JPS59112114A - 抄紙原料調整工程から排出される残渣の焼却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は抄紙原料調整工程から排出される残漬の焼却装
置に関する。

故紙を原料としてパルプを回収し、これを抄紙して板紙
等を製造する場合、通常パルプを得るた・めの抄紙原料
調整工程に於いて、原料である故紙の全投入量に対して
１０〜２０重量％が利用不可能な残渣として排出される
。

従来、上記抄紙原料調整工程に於いて排出される残渣は
、単に焼却するか、場合によっては埋立てることによっ
て処理されて来た。

しかしながら焼却処理の場合は、残渣は含水率が高いの
で容易（て効率よく燃えないし、又単に焼却するのみで
あるから焼却コストが高くなる（特に焼却を公共団体等
の焼却施設に委託する場合）という問題があ１り、他方
埋立処理の場合は埋立適地がほとんどな（なりつつある
という立地上の問題がある。

以上のような残渣の処理の問題は、製紙業に於ける経営
上の隘路の一つとなりつつあり、合理的な処理方法が切
望されていた。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、焼却によっ
て発生する熱を回収し、その一部で残渣を乾燥して残渣
が容易に効率よ（燃えるようにするとともに、他の一部
で蒸気を発生させるようにして、残渣の燃焼熱を効率良
（利用できるようにした抄紙原料調整工程から排出され
る残渣を処理するための合理的な焼却装置を提供しよう
とするものである。

叙上の目的を達成するための本発明は、少くとも、抄紙
原料調整工程から排出される可燃性の残渣ヲ脱水するた
めの脱水部と、脱水した残渣を破砕するための破砕部と
、破砕した残渣を乾燥するだめの乾燥部と、乾燥した残
渣を焼却するための焼却部と、焼却部からの排気熱を回
収して乾燥部へ熱を供給する乾燥熱供給部と、焼却部と
一体に設けられ焼却部から熱を回収して蒸気を発生させ
る蒸気発生部とから成る残渣の焼却装置をその要旨とす
るものである。

以下図面とともに本発明を更に詳糺に説明する。

第１図は脱水部及び破砕部の概略説明図、第２図は乾燥
部・焼却部・乾燥熱供給部・蒸気発生部の平面図、第６
図は第２図各部の側面図、第４図は抄紙原料調整工程と
抄紙工程とから成る板紙等の製紙工程に於けるフローシ
ートである。

第４図に示すように、故紙からノクルブを再生する抄、
紙原料調整工程に於いて、故紙の全投入量の１０′〜２
０重量％が離解・除塵及び精選・洗滌・脱水工程から残
渣として排出される。残漬はフィルム状合成樹脂、顔料
、填料等を含み、含水率が８０〜８５％で、この状態で
は容易に焼却できない。

本発明では、第１図に示ｊように、先ず上記抄紙原料調
整工程で排出される残渣は脱水機（１）Ｋよって含水率
５５％〜６０％程度に脱水される。脱水機（１）は周知
のどのような形式のものでもよいが、排出されて（る残
渣を連続的に処理できる形式の脱水機、例えばスクリュ
ータイプの脱水機が好ましい。

脱水された残渣は、脱水機より塊状で排出されてくる。

次に、第２図に示すように脱水された残渣は、適当な搬
送手段により破砕部（Ａ）へ送られ、細か（破砕される
。破砕部（Ａ）は適当な切込ホッパー（２）とベルトフ
ィーダー（３）とカッターミル（４）とから成り、連続
的に破砕できるように構成されている。

次に第１〜６図に示すように破砕された残渣は、適当な
搬送手段例えばバケットコンベアー（５）により、乾燥
部ＣＢ）へ送られ、含水率２０％〜２５％程度に乾燥さ
れる。乾燥部（Ｂ）は、ベルトコンベアー（６）、首振
装置（２８）、網目コンベアＨろ２）、乾燥室（２１）
、熱風供給口（記）、循環ファン（２２１、排気ファン
（２３）、排出ホッパー（３４）とから成り、破砕され
た残漬が効率よく連続的に乾燥されるように構成されて
いる。

尚コンベアベルト（６＋は、バケットコンベア（５）か
ら破砕された残渣を首振装置（２８）へ搬送する為に、
首振装置（２８）は左右に首を振ることによって網目コ
ンベアー（３２）上に破砕された残漬を均一に分散載置
するために各々設けられ、破砕された残渣は網目コンベ
アー（３２）ｖｃ載装され、乾燥室（２υを通過する間
に、熱風供給口（３３）よっ供給される熱風によって容
易に焼却できる程度の含水率にまで乾燥せられる。熱風
は後述する乾燥熱供給部（ｃ′）、で作られ、循環ファ
ン（２２１によって乾燥室（２］）内を循環させられ排
気ファン（２３）　Ｋよって排出せられる。以上のよう
に乾燥せられた残渣は、排出ホッパー（３４）Ｋよって
後述１−る焼却部（ＤＪの投入口（３５）へ導びかれ貯
溜される。

次に乾燥された残渣は焼却部（Ｄ）で焼却される。

焼却部（ＤＪは蒸気発生手段であるボイラーを一体に備
えた蒸気発生部（Ｅ）の焼却炉ボイラー（７）と残渣の
投入機（８）、灰掻出機α６）、燃焼ファン（９）、サ
イクロン旧）、排風ファン（１２）、洗浄塔（１３）、
デミスタ−（１４）、煙突（１５）とから概ね構成され
る既知の焼却炉で、蒸気を取り出すことができる型式の
焼却炉であればいずれの型式の焼却炉であってもよい。

次に本発明では前記熱風供給口（３３つに供給される熱
風は乾燥熱供給部ＦＣ）から供給される。

乾燥熱供給部（Ｃ）は、熱交換機送風ファン（１８）と
、前記焼却部（Ｄ）の排ガス排出管に設けられた排ガス
熱交換機（ＪＯ）、ダクト（３ｓ）から成り、乾燥され
た残渣を焼却炉ボイラー（７）で焼却した時に発生する
高温（４００Ｃ）の排ガスから熱を回収し、９０ｔＺ”
〜１１０Ｃの熱風として前記熱風供給口（３３）へ供給
するものである。

以上の構成から成る本発明の焼却装置を用いた場合の残
漬の焼却コストと焼却施設に焼却を委託した場合の焼却
コストとの比較を第１表に示す。

表１　但し、残渣を当りの発熱量４．　Ｄ　１１０　Ｋ
ｃａ１時間当り（０，４）　　ｔの焼却設備 以上の説明から理解されるように、本発明の焼却装置の
第１の特徴は、脱水した残渣の破砕部を設けたことにあ
り、これによって乾燥工程に於ける残渣の乾燥が極めて
効率よ（行なえるとともに焼却工程に於ける残渣の燃焼
が容易に行なえるようになったことである。

第２の特徴は、乾燥部に供給する乾燥の為に要するエネ
ルギーを残渣の焼却によって発生する高温の排ガスから
回収することによって供給するようにした乾燥熱供給部
を設けたことにある。これによって乾燥の為の熱エネル
ギーが他のエネルギーを用いることなく合理的に確保で
きるので焼却コストを引下げることができることである
。

第３の特徴は焼却部に蒸気発生部を一体に設けたので第
１表から理解されるように、従来の処理方法に比して残
渣の焼却−のため−の−コストが格段に改善されたこと
にある。

以上の通り本発明の焼却装置は脱水部、破砕部、乾燥部
、焼却部、乾燥熱供給部、蒸気発生部を備え、各々の機
構２合理的に配置したことにより、効率的な残漬の焼却
装置として極めて顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、脱水部及び破砕部の概略説明図、第２図は乾
燥部、焼却部、乾燥熱供給部、蒸気発生部の平面図、第
３図は第２回合部の側面図、第４図は抄紙原料調整工程
と抄紙工程とからなる板紙等の製紙工程に於ける概略フ
ローシートである。 （１）・・・脱水機［２＋・・・切込ホノハー（３）・
・・ベルトフィーター（４１・・・カッターミル　（５
＋・・・〕＜ケノトコンベ７−　　（６１・・ベルトコ
ンベアー　（７）・・焼却炉ホイラー　（８）・・・投
入機　（９）・・・燃焼ファン　（１０）・・・熱交換
機　＋１］）・・・サイクロン　０ｚ・・・排風ファン
　（１３）・・洗浄塔　（１４１・・デミスタ−（１５
）・・・煙突　（１６）・・・灰掻出機（１７１・・・
循環ポンプ　０８）・・・送風ファン　α９）・・エア
ーコンプレッサー　（２■・・・軟水タンク　（２１）
・・・乾燥室　（２２）・・・循環ファン　＠・・・排
気ファン　（２４）焼却炉ボイ、２ラ一操作盤　（２■
・・・乾燥機操作盤　（２Ｇ）・・・冷却筒　（２７）
・・・送温水ポンプ　（２８）・・首振装置　（２９）
・・・排水ピット側・・・投入ステージ　（３１）・・
・コンベアーピット　（３２）・・網目コンベアー　（
６６）・・・熱風供給口　（３４）・排出ホノハ−（３
５）・・・投入口　（３６）　　ダクト第２図（ａ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少（とも、抄紙原料調整工程から排出される可燃性の残
   渣を脱水するための脱水部と、脱水した残漬を破砕する
   ための破砕部と、破砕した残漬を乾燥するための乾燥部
   と、乾燥した残漬を焼却するだめの焼却部と、焼却部か
   らの排気熱を回収して乾燥部へ熱を供給する乾繰熱供給
   部と、焼却部と一体に設けられ焼却部から熱を回収して
   蒸気ヶ発生させる蒸気発生部とから成ることを特徴とす
   る抄紙原料調整工程から排出される残漬の焼却装置。