弾性を有す
る充てん部１７とより或る。

前側表被部材の下端は折返され、この折返し部分は表被
部材１５にミシン縫されて中空部１８が形或され、この
中空部１８にはエンドワイヤが挿入される。

後側表被部材１６の下部は内側に蛇行する如く三回折返
され、第１，第２，第３折返し部分１９，２０．２１を
有し、分岐個所である第２折返し部分２０と最先端部２
２は同時に後側表被部材１６にミシン縫２３されている
。

第３折返し部分２１で得られる中空部２４にはエンドワ
イヤが挿入され、図示しないオームクリップを用いて他
のエンドワイヤと結合され、この結合の継ぎ目部分は第
１折返し部分１９とミシン縫部分２３との間の覆い表被
２５により被い隠される。

本考案によれば、１回のミシン縫により前側表被部材１
５に接続するための接続片２６及び折返し部分１９を有
する覆い表被２５を形或でき、ミシン縫工程を従来の４
工程から２工程に減少できるので、製造工数を減少でき
量産性を向上できる。

また、従来の接続片１１を別途用意する必要がないので
部品点数を減少できコストを低くできる。

また、外部からはミシン縫個所が１個所２３シか目視さ
れないので、美感を向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来のシート、特にシートバック部の
一例を示す簡略構戒図、第３図は本考案によるシート、
特にシートバック部の一実施例を示す断面図である。 １５・・・・・・前側表被部材、１６・・・・・・後側
表被部材、１７・・・・・・充てん部、１９ないし２１
・・・・・・折返し部分、２３・・・・・・縫い目、２
５・・・・・・覆い表被、２６・・・・・・接続片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートバック部の後側表被部材下部を分岐させて接続片
   と覆い表被とを形或し、接続片をシートバック部の前側
   表被部材の下端に結合し、覆い表被てこの結合された継
   ぎ目部分を覆い隠すようにしたシートおいて、後側表被
   部材を内側に蛇行する如く折返して少なくとも３個の折
   返し部分を形威し、蛇行した後側表被部材の最先端と、
   ３個の折返し部分のうち分岐位置に対応する折返し部分
   とを、同時に後側表被部材に縫付けるようにして上記接
   続片及び覆い表被を形戊するようにしたシート。