JPS589994Y2 - パネル接合体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は戸袋用鏡板等に好適に使用されるパネル接合体
に関し、同一形状のパネル単体を簡単な操作で次々と強
固確実に接続することができ、組立及び分解が簡単なパ
ネル接合体を提供することを目的とする。

以下に本考案の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

第１図は本考案のパネル単体１を多数接合して形成され
た戸袋用鏡板Ｍを示している。

該鏡板Ｍは上下框２，３および左右短根４，５によって
形成された枠体Ｆと該枠体Ｆに装着された装飾板６およ
び中衛７とを有し、さらに中骨８，８を介して支持装着
された多数のパネル単体１を有している。

しかして、１ａは該パネル単体１の主要部を構成するパ
ネル主体部で、その下端部が外方に変位するように傾斜
している。

１ｂは該パネル主体部１ａの下端部から下方に垂下する
垂下壁である。

１Ｃは該垂下壁１ｂから内方に突出する下部壁で、その
先端は上方に折曲されて折曲壁１ｄとなっている。

１ｅは該垂下壁内面から内方に突出する係止壁で、該垂
下壁１ｂおよび該下部壁１Ｃとともに嵌入溝９を形成す
る。

該垂下壁１ｂ、該下部壁１Ｃ１該折曲壁１ｄおよび係止
壁１ｅによって嵌入受部１０が構成されている。

また、１ｆはパネル主体部１ａの上端部から上方に延び
る垂直壁である。

１ｇは該垂直壁１ｆから外方に突出する上部壁で、該上
部壁１ｇの先端には嵌入部１１が設けられている。

該嵌入部１１は直立壁１ｈと該直立壁１ｈの下端から外
方に突出しかつ先端を上方に折曲し折曲部１１とした水
平壁１ｊとから構成され、該直立壁１ｈの中間部が前記
上部壁１ｇの先端にとりつけられている。

１には該直立壁１ｈの上端に設けられた突起部である。

該嵌入部１１は前記嵌入溝９内に押圧嵌着可能なように
形成されている。

１１は前記パネル主体部１ａの中間部内面から内方に突
出した支持壁で、短根４，５の側溝４ａ、５ａおよび／
または中骨８の側溝８ａにパネル単体１が嵌入された際
、該パネル単体１の裏面を規制して短根４，５および寸
前８の壁面とパネル単体１との間隔を所存間隔に保ち、
かつ外側からの風圧に耐えるようにパネル単体１の内側
に設けられているものである。

第３図に示された符号には下框３の上端部に設けられた
長尺状押圧片で、最下端に位置するパネル単体１を内方
に押圧し、その設置を安定化せしめるものである。

これらのパネル単体１，１を接合するには第６図イに示
したごとく、一方のパネル単体１の嵌入溝９に他のパネ
ル単体１の水平壁１ｊの先端の折曲部１１を挿入し、つ
いでさらに該水平壁１ｊの全体を該嵌入溝９内に押圧す
れば第６図口に示したごとく、該嵌入溝９内に該水平壁
１ｊが完全に侵入し、そして定置することによって確実
に嵌着されることとなる。

このようにして隣接するパネル単体１相互が強固に接合
され、これを中骨８および左右短根４，５を介して支持
し、かつ中衛７、装飾板６および上下框２，３が取りつ
けられることによって第１図に示した戸袋用鏡板Ｍが構
成される。

接合されたパネル単体を単一のパネル単体１に分解する
ときは上述した操作の逆とすればよいことは勿論である
。

なお、第４図において、１２はパネル単体１の内面と直
立壁１ｈとの間に挿着された消音ゴムで、パネル単体相
互が衝突して音を発生するのを防ぎ、かつ第６図口によ
く示されるごとく、その反撥作用によって直立壁１ｈの
上端部が同図の右方向に付勢されると同時にその下端部
は同図の左方向に付勢され、これとともに新曲部１１は
垂下壁１ｂに押しつけられ、該嵌入部１１は該嵌入溝９
により強固に嵌着されることとなる。

また、１３は中衛７の下端部に取りつけられたゴム体で
、最上端のパネル単体１を固定する作用をなす。

以上のように本考案は、上端に嵌入部をかつ下端には嵌
入溝を設けであるパネルを嵌入溝に嵌入部を押圧嵌着す
ることによって次々と接合するようにしたパネル接合体
であるから、同−構成のパネルを多数製造しこれを接合
して戸袋用鏡板等の板体とすることができ、製造コスト
が低下するとともに接合作業は簡単で手間をくうことは
なく、さらにたとえば接合後１枚のパネル単体が損傷し
た場合などその交換も容易に行なえるものである。

また、パネル単体の内面と嵌入部との間に消音ゴムを設
けているので、パネル単体相互が衝突して音を発生する
のを防止すると共に、該消音ゴムの反発作用によって嵌
入部と嵌入溝との結合がより強固となる。

更に、パネル主体部の中間部内面から内方に突出した支
持壁を有するので、外側からの風圧または飛来物等によ
る局部的な衝撃に対しても耐えられるという効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２図はパネ
ル単体の要部を示す拡大側面図、第３図は第１図のＩＩ
Ｉ−ＩＩＩ線による一部省略拡大断面図、第４図は第１
図のＩＶ−ＩＶ線による拡大断面図、第５図は第１図の
■−■線による拡大断面図、第６図はパネル単体相互の
接合手順を示す側面説明図である。 １：パネル単体、１ａ：パネル主体部、１ｂ：垂下壁、
１Ｃ：下部壁、１ｅ：係止壁、１ｆ：垂直壁、１ｇ：上
部壁、１ｈ：直立壁、１１：折曲壁、１ｊ：水平壁、９
：嵌入溝、１１：嵌入部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端部が外方に変位するように傾斜しかつ内壁面から内
   方に突出する支持壁を有するパネル主体部と；該パネル
   主体部の下端部から下方に垂下する垂下壁と、該垂下壁
   の下端部から内方に突出しその先端部が上方に折曲され
   ている折曲壁を有する下部壁と、端型下壁内面から内方
   に突出し該垂下壁および該下部壁とともに嵌入溝を形成
   する係止壁とよりなる嵌入受部と；該パネル主体部の上
   端部から上方に延びる垂直壁と、該垂直壁から外方に突
   出する上部壁と、直立壁と該直立壁の下端から外方に突
   出しかつ先端を上方に折曲した折曲部を有する水平壁と
   よりなり、該直立壁の中間部が前記上部壁の先端にとり
   つけられた嵌入部と；よりパネル単体をそれぞれ構威し
   、該パネル単体の内面と前記嵌入部との間に消音ゴムを
   配置し、一つのパネル単体の嵌入受部に他のパネル単体
   の嵌入部を嵌着せしめることによって複数個のパネル単
   体相互を接合するようにしたことを特徴とするパネル接
   合体。