JPS5911302Y2 - 床暖房装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温水等の加熱流体が流通するパイプを床パネル
に内蔵してなる床暖房装置に関し、特に、床パネルの土
壁部の構造の改良に関する。

かかる床暖房装置の床パネルは運搬、収納等に便利なよ
うに複数の小面積の床パネルユニットを着脱自由に連結
することにより構威している。

第１図及び第２図は床パネルユニット６の構造を示す。

即ち、床パネルユニット６は加熱流体ここでは温水を流
通させる加熱パイプ１を表面板２裏面に保護シー１・１
Ａ等で固定して後断熱材４を該表面板２と裏面シ一ト５
との間に注入し、更に、加熱パイプ１の両端開口部８，
９を２ケ所のコーナ部に夫々突出させて他の床パネルユ
ニットの加熱パイプとの連結部ａを形或して構或になっ
ている。

かかる床パネルユニット６と、該ユニット６とはパイプ
連結部ａが対称的な位置のコーナ部に形或された床パネ
ルユニット７とは床パネルを配設する部屋の大きさに応
じて複数用意され夫々第３図に示す如く組み付けられる
。

かかる床パネルにおいて、従来表面板２は鋼板或いはア
ルミ板等の熱伝導率の大きな金属部材等により構威して
いるが、このものでは鋼板或いはアルミ板の地肌が表面
に表われるため、床パネル単体においての見映えが悪く
、意匠的に劣るものであった。

又、床パネル上面に絨椴等の敷物を敷いて使用する場合
があるが、従来床パネルの表面板２は上述したように鋼
板等の金属部材により構或されているから、使用中に絨
椴等が滑って外れてしまう等の欠点がある。

更に、従来の床パネルにあっては前述したように加熱パ
イプ１を表面板２裏面に固定して第１図に示す如く螺旋
形状等のパターンに配管を行うようにしているが、この
ようなパターンに配管するには、表面板２裏面に合マー
クを付けなければならない等比較的面倒な作業が必要で
、作業性の悪いものであった。

そこで、本考案は以上のような従来の実情に鑑み、床パ
ネルの土壁表裏両面形状の簡単な改良を行って上記欠点
をすべて解消した床暖房装置を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を第４図〜第１０図に基づいて
説明する。

第４図において、Ａは床パネル、３６．３７は床パネル
Ａを分割して同じ大きさの矩形状に構威した床パネルユ
ニットで、２３は表面板、２５は裏面シートで、これら
によって形威される空間には断熱材２４が介在している
（第１０図Ａ参照）。

２１は断熱材２４に内蔵された加熱パイプである。

かかる床パネルユニツ｝ ３６．３７相互は蝶番等のヒ
ンジ２６を介して連結され、折り畳めるようになってい
る。

これらユニット３６．３７に夫々に備えた加熱パイプ２
１に相互連通一体化されたもので形或されている。

上記、加熱パイプ２１は床パネルユニツ｝ ３６．３７
において夫々螺旋状に折曲されて配設され、直線部分は
第５図に示す如く表面板２３の裏面に固着取付された保
護シ一ト２２及びパイプホルダー２７とにより固定支持
されている。

床パネルユニット３６側の加熱パイプ２１には温水を導
入するための親パイプ３０と排出するための親パイプ３
１とが連結されている。

これら２つの親パイプ３０．３１は第６図に示すように
床パネルユニット３６の外端部において相互交叉するよ
うに配列され、温水導入側の親パイプ３０と加熱パイプ
２１の温水導入口２１ａ、温水排出側の親パイプ３１と
温水排出口２ｌ ｂは夫々Ｔ形スノーブ３８を介して接
続され、両親パイプ３０．３１の他端部にはＩ形スリー
ブ３９が接続され、これらＴ形スリーブ３８及び■形ス
リーブ３９は表面板２３に固定ピース３５を介して固定
支持されている。

そして、Ｔ形スリーブ３８及びＩ形スリーブ３９のパイ
プ３０．３１と接続されていない側の開口端部は夫々床
パネルユニット３６外部に突出して他の床パネルユニッ
トとの連結部となっている。

床パネルユニツ｝ ３６．３７の連結部における加熱パ
イプ２１部分は第８図に示す如く夫々表面板２３裏面に
固着されたホルダー２９と該ホルダー２９に組み付けら
れるホルダー２８とによって形或されるトンネル部４０
内を固定されずに通るように配設されている。

尚、このトンネル部４０において加熱パイプ２１を長く
形威して遊びを設けるようにする。

又、上記トンネル部４０の開口部分にはめくらブタ４２
が配設される。

・以上の床パネルＡを形或する場合、床バネルユニツ｝
３６．３７夫々の加熱パイプ２１配管後の表面板２３
を拡げ、該表面板２３裏面に夫々裏面シ一ト２５を所定
の間隙をもって配設し、両者の間に断熱材を構或する硬
質発泡ウレタン等を注入して発泡させれば該断熱材２４
を介して表面板２３と裏面シ一ト２５とが一体化固定さ
れる。

かかる構或の床パネルＡは部屋の大きさに応じて第８図
に示す如く複数用意されて部屋の床面に敷設され、隣接
する親パイプ３０．３１のＴ形スリーブ３８及びＩ形ス
リーブ３９相互は第９図Ａ−Ｄに示す如くロー付け等の
固着手段、ユニオン継手５０、ゴムホース５１，及び連
結スリーブ５４を用いて連結される。

そして、今、一側端部に位置する床パネルＡの親パイプ
３０から図示矢印の如く温水を供給すると該温水は各加
熱パイプ２１を順に流通して親パイプ３１から図示矢印
の如く排出され、この間に温水の熱は各床パネルＡの表
面板２３に伝達されて、該表面板２３は加温かれ室内の
暖房を行う。

尚、パイプ２１下方には断熱材２４が配設されているか
ら、該パイプ２１から床パネルＡ下方への熱伝達が最小
限に抑えられ床パネルＡ表面が効果的に加温される。

かかる構或の床暖房装置において、本考案においては、
床パネルＡ上壁表裏両面に加熱パイプの配管パターンに
対応してパターン化された凸部又は凹部を形成する。

即ち、第１０図Ａ，Ｂにおいて、４８は凸部で、床パネ
ルユニット３６上壁部を構戒する表面板２３に格子状を
威すよう複数断続的に形或してある。

勿論この凸部４８は第１０図Ｃに示す如く連続的に形或
しても良く、上述したように凸部４８にかわって凹部を
設けるようにしても良い。

以上のように構或すれば、床パネルＡ上面には凸部４８
がパターン化された模様となって露呈し、該床パネルＡ
上面を美観に優れたものに出来、床パネルＡ単体で意匠
的に優れたものにすることが出来る。

又、このように床パネルＡ上面に凸部４８を形或した結
果、該床パネルＡ上面に敷かれる絨椴等のすべり止めを
行うことが゛出来る。

更に、加熱パイプ２１の配管パターンに沿って凸部４８
を形或したから、凸部４８によって形或される床パネル
Ａの表面板２３裏面の凹部４８Ａに基づいて加熱パイプ
２１を配管することが出来、従来のように表面板２３裏
面に合マーク等をわざわざ設けなくとも配管を極めて容
易に行うことが出来、配管作業性を大巾に向上すること
が出来る。

本考案に係る床暖房装置は、以上説明したように、床パ
ネル上壁表裏両面に加熱パイプの配管パターンに対応し
て凸部又は凹部を設けた簡単な改良により、床パネル単
体における土壁部の意匠性を向上することが出来ると共
に床パネルに使用する敷物のすべり止めを確実に行え、
しかも加熱パイプの配管作業を大巾に向上出来、従来の
種々の欠点をすべて解消することの出来る実用的効果大
なるものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来の床パネルユニットを示す上面図、第２図
は同上の床パネルユニットの内部構造を示す縦断面図、
第３図は同上の床パネルユニットの組み付け状態を示す
上面図、第４図は本考案に係る床暖房装置の床パネルユ
ニットを示す図で、Ａは下面図、Ｂは側面図、第５図は
加熱パイプの固定方法を示す斜視図、第６図は床パネル
ユニットの一部拡大図、第７図は加熱パイプの保持構造
を示す斜視図、第８図は床パネルの組み付け状態を示す
上面図、第９図Ａ−Ｄは加熱パイプの連結方法を示す図
、第１０図は床パネル上面形状を示す図で、Ａは縦断面
図、Ｂ，Ｃは平面図である。 Ａ・・・・・・床パネル、２１・・・・・・加熱パイプ
、２３・・・・・・表面板、２４・・・・・・断熱材、
２５・・・・・・裏面シー｝、３６．３７・・・・・・
床パネルユニット、４８・・・・・・凸部、４８Ａ・・
・・・・凹部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）床パネルに加熱流体が導入される加熱パイプを内
   蔵し、該加熱体の熱により床パネル上面を暖めるように
   した床暖房装置において、前記床パネル上壁表裏両面に
   、前記加熱パイプの配管パターンに対応してパターン化
   された凸部又は凹部を形威したことを特徴とする床暖房
   装置。
2. （２）床パネルは複数個の床パネルユニットを連結して
   構戊して戊る実用新案登録請求の範囲第１項記載の床暖
   房装置。
3. （３）加熱流体が温水である実用新案登録請求の範囲第
   １項又は第２項記載の床暖房装置。