JPS588408Y2 - Ｐｃ枕木埋込栓穿孔機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、緩衝支柱にハンドルを支持させた電気ドリル
に錐を支持させ、この錐を穿孔定規により埋込栓に合せ
て、錐に電気ドリルの重量と、緩衝器の緩衝作動とによ
り過速の送りを与え、正確な穿孔を容易、且静粛に行わ
せるＰＣ枕木埋込栓穿孔機に係るもので、その一実施例
を図面に付き説明すれば下記の通りである。

図中Ａ、Ａは一対の緩衝支柱で、自動車のショックアブ
ソーバに使用される筒形緩衝器におけるシリンダ１の端
部に枕木２の挾持部材３を取付け、ロッド４の端部に後
記する電気ドリルのハンドルホルダー５を取付けて形成
し、内装ピストン６に下降時液流を搾って緩衝動作を行
うオリフィス７と、上昇時の抵抗をなくすためのバルブ
８とが設けられている。

９は従来公知の電気ドリルで、水平ハンドル１０．１０
を軌条１１を挾んでその両側に立設した緩衝支柱Ａ、Ａ
のホルダー５，５に支持させて支柱Ａ、Ａに吊設し、回
転軸１２のソケット１３に固定した錐１４を埋込栓１５
に対応させる。

１６は穿孔定規で、内側に軌条挟片１７，１７を、外側
に枕木当片１８を設けて、之等を軌条１１と枕木２に係
合させたとき、錐孔１９が埋込栓１５に一致して、埋込
栓１５へ正しく穿孔される様に案内させるもので、図面
第３図に示す外軌用と、之と対称の内軟用（図面は省略
する）とを用いるものである。

本考案に係る穿孔機の一実施例は上記の様に構成されて
いるから、埋込栓１５を離脱しようとするときは、軌条
１１の一側に、図面第１図に示す様に穿孔定規１６を取
付けた後、軌条１１を挾んで枕木２上に挾持部材３，３
を枕木２に係合させた一対の緩衝支柱Ａ、Ａを立設し、
この支柱Ａ、Ａの上部に設けたホルダー５，５に電気ド
リル９における水平ハンドル１０．１０を挿嵌支持させ
れば、電気ドリル９は緩衝支柱Ａ、Ａに吊設され、回転
軸１２のソケット１３に固定した錐１４を穿孔定規１６
の錐孔１９を介して埋込栓１５に対応させるから、この
状態において、電気ドリル９を運転して錐１４を回転さ
せ、硬度の高い埋込栓１５の頭部への穿孔時だけ、ハン
ドル１０．１０を作業者が抑えて穿孔し、硬い部分の穿
孔を終れば、ハンドル１０．１０への加力を中止し、錐
１４に電気ドリル９の自重だけを負加する様にすれば、
緩衝器がピストン６のオリフィス７による液流制御によ
り錐１４の送り速度を自動的に設定し、理想的な穿孔を
自然的に行わせるもので、然も、この穿孔作業は穿孔定
規１６に案内されて、位置ずれや傾きを生ずることなく
、埋込栓１５と正確に同心を保って行われ、埋込栓１５
を鉋屑として埋込孔から排除し、埋込孔を変形させたり
、その周囲を欠落させたりすることがないため、新しい
埋込栓１５の埋設固定を僅かの接着剤を使うだけで確実
に行うことが出来るものである。

上記の様に本考案に係るＰＣ枕木埋込栓穿孔機は、電気
ドリルを一対の緩衝支柱に吊設して、この電気ドリルに
支持させた錐により埋込栓に穿孔するものであるから、
機械の近傍においても騒音が６０ホン以下であるため、
騒音公害のおそれもなく深夜作業を行うことが出来、然
も、電気ドリルを緩衝支柱に支持させるときは、硬質の
埋込栓頭部の穿孔に際し、多少人為的に力を加えるだけ
で、以後は電気ドリルの重量が錐送りの力となり、この
力を緩衝器が緩和して錐に最適な送りを自然に加え、自
動的に穿孔させるから、作業者の疲労が著しく軽減され
ると共に、錐に無理な力を加えて之を損傷することがな
いものである。

殊にこの穿孔機は、穿孔時埋込栓の上に軌条挟片と、枕
木当片とにより位置決めした穿孔定規を配置し、その錐
孔に錐を嵌めて穿孔が位置ずれや傾きを生ずることなく
正確に行われる様にしたから、穿孔により、古い埋込栓
を鉋屑化して埋込孔から順調に排除させ、発塵のおそれ
もなく埋込孔を開口させて、その変形や周囲の欠落損傷
を生じさせないから、埋込孔に対する新しい埋込栓の埋
設固定が僅かの接着剤を用いるだけで強固確実に行われ
るものである。

加うるにこの穿孔機は、緩衝支柱の下部に枕木の挟持部
材を、上部に電気ドリルのハンドルホルダーを設けたか
ら、挟持部材により枕木を挾ませ、ホルダーに電気ドリ
ルのハンドルを挿嵌すれば、枕木をベースとした両持ち
式の簡便なボール盤が即座に組立てられて、然も、その
安定が良く、従って作業性にすぐれると共に、使用を終
れば簡単に分解して携帯性を良くすることが出来、又、
機械の価格は低置で、商用電源を動力とし得る経済性も
あるから、さく岩槻を用いたＰＣ枕木埋込栓の穿孔に代
るものとして、作業環境、穿孔精度、穿孔能率、経済性
等の改善に大きな効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るＰＣ枕木埋込栓穿孔機の一実施例を
示すもので、第１図は正面図、第２図は一部縦断側面図
、第３図は穿孔定規の外軌用を示す平面図である。 尚図中 Ａ、Ａは緩衝支柱、３，３は枕木挟持部材、５
，５はハンドルホルダー、９は電気ドリル、１０゜１０
はハンドル、１１は軌条、１４は錐、１６は穿孔定規、
１７は軌条挟片、１８は枕木当片、１９は錐孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒型緩衝器のシリンダーの下端に枕木の挟持部材を取付
   け、ピストンロッドの上端に電気ドリルのハンドルを挿
   嵌するホルダーを取付け、ピストンには下降時液流を搾
   って緩衝動作を行なうオリフィスと上昇時の抵抗をなく
   す為のバルブとを設けた一対の緩衝支柱を軌条を挾んで
   枕木上に立設し、且つ前記ホルダーに電気ドリルのハン
   ドルを把持させて錐が埋込栓に対応する様に電気ドリル
   を吊設し、軌条の両側の枕木上には軌条挟片と枕木当片
   から成る穿孔定規を穿孔定規に穿設した錐孔が埋込栓と
   合う様に取付けることを特徴としたＰＣ枕木埋込栓穿孔
   機。