JPS589936Y2 - 建築用板の嵌合装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、両側端面に互いに嵌合する雌ざね、雄ざねを
有する建築用板の嵌合装置に関し、雌さ゛ね、雄さ゛ね
の嵌合接続が確実にできるものを提供せんとする。

従来、この種の建築用板の嵌合装置としては、第１図に
示すように、建築用板を形成する凹条基板イの両側端面
口９口に互いに嵌合する雌ざねハ雄ざね二を設け、該雌
さ゛ねハに雄さ゛ね二を挿入嵌合して接続するものは知
られているが、該嵌合接続は、単に雌さ゛ねハ及び雄ざ
ね二の面接触によるものでその嵌合は外れ易いものであ
った。

本考案は、かかる点に鑑みてこれを解決するものであり
、以下、実施例図面に従い詳述する。

第２図において、１は建築用板を形成する合成樹脂、金
属等からなる凹条基板であり、該凹条基板１の両側板２
，２を夫々折曲せしめて該両側板２，２外面で互いに嵌
合する雌ざね３、雄さ゛ね４を一体に設けるとともに、
該雌ざね３を形成する折曲片５に該雌ざ゛ね３側に突出
する軟質の合成樹脂、ゴム等からなる弾性突出片６を設
け、該弾性突出片６を雄ざね４側の凹条基板１の側板２
の直立部の内面に係止させることによって両側板２の直
立部の外面を圧接せしめるようにして建築用板の嵌合装
置を構成する。

又、ここで、本考案において、建築用板を形成するには
、第２図に示す如く、雄ざね４を形成する凹条基板１の
側板２の内面上端部８を残して、該凹条基板１内に各種
充填材を充填すれば足り、例えば、断熱性を付与する目
的においては、発泡性樹脂組成ｅ１９を該凹条基板１内
に発泡充填することにより断熱性を有する建築用板１０
を形成すれば良い。

又、第３図は、本考案の他の実施例に係る嵌合接続状態
を示すものであり、雌ざね３に雄ざね４を挿入嵌合する
とともに雌ざね３を形成する折曲端片５に設けた弾性突
出片６を雄さ゛ね４側の凹条基板１の側面２の直立部の
内面上端部８に係止させることによって両側板２の直立
部の外面を相互に圧接せしめて嵌合接続する。

尚、図において、折曲端片５に設けた弾性突出片６を雌
ざわ３の嵌合凹部３′側に彎曲せしめたのは、雄ざね４
の挿入を容易にするとともに直立部の内面上端部８への
係止を側板２に押圧して強固にする為である。

又、該弾性突出片６が係止する直立部の内面上端部８を
曲面としたのは、弾性突出片６の該内面上端部８への係
止を容易にする為である。

又、７は建築用板１０．１０夫々の接続部１１の気密性
を付与する為に例えば雄さ゛ね４側の凹条基板１の側板
２外面に設けた弾性を有する目地材であり、この場合該
目地材７は雄ざね４側の側板２の内面に圧接した弾性突
出片６により、接続部１１の雌さ゛ね３側の凹条基板１
の側板２に押圧され、気密性も高くなり、特に浴室など
に使用する場合に最適である。

以上のように、本考案の建築用板の嵌合装置は、建築用
板を形成する凹条基板１の両側板２，２を夫々折曲せし
めて、該両側板２，２外面で互いに嵌合する雌ざね３、
雄ざね４を設けるとともに、試錐ざね３を形成する折曲
端片５に試錐さ゛ね３側に突出する弾性突出片６を設け
、該弾性突出片６を雄ざね４側の凹条基板１の側板２の
直立部の内面に係止させることによって両側板２の直立
部の外面を相互に圧接せしめるようにしてなるので、弾
性突出片６が側板２の直立部の内面に係止して、その嵌
合接続は外れにくく強固であり、しかも、弾性突出片６
が側板２の直立部の内面に係止することによって両側板
２の直立部の外面が相互に圧接して、その仕上表面は隙
間のないものである

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の嵌合接続状態を示す要部断面図であり
、第２図は本考案の一実施例を示す建築用板の要部断面
斜視図、第３図は本考案の他の実施例に係る嵌合接続状
態を示す要部断面図である。 １・・・・・・凹条基板、２・・・・・・側板、３・・
・・・・雌ざね、４・・・・・・雄さ゛ね、５・・・・
・・折曲端片、６・・・・・・弾性突出片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建築用板を形成する凹条基板１の両側板２，２を夫々折
   曲せしめて、該両側板２，２外面で互いに嵌合する雌ざ
   ね３、雄さ゛ね４を設けるとともに、該雌ざね３を形成
   する折曲端片５に該雌ざね３側に突出する弾性突出片６
   を設け、該弾性突出片６を雄ざね４側の凹条基板１の側
   板２の直立部の内面に係止させることによって両側板２
   の直立部の外面を相互に圧接せしめるようにして戊る建
   築用板の嵌合装置。