JPS5910635Y2 - 携帯時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は携帯時計に関し、更に詳細にはホログラムを表
示素子として使用し、時刻表示に二二クさを持たせると
共に、時計のファッション性を高めた携帯時計に関する
ものである。

携帯時計は、時計本来の機能の他に、一種の装飾品とし
ての機能も有し、従来より、外装ケース、文字板、指針
、時計バンド等のデザインに多くの工夫がこらされてい
る。

例えば、文字板にあっては、特殊な模様、絵等を表わし
てファッション性を持たせることが行われているが、そ
れ等の模様、絵は固定的で変化がなく、しかもそれ等は
平面的な像で面白味に欠ける欠点がある。

本考案は、ホログラムによって複数の立体像を表示させ
、時計のファッション性を高めると共に、時刻表示にユ
ニークさを持たせる一方、像再生のためにホログラムに
与える光量を多くすることができ、鮮明な像を再生する
ことを可能にした携帯時計を提供するもので、以下、図
示した実施例に基づいてその詳細を説明する。

本考案に従う携帯時計の一実施例を示す第１図において
、符号１は外装ケース、２は外装ケース１内に装備され
たパネル、３はパネル２に配置された時刻の・分・、・
秒・をデイジタル表示する液晶等の表示素子からなる時
刻表示部、４はパネル２に配置されたホログラム、５は
ホログラム４の周辺に３０゜開角で配置された１２個の
投光部、６は外装ケース１に設けられ時計外部の自然光
を集光する集光レンズ、７は時刻修正等を行うリューズ
である。

投光部５はオプチカルファイバで構或され、後端から伝
達され先端から放射される光がホログラム４を斜め上方
から照射するよう、第２図に示すようにホログラム４と
の相対位置が確保されている。

なお、投光部５とホログラム４の上下位置関係は、いず
れが上でもよいが、本実施例では、ホログラム４を上方
から照射する場合について説明する。

ホログラム４は、本実施例においては１２種類の絵を表
わす干渉縞の写真を有し、１２個の投光部５によるｌ２
方向からの選択的な投光によって各絵がそれぞれ選択的
に再生される。

なお、各絵の中にはファッション性を有すると共に時刻
を象徴するような絵、または時刻の“時゛の単位を表わ
す数字、あるいは両者が含まれ、例えばｌ時の位置にあ
る投光部５によってホログラム４が照射されると、１時
を象徴するような絵、あるいは、数字の１、またはその
両者が再生される。

また、１時以外の位置にある投光部５で照射される場合
にも、ホログラム４は各投光部５に対応する時刻に応じ
た絵等が同様に再生される。

オプチカルファイバで構或された投光部５に対する光源
は、本実施例においては外部光であって集光レンズ６で
集光される。

集光レンズ６には、第３図に示すようにオプチカルファ
イバ８の一端が対向され、オプチカルファイバ８を介し
て外部光がプリズム９に入射される。

プリズム９は保持板１０上に装着され、該保持板１０は
ブラケット１２に軸１１を介して回転可能に支持されて
いる。

保持板１０は先端域にピン１４が取付けられた延長片１
３を有している。

ピン１４の先端は、軸１７が回転可能に支持されている
カム１６のカム面１５に対向し、延長片１３と不動部分
との間に設けられたスプリング１８の弾力下にカム面１
５に当接している。

カム１６は、ステツフ゜モータ１９のロータ軸２０の回
転に伴ない、歯車２１，， ２２を介してステップ的に
回転駆動される。

ステップモータ１９は、第４図に示すように、１時間に
１個の割合で時計回路（図示せず）から発生する１時間
パルスが入力されるフリツプ・フロツフ゜回路ＦＦ ２
３と、ＦＦ ２３のＱ出力が入力されると共に１時間パ
ルスが入力されるＡＮＤ回路２４と、ＦＦ ２３のＱ出
力が入力されると共に１時間パルスが入力゛されるＡＮ
Ｄ回路２５とからなる駆動回路によって駆動される。

駆動回路の動作は第５図に示すタイムチャートから判る
ように、波形Ｐで示された１時間パルスに応答してＦＦ
２３のＱ． Ｑ出力は、波形２３Ｑ，２３Ｑで示すよ
うに変化し、また、ＡＮＤ回路２４． ２５の出力は、
波形２４Ａ，２５Ａのように変化する。

これによって、ステップモータ１９の駆動コイル１９Ｌ
には、ＤＰで示すような正、負繰り返しの正味の電圧が
供給されるようになっている。

この駆動電圧パルスＤＰによって、ステップモータ１９
のロータは１時間毎に半回転づつする。

歯車２１． ２２の減速比は６分の１に設計されていて
、１２時間でステップモータ１９が６回転することに応
答してカム１６は１２ステツフ゜で゛１回転する。

このカム１６の回転に伴って、プリズム９は軸１１を中
心に所定量づつ段階的に回転する。

プリズム９の回転方向に沿って投光部５を構戊するオプ
チカルファイバの先端が所定間隔を置いて配置され、プ
リズム９の回転に伴ないオプチカルファイバ８で伝送さ
れた外部光がプリズム９を介して順次投光部５の先端に
択い的に伝送される。

すなわち、集光レンズ６で集光された外部光は、オプチ
カルファイバ８、プリズム９を介して分散されることな
く一つの投光部５にだけ伝達される。

このため、投光部５からホログラム４に向って投光され
る光量は多く、ホログラム４は良好な絵を再生すること
ができる。

かかる構戒をなした本考案に従う携帯時計は、時刻の“
時゛の単位が変化すると、ステップモータ１９およびカ
ム１６に規制されてプリズム９が所定量づつ回転し、１
２個の投光部５に順次外部光が入射し、ホログラム４に
用意されている１２個の絵が投光部５に導入された外部
光によって順次再生されて“時゜゛の時刻単位がファッ
ション性のある立体像によって表示される。

このようなファッション性のある時刻表示は、指針、液
晶、ＬＥＤ等による従来の時刻表示手段では到底期待し
得ないものである。

以上、図示した実施例に基づいて本考案の詳細を説明し
てきたが、本考案は図示の実施例に限定されることなく
種々の変更、あるいは改良がなされ得るものである。

例えば、図示の実施例では光源として時計外部の自然光
を利用しているが、外装ケースに内蔵したランプ、ＬＥ
Ｄ等を利用することもできる。

また、ステップモー夕によってプリズムをステップ的に
回転駆動しているが、機械式時計にあっては、時計に関
連した歯車の回転でステップ的にプリズムを回転駆動す
るようにすることもできる。

上述したように本考案に従う携帯時計は、時刻を表わす
複数の絵を備えたホログラムの周辺に複数の投光部を配
置し、光源の光を回転可能に設けられたプリズムで投光
部に択一的に供給し、光を供給された投光部からの光で
ホログラムを照射し時刻を表わす絵を再生するようにし
てあるため、明るい鮮明な絵を再生することができる一
方、立体像によって時刻が表示され、従来の表示手段と
は異なる時刻表示ができ、しかも、種々の絵が表わされ
、高いファッション性を有する等、充分に所期の目的を
達威し得、実施上の効果著しいものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に伴う携帯時計の一実施例を示す平面図
、第２図は第１図における投光部とホログラムとの位置
関係を示す断面図、第３図は第１図における投光部に対
する光の供給系統を示す斜視図、第４図は第３図におけ
るステップモータの駆動回路を示す回路図、第５図は第
４図に示された駆動回路の動作を説明するためのタイム
チャートである。 １・・・外装ケース、２・・・パネル、３・・・時刻表
示部、４・・・ホログラム、５・・・オプチカルファイ
バで構威された投光部、６・・・集光レンズ、７・・・
リューズ、８・・・オフ゜チカノレファイバ、９・・・
フ゜リズム、１０・・・保持板、１１・・・軸、１２・
・・ブラケット、１３・・・延長片、１４・・・ピン、
１５・・・カム面、１６・・・カム、１８・・・スプリ
ング、１９・・・ステップモー夕、２１． ２２・・・
歯車。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）外装ケースの文字板上に時刻を表わす複数の絵を
   有するホログラム部と、少なくとも１２個の互いに間隔
   をおいて配置された前記ホログラム部に投光するための
   投光部と、この投光部に設けられたオプテイ力ルファイ
   バと、このオプテイ力ルファイバの一端に設けられたプ
   リズムと、このプリズムに光を与えるための光源と、こ
   のプリズムを回動自在に保持するための保持板と、この
   保持板に連結されこの保持板を回動させるためのステッ
   プモー夕を有する回動手段とを備え、前記各投光部がホ
   ログラム部の斜め上方に各々配設されている構戒よりな
   ることを特徴とする携帯時計。
2. （２）前記光源は時計外部からの自然光であることを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の携帯時計