JPS589484Y2 - ガス絶縁母線支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は絶縁母線支持装置に関するものであり、特に
ガス絶縁母線を伸縮可能に支持するガス絶縁母線支持装
置に関するものである。

第１図は従来のガス絶縁母線支持装置を示す平面図であ
る。

第１図において、第１．第２のガス絶縁母線１ａ、１ｂ
は、長尺の第１．第２の母線２ａ、２ｂを絶縁ガスが封
入された第１．第２の金属容器３ａ 、３ｂ内に収納し
て構成されている。

第１．第２の金属容器３ａ、３ｂは固定金具４によって
支柱５ａに固定され、且つ前記母線２ａｔ２ｂの軸方向
（即ち、前記第１．第２の金属容器３ａ 、３ｂの伸縮
方向）に沿って所定の間隔をもって配された板はね構造
の支持金具６ａ〜６ｄによって支柱５ｂ〜５ｅに伸縮可
能に支持されている。

この従来のガス絶縁母線支持装置では、外気温度の上昇
もしくは下降、及び第１．第２の母線２ａ、２ｂの通電
電流によって、第１．第２の金属容器３ａ、３ｂが熱伸
縮する場合、第２図に示すように支持金具６ａ〜６ｄの
可とう性によって上記熱伸縮を吸収している。

しかしながら、この従来の装置では支持金具６ａ〜６ｄ
の可とう能力は全て同一としであるため、支柱５ｅに最
大の応力が加わることになる。

すなわち、第１．第２の金属容器３ａ 、３ｂは固定金
具４によって支柱５ａに固定されているため、固定金具
４から前記第１．第２の金属容器の伸縮方向に沿って相
対的に遠い第１．第２の金属容器３ａ 、３ｂの部分程
熱伸縮による軸方向の変位が増大する。

従って支持金具６ａ〜６ｄの可とう性が全て同一である
と、支柱５ｅに最大の応力が加わることになる。

このため支柱５ａ〜５ｅを最大の応力が加わる支柱５ｅ
の強晩に合わせで作成すると不経済となる。

また支持金具６ａ〜６ｄの可とう率を全て同一に作成す
ることも不経済である。

この考案は従来の欠点に鑑みてなされたものである。

以下図面によりこの考案を説明する。第３図はこの考案
に係るガス絶縁母線支持装置の一実施例を示す平面図で
ある。

図中第１図に対応する部分には対応する符号を付してい
る。

以下の図面においても同様である。

第３図において、第１．第２のガス絶縁母線ｌａ、ｌｂ
は長尺の第１、第２の母線２ａ、２ｂと、この長尺の第
１゜第２の母線２ａ、２ｂを収納する絶縁ガスが封入さ
れた第１．第２の金属容器３ａ、３ｂとで構成されてい
る。

固定金具４は第１．第２の金属容器３ａ 、３ｂを支柱
５ａに固定するものである。

前記母線２ａ、２ｂの軸方向（即ち、前記第１．第２の
金属容器３ａ、３ｂの伸縮方向）に沿って所定の間隔を
もって配された支持金具６ａ〜６ｄは板ばねによって構
成され第１．第２の金属容器３ａ、３ｂを支柱５ｂ〜５
ｅに伸縮可能に支持するものである。

なお、支持金具６ａ〜６ｄは固定金具４から前記金属容
器３ａ 、３ｂの伸縮方向に沿って相対的に遠い位置に
ある物程可とう性が高くなるように、すなわち剛性が小
さくなるように、たとえば板はわが薄くなるように構成
されている。

また第１．第２の母線ｌａ、ｉｂから分岐母線１’ａ１
１’ｂが出ている。

この考案に係る装置は上記のように、支持金具６ａ〜６
ｄは固定金具４から前記金属容器３ａ。

３ｂの伸縮方向に沿って相対的に遠い位置にある物程可
とう性が高くなるように構成されているため、支柱５ａ
〜５ｅに加わる応力は全て同一となり、支柱５ａ〜５ｅ
の作成が経済的となる。

また支持金具６ａ〜６ｄの可とう率を固定金具４から遠
い物程高くしているため、固定金具４から遠い働程板ば
ねを薄く作成でき経済的となる。

第４図はこの考案に係るガス絶縁母線支持装置の他の実
施例を示す平面図である。

第４図において、分岐母線７ａ〜７ｅは第１．第２の母
線２ａ。

２ｂ並びに図示しない母線から分岐したものである。

すなわち、第３図に示す実施例では、固定金具４及び支
持金具６ａ〜６ｄを夫々支柱５ａ〜５ｅに取付けて第１
．第２の金属容器３ａ 、 ３ｂを支持しているが、第
４図に示す実施例では、固定金具４及び支持金具６ａ〜
６ｄを夫々分岐母線７ａ〜７ｅに取付けたものである。

この場合においても支持金具６ａ〜６ｄは第３図に示す
実施例と同様の効果が得られる。

以上のようにこの考案によれば、装置の構成部品の強度
を弱くできる部分があり、経済的となる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のガス絶縁母線支持装置を示す平面図であ
る。 第２図は第１図の説明の図である。第３図はこの考案に
係るガス絶縁母線支持装置を示す平面図である。 第４図はこの考案に係るガス絶縁母線支持装置の他の実
施例を示す平面図である。 図において、各図中対応する部分には対応する符号を付
しており、ｌａ、ｌｂは第１．第２のガス絶縁母線、２
ａ、２ｂは第１．第２の母線、３ａ、３ｂは第１．第２
の金属容器、４は固定金具、５ａ〜５ｅは支柱、６ａ〜
６ｄは支持金具である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長尺の母線を収納し絶縁ガスが封入された容器、前記容
   器を固定物に固定支持する固定金具、及び前記母線の軸
   方向即ち前記容器の伸縮方向に沿って所定の間隔をもっ
   て配され当該容器を伸縮可能に固定物に支持する複数の
   支持金具を備え、前記複数の支持金具のうち前記固定金
   具から前記容器の伸縮方向に沿って相対的に遠い位置に
   ある物程可という性を高くしたことを特徴とするガス絶
   縁母線支持装置。