JPS589480Y2 - 可撓性管路気中送電線 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は可撓性管路気中送電線の改良に関するものであ
る。

管路気中送電線は良好な可撓性を得るために内外管とも
波付管で構成されることがある。

しかし、波付管は当然のことながら表面に波状の凹凸を
有するため、管表面の最大電界強度が平滑管の場合より
数１０係高くなる。

また、同じ有効断面積を必要とする場合波付管の方が平
滑管より外径が大きくなるという欠点がある。

これに対し、従来スペーサ部分を改良し、スペーサ部が
電気的弱点とならないように考慮したものが提示されて
いる（例えば実公昭４６−１７５６３号）が、スペーサ
部分がどのように改良されても、管路部で決る基本的性
能を越えることはできない。

本考案は、斯かる状況に鑑み、波付管を使用することに
よって生じる管路部の電界集中を緩和し、基本的な電気
的性能の高い可撓性管路気中送電線を提供することを目
的とする。

上記目的は、本考案によれば、波付管のいずれか一方ま
たは双方の液部を平滑にすることによって達成される。

以下本考案を図面につき説明する。

第１図に示すように、波付管の断面形状は内部管１およ
び外部管２の凹部も凸部も半円形状にするのが普通であ
る。

このような形状にすれば、前述したように、電界集中か
生じたり径が大きくなったりする欠点がある。

本考案においてはこれを解決するために波付管の波形に
平滑部を設ける。

その−例を第２図に示す。

第２図に示す例は波形管の内、内側の管の波形に平滑部
３を形成する。

このように平滑部３は内部波付管の場合には凸部を、外
部波付管の場合には凹部を平滑にして形成する。

かように構成することにより内部波付管と外部波付管の
絶縁距離を変えずに外径を縮小することが可能である。

また、波の形状を考慮すれば可撓性を損うことなく電界
集中を避けることができる。

外径を同じにすれは電界強度を低減することができる。

７７ＫＶ級５０００ｍｉ可撓性管路気中送電線を例にと
って説明すると、仕上り外径を同じにした場合には最大
電界強度が１０φ程度緩和され、最大電界強度を同じに
すると仕上り外径が数Ｗ程度小さくなる。

更に、付加的効果として本考案におけるように構成する
ことにより内外波付管を同軸状に保つためのスペーサの
取付が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来型の内外波付管の縦断面図、第２図は内部
波付管に本考案を適用した場合の縦断面図である。 １・・・・・・内部波付管、２・・・・・・外部波付管
、３・・・・・・平滑部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．２つの波付管をスペーサで同軸状に支持し、絶縁ガ
   スを密封した可撓性管路気中送電線において、内部波付
   管は、波形凹部と平坦な凸部との繰り返し形状であるこ
   とを特徴とする可撓性管路気中送電線。 ２゜外部波付管は波形凸部と平坦な凹部との繰り返し形
   状であることを特徴とする前項記載の可撓性管路気中送
   電線。