JPS589550Y2 - ジヨウロ兼用バケツ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 バケツ兼用ジョウロは実開昭５０−１２３５５５で公知
である。

しかし、バケツとジヨウ口を兼用させるには上端に連日
を有する可撓のホースをバケツの外側に取付けるため、
従来のバケツと同様に嵌め重ねて多数個をコンパクトに
纒めることはできず、輸送、保管に非常に場所を要し、
その分コストも高くなる。

上記従来のものもその様な欠点を有す。

そこで本考案はホースをバケツに対して着脱可能にし、
輸送時とか倉庫での保管時にはホースをバケツから分離
し、バケツを嵌め重ねることができる様にすると共に、
バケツ、ジヨウ口の用途以外に噴霧器などで撒布するた
めの農薬を調合し且つ噴霧器に注入するのにも便利に使
用できる様に改良したのであり、以下、図示の実施例を
参照して本考案を説明する。

１はバケツで、外形は下から上に向かって次第に拡がり
、上端に広く開放し、且つ上端に把手２を備え、従来の
バケツと同様に多数個を嵌め重ねることができる様にな
っているが、側面底部にはホースの取付口１′を有す。

３は先端に連日４を取付けたホースで、他端側には蛇腹
筒形の可撓部３′と、ネジ部５、鍔６を備え、連日４、
鍔６以外は上記ホースの取付口１′に通ることができる
。

そして筒部３ｂの他端には皿形断面で、内周には網など
を張った塵よけ７が着脱可能に嵌めである。

バケツ兼用ジョウロに組立てるには連日４を外し、バケ
ツの内部よりホース３を先端から取付口１′に通し、バ
ケツの内面に鍔６を受止めさせる。

それから、バケツの外に出たホースの先端からナツト８
を嵌めてネジ部５に螺装し、ナツト８と鍔６の間で取付
口１′の縁を締付け、ホースの先端に連日４を取付けれ
ばよい。

ホース３の長さは、上述の様にバケツに取付けて可撓部
３ｂで上向きに曲げ、その状態でバケツに水を入れた場
合に水がホースの先端から溢れ出ない程度、好ましくは
バケツの開放上面がら上に少し突出する程度とする。

そしてホース３を可撓部３′で曲げて上向きに起した状
態に保持するホース止め９をバケツの上部、通常は取付
口１′の上方に位置に設ける。

ホース止め９はホースの先端部ないし連日４を釈放可能
に引懸けたり、挾み付けたりするものであればよく、バ
ケツの上端にある補強と把手２の枢着を兼ねた折返壁に
取付けたり或いは把手２に外れない様に取付けたりする
ことができる。

バケツとして使用するにはホースの先端部をホース止め
で保持させて置けばよい。

又、散水する場合は水を入れたあとホース止めからホー
スを外す。

するとバケツ内の水は水圧でホース３に流出しようとし
、その際のホース内の水の重量で可撓部３′は下向きに
撓み、ホースは斜下に向き、バケツ本体を傾けなくても
連日から撒水できる（第３図）。

又、農薬などを調合するにはホース止め９でホースを保
持し、バケツ中に計量目盛１０を基準にして必要量の水
を入れ、所定量の農薬を添加し、正確な倍率に調合でき
る。

そして、調合液を噴霧器タンクに注入するには、連日４
がその中に入る場合はホース止めからホースを外し、連
日をタンク中に突込んで調合液を入れ・ばよい。

又、連日が入らない場合は連日を外し、ホース先端をタ
ンク中に突込んで入れ・ばよい。

この場合、交換部品としてホースの先端に連日と同様に
取付けることができるエルボ１１を付属させ、連日をエ
ルボに付は換えてもよい。

調合した農薬液中には往々にして微小塊が混り、これが
噴霧器のノズルを詰らせるが、本案では塵よけ７がホー
スの他端にバケツ内部から装着しであるので微小塊はバ
ケツ中に残り、詰りは生じない。

又、塵よけ７の目が詰ったときはバケツの広く開放した
内部に手を入れ、簡単に外して詰った異物を除去できる
。

尚、必要ならばエルボ１１の先端にも網材を張った枠１
１′を取付け、塵よけ７と、この網材の両方で二重に異
物をチェックしてもよい。

そしてホース３はバケツに対し着脱可能であり、しかも
簡単に誰でも取付けることができるので、メーカー、小
売店等で輸送、保管の際には外して置き、バケツは多数
個嵌め重ね、バケツの数のホースは一番上のバケツの内
に入れ、小容積に纒めることができる。

バケツの底１ａは水平でもよいが、図示の如くバケツの
下端から上に少し浮かせ、取出口１′に向かって下り傾
斜にして置くとホースからの水の流出が良くなる。

又、バケツには上下方向に長さ目盛１２を付けて置くと
物指し代りになり、花壇や畝に植える苗などの間隔を決
めるのにも役立つ。

尚、バケツは金属やプラスチック、ホースはプラスチッ
クで成形するが、バケツの断面は丸形でも、角形でもよ
い。

更に、ホースの取付けは、ねじ部５と鍔の配置を逆にし
、取付口にバケツの外からねじ部を通し、バケツの内部
からねじ部にナツトを螺装して鍔との間で締付けてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例で、第１図は一部を断面にした
側面図、第２図は同上の要部の拡大図、第３図はジヨウ
口に使用している状態の説明図、第４図は噴霧器に農薬
液を入れている状態の説明図で、図中、１はバケツ、１
′はホースと取付口、３はホース、３′は可撓部、４は
連日、５はネジ部、６は鍔、７は塵よけ、８はナツトを
示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端に連日を取付けた可撓なホースの他端をバケツの側
   面底部に連結し、バケツの上部にはホースの先端部を釈
   放可能に保持してホースをバケツの側面沿いに上向きに
   立てる様にしたジョウロ兼用バケツにおいて、バケツは
   側面底部にホースの取付口を有し、ホースの他端側には
   可撓部の後に上記取付口に通るネジ部と、ネジ部に螺装
   したナツトと協同して取付口の縁を締付ける鍔が設けら
   れ、且つホースの他端内部には網などからなる塵よけが
   着脱可能に装着しであるジョウロ兼用バケツ。