JPS588681Y2 - 練り歯みがき絞り出し器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はチューブ入りの線菌みがきをチューブから絞り
出すための絞り出し器に関するものであって、使用の度
にキャップを着脱することなく抑圧体を押圧するだけの
極めて簡単な操作でチューブ内の内容物を定量又は最後
まで残さずきれいに絞り出せるようにしたものを提供し
ようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図〜第３図に示すチューブ状体の絞り出し器１にお
いて、２は基体であって、前面にチューブ３を出し入れ
できる窓孔４を有する箱５の窓孔４に蓋６を開閉自在に
取付けたものである。

γはチューブ３の尾端８を絞持するための固定具であり
、上端にフック９を備えた主挾持片１０に別の副挟持片
１１を相対向させ、副挾持片１１の上端鉤部１２を主挾
持片１０の上部貫通孔１３に嵌め込んで開閉可能に連結
するとともに、副挾持片１１に貫通した蝶ネジ１４を主
挾持片１０に蝶着し、蝶ネジ１４により両挾持片１０，
１１下端１５，１６でチューブ３を締付けるよう構成し
ている。

この固定具７は基体２の天板１７に固着した吊金具１８
にフック９を引掛けて吊設している。

１９はチューブ３内の内容物２０を外部に誘導するため
の誘導管であり、基体２の下部前壁２１に貫通したＬ字
形注出管２２の内端２３に可撓管２４の一端２５を接続
し、可撓管２４の他端２６にナツト状の接続口２７を接
続し、接続口２７をチューブ３の出口２８に螺着してい
る。

この接続口２７はネジ径の異なる種々の大きさのものが
用意されていて、可撓管２４を種々のチューブに接続す
ることができる。

またＬ字形注出管２２の外端２９近傍には絞り弁３０を
設けてＬ字形注出管２２内の通路３１の開口量を増減し
得るように形成している。

３２．３２はチューブを両面より絞るための圧延ローラ
であり、ガイド３３に付設している。

ガイド３３は基体２内部に上下方向に摺動可能に設けた
矩形枠３４と、コ字枠３５とから形成している。

そして矩形枠３４の左右両壁部３６．３６にはそれぞれ
後部に丸孔３Ｔを、前部に長孔３８を設けており、相対
向した丸孔３７．３７及び長孔３８．３Ｂにはそれぞれ
前記圧延ローラ３２゜３２の軸３９．４０の両端を嵌め
込んでいる。

またコ字枠３５の左右両壁には丸孔４１，４１を設けて
おり、この丸孔４１，４１に上記の軸４０の両端を嵌め
込んでいる。

そしてコ字枠３５には圧延ローラ３２，３２間の間隙Ｗ
を調節するための調節ネジ４２を設けている。

４３はガイドをチューブの尾端側から出口側へ移送する
ための送り機構であり、押圧体４４と、つめラック４５
とから構成している。

上記抑圧体４４は前端に当板４６を有しており、基体２
の下部前壁２１のＬ字形注出管２２の上部位置に前後方
向に摺動自在に貫通している。

つめラック４５は基体２の内部に上下方向に摺動自在に
両端を支持し、上向きに付勢するバネ４５′を設け、途
中を矩形枠３４の孔４７に嵌め込み、つめラック４５に
噛合するつめ４８を矩形枠３４に揺動可能にピン４９で
枢着し、つめ４８の上端５０をつめラック４５の溝部５
１に噛合する方向に付勢するためのバネ５２を設けると
ともに該つめ４８を矩形枠３４の前面よりバネ５２力に
抗して逆方向に回動操作するためのブツシュロッド５３
を下端５４に連結している。

そして抑圧体４４の後部下方の位置には左右方向の固定
軸５５を設け、該固定軸５５の外周にはテコ杆５６を枢
着するとともに腕杆５７の尾端５８を枢着し、テコ杆５
６の上端の長孔５９を押圧体４４のピン６０に係合し、
テコ杆５６の下端６１と腕杆５７の先端６２近傍との間
には引張りバネ６３を張設している。

そして腕杆５６の先端６２をつめラック４５の下端前面
の凹溝６４に係合させている。

上記のように構成したチューブ状体の絞り出し器を用い
て例えば練歯磨のチューブから絞り出す場合は、チュー
ブ３を第２図のようにセットした状態で、歯ブラシ６５
で押圧体４４の当板４６を押圧すればテコ杆５６が引張
りバネ６３を介して腕杆５７を下方に回動させ、これに
連動してつめラック４５がバネ４５′に抗して下動する
。

このときつめ４８がつめラック４５に噛合しているので
ガイド３３がつめラック４５とともに下動し、同時に圧
延ローラ５０，５０が下動じてチューブ３の内容物２０
を出口２８より絞り出すこととなる。

そしてチューブ３の出口２８より絞り出された内容物２
０は、誘導管１９内の通路３１を通ってＬ字型注出管２
２の外端２９より押し出される。

この内容物２０の排出量は、内容物の粘度により異なる
ので予じめ絞り弁３０により開口量を調節しておけばよ
い。

そして歯ブラシ６５による押圧体４４の押圧を解けばつ
めラック４５はバネ４５′により上動復帰する。

このときつめ４８の先端５０が溝５０から前向きに逃げ
るので、ガイド３３は上動することがなく、再び押圧体
４４を押圧したときにつめ４８の先端５０がつめラック
４５の溝５０に噛合するのでガイド３３はつめラック４
５とともに下動し、チューブ３から内容物２０が絞り出
される。

以後上記と同様の操作を行なうことによりガイド３３が
下動してその都度適量の内容物がＬ字型注出管２２の外
端２９より押し出され歯ブラシ６５に内容物２０である
練歯磨が自動的に塗布される。

そして内容物２０がなくなると、固定具７の蝶ネジ１４
をゆるめてチューブ３の尾端８の固定を解き、圧延ロー
ラ３２，３２からチューブ３を抜き取るとともに出口２
８より接続口２７を外した後部しいチューブ３をセット
すればよい。

また上記実施例ではガイドをチューブの尾端側から出口
側へ移送するための送り機構としてつめラック４５を用
いた場合について説明したが、第４図、第５図に示すよ
うに押圧体４４の押圧動作によって一方向へのみ回転す
るラチェット機構６６を備えたウィンチ６７を設け、こ
のウィンチ６７に巻かれたロープ６８．６８によってガ
イド３３を下方に引き寄せるように構成してもよい。

あるいは、第６図に示すように送り機構として電動モー
ター６９により駆動する方式のウィンチ１０を設け、抑
圧体３３で電動モーター６９のスイッチ７１を作動させ
ることによりウィンチ７０に巻かれたロープ７２．７２
によってガイド４４を下方に引き寄せるように構成して
もよい。

以上実施例に示すように本考案練り歯みがきの絞り出し
器によれば圧延ローラで押し出すようにしたから使用の
度にいちいちキャップを着脱することなくチューブ内の
内容物を定量又は最後まで残さずきれいに絞り出すこと
ができ、しかも歯を磨く時、歯ブラシ先端を押圧体先端
の当板に当てて押すことにより、誘導管先端から絞り出
された歯みがきをそのまま直接歯ブラシに塗ることがで
きるので大変便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本考案の一実施例を示し、第１図は斜
視図、第２図は縦断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ断面
図、第４図は別の実施例の要部斜視図、第５図はその縦
断面図、第６図はさらに別の実施例の縦断面図である。 ２・・・・・・基体、３・・・・・・チューブ、７・・
・・・・固定具、８・・・・・・尾端、１９・・・・・
・誘導管、２０・・・・・・内容物、２８・・・・・・
出口、３２・・・・・・圧延ローラ、３３・・・・・・
ガイド、４３・・・・・・送り機構、４４・・・・・・
押圧体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 基体の片側にチューブの尾端を挾持する固定具を取付け
   、他方には一端をチューブの出口に接続してチューブ内
   の内容物を外部に誘導するための誘導管を配設し、固定
   具と誘導管との間にはチューブに沿って走行し得るガイ
   ドを設け、ガイドにはチューブを両面より絞るための圧
   延ローラを取付け、 このガイドをチューブの尾端側から出口側へ移送するた
   めの送り機構を設け、該送り機構の作動を行なう押圧体
   端部の歯ブラシ先端当板を、前記誘導管先端開口部近傍
   位置に設けたことを特徴とする練り歯みがき絞り出し器
   。