JPS5911280B2 - 渦電流減速装置用制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は渦電流減速装置用制御装置に関し、特にトラ
ックやバス等の大型車両に最適なものである。

すなわち、渦電流減速装置の複数の励磁コイルをそれぞ
れ順番に制御するための複数個の電気接１０触器を有す
る制御装置に係る。

技術背景 一般にこの種従来の制御装置はいくつかの欠点、特に以
下に記載する欠点があつた。

接触器の励磁コイルが台の１部しか占めないの１５で、
端子列上方に活用されない無駄な空間部がある。

また制御回路や保護回路を有する台下方の空間の高さ方
向の寸法が大きいので、制御装置全体の高さを低くする
ことは極めて困難であつた。更に励磁コイルの高さ寸法
が大きいので、可動接触部材に対応する固定接触部材を
有する絶縁架台が固定接触部材をしつかり固定している
場合においてさえ、固定接触部材の正確な位置決めは困
難であつた。そして絶縁架台上の各固定接触部材と対応
する端子との間の部材の数が比較的多く、距離も長いの
で望ましくなく、端子列も台の縁付近に延長しているの
で、該端子を外部に接続する導線を、・・ウジングから
出す以前に連結して、ワイヤ通路又はパッキン箱を介し
て該ハウジングを貫通する束、１０又は複式ピンを有す
るコネクターによつて確実かつ簡単な連結をするような
束を形成するのは実際には困難である。

発明の目的 本発明は、上記欠点を除去して、接触器のコイル、接触
部材、接触エレメント等を内蔵する小型な渦電流減速装
置用制御装置を提供することを目的とする。

発明の構成 すなわち、本発明の構成は、複数の励磁コイルを接続す
る複数の接続端子と、電源を接続する接合端子とを絶縁
支持体上に設け、前記接続端子に対応する複数の接触器
が、第１及び第２固定接触部材と、該第１及び第２固定
接触部材と協働する橋絡可動装置と、該可動装置を制御
するコイルとを有し、前記第１固定接触部材が固着され
前記対応接続端子に接続される第１接触エレメントと、
前記第２固定接触部材が固着され前記接合端子に接続さ
れる第２接触エレメントと、対応する前記接触器の前記
コイルに各々接続され制御セレクタ一に接続されて連続
的に励磁される複数の制御端子とを備え、前記絶縁支持
体が、高架部と、該高架部に平行で下方へ位置をずらせ
たフランジ部とを有し、少なくとも前記接触器の１つの
前記コイルが前記フランジ部上にあつて対応可動装置を
上部に有し、前記固定接触部材及び前記接触エレメント
が前記高架部に設けられていることを特徴とする。

実施例 以下に本発明の構成を図面の実施例に従つて説明する。

第１図乃至第３図に図示する本発明の組立体は、台、又
は絶縁支持体１に取付けられ、該支持体は、全体として
扁平な大文字のオメガに沿つた側面を有する板型式のも
の、すなわち水平な高架部２と、該高架部２に対して下
方位置にあつて同様に水平な２個の対向する横方向フラ
ンジ部３とを有し、該フランジ部は、２枚の垂直壁面４
によつて高架部と連結する。

「水平」、「垂直」、「上方」等の語句は、この説明文
においては、説明をわかりやすいものにするために実例
として使用したものである。

本発明による台１＆１、例えば、ガラスを包含するナイ
ロンという名称で既知の超ポリアミド等の堅牢な絶縁材
製の成形単一プロツク部材で構成すれば効果的である。
２個のフランジ部３の各々は、壁面４と平行に並んで配
置される接触器の２個のコイル５を支持する。

各コイルは、フランジ部３の適当な穴にねじ６をねじ込
むことによつて該フランジ部に機械的に固定させ、該コ
イルとそれの制御回路との電気接続は、穴８を通つて該
フランジ部を貫通するピン７によつて実施される。

各コイル５の上方には、高架部２上方に突出する１組の
可動接触部材１０，１１を担持するそれ自体既知の橋絡
可動装置９を設ける。

該可動接触部材１０，１１のすぐ下方には、それらと協
働するようにした１組の固定接触部材１２，１３を配置
する。

台の垂直壁面４の高さは、固定接触部材１２，１３が高
架部２によつて、又は正確には該高架部に直接取付けら
れる伝導小板（それぞれ１４，１５）によつて構成され
る接触エレメントのみを介して直接設けられるような高
さである。

固定接触部材１２，１３は、第１部材１２が同一の固定
接合端子に、又第２部材１３が別の多くの接続端子１７
にそれぞれ連結するが、これは該伝導小板１４，１５を
介して行われる。

接合端子１６及び接続端子１７は、ナツトと協働する伝
導材製のねじ切り円柱軸と適当な伝導環状体とによつて
構成されることが望ましいねじ締め方法によつて高架部
２に固定される。

端子１６自体は、ケーブル１８によつて外側の電流源の
一方の電極（一般に正極）に接続される（第３図）。

接続端子１７は、該接続端子を有利な配置としてあるの
で一本のケーブルとして容易に再集結される導線１９に
よつて制御すべき減速装置の各種巻線にそれぞれ接続さ
れる。

該端子は全て高架部上にて配置される。考えられる範囲
内における各種接点及び伝導エレメントの各役割を理解
しやすくするために、４個の巻線を有する渦電流減速装
置用の前記制御装置の実施例を第５図の一般回路図に示
した。

この図面においては、前述の参照番号５，１０乃至１９
を有するエレメントの他に以下に示すものが図示されて
いる。−接触器の４個のコイル５を直流電源８１に連続
して接続させるようにした４種の位置を有する制御スイ
ツチ８０、すなわち制御コレクター、及び一協働する接
触器の励磁に従つて開閉する部分１８，１６，１５，１
３，１１，１０，１２，１４，１７，１９を有する電気
回路によつて直流電源羽にそれぞれ接続する減速装置の
４個の励磁コイル８２。

第１図乃至第４図に図示した実施例において、接合端子
１６に接続する固定接触部材１２に対応する小板１４に
よつて構成される接触エレメントは、該接触部材の全て
に共通であり、全体としてＨ字型であり、該端子１６を
担持する。

Ｈ字上における接合端子１６の位置は、Ｈ字の横棒とＨ
字の片方の足部との連結帯域にほぼ相当し、該帯域はこ
のために拡大される。

この場合、すなわち第２図の場合、Ｈ字の横棒と他方の
足部との連結帯域も同様に拡大され、高架部２に該小板
１４を完全に固定するためのねじ３８を収容する。接触
エレメント１５、相応する固定接触部材１３及びそれと
協働する端子１７によつてそれぞれ構成される組立体の
うちの２個はＨ字の中央部の両側の足部相互間に、又他
の２個は該Ｈ字の外側に配置される。

部材を支持している台１は、取外し可能な蓋２１を有す
る保護用金属製ハウジング２０内に固定され、この場合
、該蓋の閉鎖は、部材２２によつて確実となる。

該固定は、下方へ厚くなつている帯域２４のボルトーナ
ツト２３装置によつて、フランジ部３を、ハウジングの
底部２６に突出する型打ち受座２５！こねじ締めするこ
とによつて行えば効果的であり、この場合、ボルトのヘ
ツドが該底部の外側へ突出しないように、又フランジ部
３と該底部との間に充分に容積部２７を保持するように
行われる。

ハウジング２０の前方壁の１つは、ケーフ１８，１９及
びそれに類するもの（特に接地導線）を通すためのワイ
ヤー通路２８を備え、プラグを有する複式コネクターの
固定部、すなわち該板によつて担持され、異なるエレメ
ントと常時連結する部分のための入口開口部と、台１に
よつて支持されるコネクターの制御回路とを包含する（
コネクターのブラグは、前記接続端子の少なくとも１部
の代りになる）。該各種エレメント及び例えば接触器の
保護ダイオード３０のような比較的容積が大きくて壊れ
やすい他のエレメントは、台１の下方のハウジング内部
、特に、壁面４相互間の高架部２の下方に位置し、比較
的容積が大きくて接近しやすい区画３１の内部に内蔵さ
れる。

更に第１図及び第２図には次のものを示す。

−回路を開閉する時に発生する火花の量を減少させるた
めにそれ自体既知の方法で前記可動及び固定接触部材を
２列に分ける補助接触部材１０ａ，１１ａ，１２ａ，１
３ａ，−それぞれ張力と圧縮力とに働き、コイル５から
可動装置９を離し、該装置内にて、可動接触部材１０，
１１を対向する固定接触部材に接近させるためにそれぞ
れ張力を与えられるばね３２，３３、−各フランジ部３
の２個のコイル５相互間に配置される補強及び分離用の
三角形覆い３４、−区画３１の内側の方へ壁面４を延長
させ、特にダイオード３０を支持するために高架部２と
平行な小板３７を台の下方に固定する役割を果す垂直ね
じ３６によつて貫通されるリブ３５、一高架部２に脚部
の大きなＴ字形状を与え、かくて下方にて使用できる空
間部を拡大するように、壁面４と連結しない片方の縁を
延長させる水平拡張部３８。

又、第２図及び第３図には、 −端子３９、すなわち電流源８１の電極に制御回路を接
続可能にする「接地」端子を図示する。

第６図乃至第９図に示す第２実施例において、前述の実
施例と同様な又は同一の構成部は前述のものと同じ参照
番号を有する。この第２実施例において、引張りばね３
２（第１図）は、２個の圧縮ばね４０，４１と取り代え
られ、この場合、第１圧縮ばねは、コイル５の下部に対
して関節部の高さに取付けられた可動装置を保持し、高
架部２に設けた空所４２に内蔵される第２圧縮ばねは、
接触部材１０とほぼ同じ高さに対応して位置する該装置
に作用する。

この配置によつて、制御装置の容積を減少させることが
できる。隣接する２個の接触器に最も接近する固定接触
部材４３，４４は、長手方向において、２個の中央間隙
４６，４７を有する全体として細長い長方形の伝導小板
によつて構成される共通の接触エレメント４５によつて
担持され、この場合該中央間隙は、各短側部からそれぞ
れ突出して、該小板を４個の平行なアームに分割する。

各アームに設けた凹部４８は、各接触部材４３，４４と
共通の中央端子１６との間に、２個の薄い縁辺バンド４
９，５０によつ．て構成される伝導部を保持する。

該伝導部の断面は、制御装置を破壊させるような過度の
電流が流れたりシヨートする場合に制御装置を保護する
ためのヒユーズを構成するのに充分狭くなつている。当
然のことながら、間隙４６，４７は、凹部４８の分断に
よつて該ヒユーズの実施を可能ならしめるのに充分な長
さを有するだけでよい。第７図に示す如く、他の４個の
接触部材５１乃至５４及び減速装置の巻線と接続するよ
うにした接続端子５９乃至６２と接続する各々の接触エ
レメント５５乃至５８は、小板４５の両側に２個ずつ配
置される。

当然のことながら、ヒユーズ型式の凹部４８は、同様に
又は単に、適当な形状が与えられるという条件の下で、
接触エレメント５５乃至５８を構成する小板内に設ける
ことができる。

第７図には、接触回路の保護ダイオード３０、停止又は
「ストツプ」灯のダイオード６３、時限装置６４、コネ
クター２９の固定部及び停止又は「ストツプ」灯を制御
するための２４−１２ボルトの補助リレー６５を図示す
る。

コネクター２９を除く全てのエレメントは第８図に示さ
なかつた。固定及び可動接触部材及びエレメントを保護
し、ケーブルと端子１６及び５９乃至６２の接続を容易
にするため、該端子を構成するねじ切り棒を延長させる
ので、該ねじ切り棒は、可動装置９と固定接触部材及び
エレメントを担持する高架部２との間及び、相応するケ
ーブルの鋼首を連結させなければならない該ねじ切り棒
の末端部相互間に位置する保護用絶縁板６６を貫通可能
である（第８図及び第９図）。絶縁板６６は、高架部２
との成型によつて形成される円柱体又はボス等、該絶縁
板を通り、該円柱体又はボスの末端部にねじ締めした図
示しない適当な穴装置によつて高架部２に固定される。

絶縁板６６は、それを分割し、該ケーブルを位置決めす
るために、該絶縁板との成型によつて形成されるリブ６
７を上方に有する。第９図から明らかなように、該リプ
は、減速装置の巻線に接続する４本のワイヤを有するケ
ーブルを分割することによつて、該絶縁ワイヤをそれら
の各接続端子５９乃至６２の方へ案内可能にする。該ケ
ーブルは、ワイヤ通路７２を通つてハウジング２０から
出て、電流源の電極に接続する接合ケーブル７３は、ワ
イヤ通路７４を通つて出るが、接地端子羽に接続するケ
ーブルはワイヤ通路７４を通つて出る（第７図）。第１
図乃至第４図の実施例において、対応するばねによつて
間隔をおいて物理的作用を受ける可動装置の行程は、行
程の最終止め具によつて限定されており、この場合該止
め具は、例えば、接触器のＵ字型上部の分岐部の１つに
嵌め込み固定された部材７８（第１図及び第２図）によ
つて構成されるので、該止め具の各々は、分離製造、及
び組立て操作を必要とする。

第６図乃至第９図の実施例は、別々に製造して組立てる
必要がないので、該制御装置の価格は減じる。

この実施例に依れば、該行程最終止め具は、絶縁板と連
結し、望ましくは該板と共に成型によつて形成される。

更に詳述すれば、フランジ部３の側部に位置する絶縁板
６６の縁に沿う各縁辺リプ７６は、それの下端又は先端
が、対応するばね４１の力に対抗して可動装置９を保持
可能なように該可動装置の上方において該絶縁板に垂直
に突出する垂直な小型リブJモVを有する。

絶縁板６６、フランジ部６７，７６及び全てのリブJモ
Vは成型プラスチツク材製の単一部材を形成する。

発明の効果 以上の如く本発明の構成によれば、絶縁支持体が、高架
部と、該高架部に平行で下方へ位置をずらせたフランジ
部とを有し、少なくとも接触器の１つのコイルがフラン
ジ部上にあつて対応可動装置を上部に有し、固定接触部
材及び接触エレメントが高架部に設けられているので、
渦電流減速装置用制御装置の全体の容積を減少でき、特
にトラツクやバスの大型車両に於いて効果大なるものが
ある。

何故なら、この種大型車両は、渦電流減速装置を、トラ
ンスミツシヨンアクスルの周囲でギヤーボツクスとリヤ
ーアクスルとの間のドライバーが近づけるダツシユボー
ド近くの狭い場所に設けられるからである。また、各端
子付辺において固定接触エレメントを高架部に直接設け
ることによつて、それらを前もつて、絶縁架台支持した
り固定したりすることなく、接続部材をも除去できるの
で可動接触部材に対応する固定接触部材の正確な位置決
め、取付けを容易にするは勿論、材料を相当に節約し、
固定接触エレメントとそれらの端子との間にて生じる電
圧降下をも減少させる。

更にまた、高架部に端子を集めることによつて、ハウジ
ングから出す前に装置の連絡ケーブルを結束可能である
から、（ワイヤ通路を通つて、及び又はプラグを有する
複式コネクターを介して）該ケーブルを該ハウジングの
壁に通すのが著しく簡単になり、操作及び該ハウジング
からの取り出しが容易になる。

そしてまた更に、減速装置の巻線の強い励磁電流が流れ
る各種部材を包含するハウジングが、接触器の弱い制御
回路や保護ダイオード３０から離れているので、短絡等
による故障の心配がなく、端子や強い電流が通る接続導
体と異なる電気回路の構成部品を比較的広くて接近しや
すいフランジ部に設けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図及び第３図は、本発明に依る４個の接触
器を有する制御装置の抜き取り部分、接触器組立体及び
それらと連結する部材を、第２図の線１−１における垂
直断面図、蓋を取外した上面図、及び第２図の線−にお
ける垂直断面図を示すものである。 第４図は、該組立体を包含するハウジング面の外面図で
ある。第５図は、励磁を制御する役割を果す制御装置及
び巻線の全般電気回路図である。第６図、第７図及び第
８図は、本発明による他の実施例を示し、抜き取り部分
、接触器組立体、及びそれらと連結する部材を、第７図
の線−における垂直断面図、蓋を取外した上面図、及び
第７図と第９図の線−における垂直断面図を示すもので
ある。第９図は、上面図であり、該制御装置の接続端子
及び接合端子上にて分岐するケーブルの末端部と板との
間に挿入される保護用絶縁板を示す。２・・・・・・高
架部、３・・・・・・フランジ部、５・・・・・・コイ
ル、９・・・・・・可動装置、１２，１３・・・・・・
固定接触部材、１４，１５・・・・・・伝導小板、１６
・・・・・・接合端子、１７，５９乃至６２・・・・・
・接続端子、８０・・・・・・制御スイツチ、８２・・
・・・・励磁コイル、８３・・・・・・直流電源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の励磁コイル８２を接続する複数の接続端子１
   ７と、電源８３を接続する接合端子１６とを絶縁支持体
   １上に設け、前記接続端子に対応する複数の接触器が、
   第１及び第２固定接触部材１２、１３と、該第１及び第
   ２固定接触部材と協働する橋絡可動装置９と、該可動装
   置を制御するコイル５とを有し、前記第１固定接触部材
   が固着され前記対応接続端子に接続される第１接触エレ
   メント１４と、前記第２固定接触部材が固着され前記接
   合端子に接続される第２接触エレメント１５と、対応す
   る前記接触器の前記コイルに各々接続され制御セレクタ
   ー８０に接続されて連続的に励磁される複数の制御端子
   とを備え、前記絶縁支持体が、高架部２と該高架部に平
   行で下方へ位置をずらせたフランジ部３とを有し、少な
   くとも前記接触器の１つの前記コイルが前記フランジ部
   上にあつて対応可動装置９を上部に有し、前記固定接触
   部材１２、１３及び前記接触エレメント１４、１５が前
   記高架部２に設けられていることを特徴とする渦電流減
   速装置用制御装置。