JPS589749A - 鋼の連続鋳造用鋳型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、鋼の連続鋳造ｔｔ用用型型関するものであ
る。

従来、連続鋳造設備における鋳型は、熱伝導性の良好な
銅でできている。一方、近年、鋳片表層部のピンホール
等の欠陥発生の防止、脱酸度の低い鋼の連続鋳造化、お
よび鋳片の内部品質改善のため等の目的で、鋳型自溶鋼
を電磁力によって攪拌することが行われている。

しかし、銅製の鋳型を介して鋳型自溶鋼を電磁攪拌する
と、鋳型による磁束の減衰が激しい。このため電磁コイ
ルに流す電流の周波数をｌ　ＯＨｚ程度に下げて磁束の
減衰を防止する方法が提案されているが、この方法では
周波数変換器を必要とするので設備費が高くつく。

以下、上記問題につき更に説明する。

鋳型自溶鋼の流速？は、溶鋼に作用する体積力Ｆに依存
する。体積力Ｆは次式で与えられる。

ＦｏｃＢ２ｆν　　　　−（１） 但し、Ｂ：溶鋼の任意の位置におけ る磁束密度、 ｆ：電磁コイルに流す電流の 周波数、 シ：溶鋼の電気伝導度。

ここで重要な問題は、鋳型材質として銅を用いると磁束
の減衰が大きく　、（１）式中のＢが非常に小さくなる
ことである。この磁束の減衰は、次式で与えられる。

ｒｒ’　＝　ＢＯｅＸｐ　（−）　−（２）但し、Ｂｏ
：コイル表面の磁束密度、 Ｂ′：コイル表面からＸ離れた 位置での銅板内の磁束密 度、 δ：磁場の銅板内の浸透深さ であり、（３）式で求まる。

但し、ρ：鋳型材質の電気抵抗、 μ：銅の透磁率、 ｆ：コイルに流す電流の周波 数。

従来の銅製鋳型では、５０　Ｈｚ　　あるいは６０．、
Ｈｚの商用周波数の電流を鋳型に、設けた電磁コイルに
流した場合二（３）式によって計算されるδの値は銅の
固有抵抗が１．７２　Ｘ　１−０−’Ωｃｍ　（２０℃
）であるので、約１ｃＩｎである。このため、組型型の
厚みが２０１１１の場合の溶鋼表面の磁束密度Ｂ１は、
（２）式から電磁コイル表面の磁束密度Ｂ。に対して約
１０％の値まで減衰してしまう。すなわち、 Ｂ、　＝　０．　Ｉ　Ｘ　Ｂｏ−（４）従って、銅製鋳
型を使用し、かつ電磁コイルの容量を大きくしないで、
前記Ｂ、を大きくするには、電磁コイルに流す電流の周
波数を小さくして、磁場の銅板内の浸透深さを大きくす
る操作が必要である。

第１図に、銅製鋳型を用いた場合の体積力に及はす周波
数の影響を示す。第１図から明らかなように、銅製鋳型
を用いて、電磁コイルの容量を大きくしないで鋳型的溶
鋼を攪拌するには、大掛りな周波数変換器を用いて、商
用周波数を低周波に変換する必要がある。

この発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
であって、□連続鋳造設備の鋳型を、銅の　　　：固有
抵抗よシ高い固有抵抗を有する非磁性金°属または合金
によ多構成したことに特徴を有する。

この発明を更に説明する。

銅よシ固有抵抗の高い非磁性の金属または合金としては
、下表に示゛すものがある。

第１表 鋳型の厚が２０旅の場合、固有抵抗が銅の２倍の材質の
ものを用いると１．５０　Ｈｚ　　でも溶鋼に作用する
体積力は銅板を用いた場合の最適周波数１０Ｈ２のとき
り体積力よりも大きくなる。この関係を第２図中点線で
示す。

銅製鋳型にかえて銅の固有抵抗よシ高い固有抵抗を有す
る非磁性金属または合金によ多構成した鋳型を用いて鋳
造を行った場合、次に示す（１）から（３）に示すよう
な条件下においては、シェルと鋳型の焼着きゃ鋳型内で
の凝固の遅れが主原因と考えられるブレークアウトが発
生する虞れがある。

（１）、不適当なモールドパウダーを使用したとき、（
２）、鋳片引抜きを一旦停止した後、鋳片を再び引抜い
たとき、 （３）、鋳型テーパが適正でないとき。

この場合には、鋳型とシェル間の接触状態を良好に保つ
ために、鋳型に超音波振動子を取付け、鋳型を振動させ
れば上記問題が解決される。

以上説明したように、この発明によれば、鋳型による磁
束の減衰が少ないので、電磁コイルに流す電流として商
用周波数の電流を使用することができ、このために、大
掛シな周波数変換器が不要となシ設備費が軽減できると
いったきわめて有用な効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、周波数と体積力との関係を示す図である。 証 冑 へ２ ； 廓

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼の連続鋳造用鋳型を、銅の固有抵抗より高い固有抵抗
   を有する非磁性金属または合金によシ構成してなること
   を特徴とする鋼の連続鋳造鋳型。