JPS5874342A - パンクシ−ル剤入りタイヤチユ−ブの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、パンクシール剤入りタイヤチューブの製造方
法に関する。

従来、空気入りタイヤのパンク時における安全性に関し
て種々の提粱がなされている。　゛その一例としては、
パンクシール剤としてゴム粉末、短繊維又は無機充填剤
粒子を単独で又は混合物、とじて一定量タイヤ内部に封
入する方法である。

かかるパンクシール剤は、タイヤ走行時に遠心力により
ほぼ一方のタイヤ肩部から他方の肩部に亘る領域内にお
いて、全円周方向の内面上に万遍なく分布し、釘等がタ
イヤに刺った場合その釘穴の方に集中、侵入することに
より釘抜は後のバンク穴を塞ぐ効果を有する。

ところで、パンクシール剤をタイヤ内部に封入する方法
として■加硫チューブのパルプロより封入する方法、■
加硫チューブに穴をあけ、この穴よシ封入してパンク修
理用パッチで穴を修理する方法等がある。

上記■の方法では、パンクシール剤のうち粒子径の大き
いものは使用できず、またしばしばパルプロをパンクシ
ール剤が塞いでしまい、スムーズに封入ができない。

他方■の方法ではパルプロより大きい穴を任意に設ける
ことは可能であるが、穴が大きすぎるとバッチ修理が不
可能となり、かつ封入修理に時間がかかる等の問題があ
る。

さらに、上記■■のいずれの方法も、粉末状又は液状の
パンクシール剤を直接加硫チューブ内に封入するので、
パンクシール剤の計量や封入作業が煩わしい。

本発明は、基本的にはかかる問題点を解消することを目
的とするもので、パンクシール剤を特殊なカプセルに予
じめ充填してパンクシール剤の取扱いを容易にし、該カ
プセルは、定寸切断したチューブの開口から挿入！−て
チューブの両開口をス１□ プライシングし、そのままタイヤチューブを加硫成型し
た後、タイヤ内に装着する前に人為的に加圧を加えてカ
プセルを破壊して、カプセル内のパンクシール剤をタイ
ヤチューブ内部に均一に分散させることが可能となるよ
うにしたものである。

第２図に示すように、本発明に係るカプセル３は１４０
°Ｃ〜１８０℃の加硫温度に耐えられる耐熱性のもので
、タイヤチューブ１の加硫後、タイヤ内に装着する前に
人為的に外圧を加えたとき容易に破壊されうるものであ
る。

かかる条件を満足するものとして、ポリエステル、ポリ
ブタヂエンゴムのフィルム等の合成高分子材料、紙等の
天然高分子材料を用いることができる。この高分子材料
の厚さは０．５Ｍ１１Ｌ以下１好ましくは０．１朋以下
である。

パンクシール剤４を充填するカプセル３の形状は特に制
限はないが、好ましくは中空円柱状でかつ端部が丸味を
有している。端部が角ばっている場合、タイヤチューブ
１内に、挿入したとき、該端部でタイヤチーニブ１内面
が傷つけられるからである。

また、カプセル３の径は小さい程よい。径が大きい場合
、未加硫のチューブゴムはカプセル３をチューブ内部に
挿入することによシ、その部分のみが変形し加硫後のゴ
ムの厚さに不均一が生ずる。

したがってカプセル３は径を小さく且長くすることが望
ましい。

なお、カプセル３は、有底筒状の本体にパンクシール剤
４を充填した後に蓋をするとか、一対の有底筒状の本体
にパンクシール剤４を充填した後に両本体を嵌め合わす
等、従来周知の方法で製作することができる。

本発明に用いられるパンクシール剤４は、高分子材料の
後記の実施例の表１に示すように大小異なる大きさの微
粒子（例えば１μ〜２Ｗｌｌ１１の粒子径）を単独で又
はこの高分子材料の微粒子と微小短繊維（例えば５０μ
〜３龍の長さ）又は／及び無機質充填剤（例えば５００
μの粒子径）等の・混合物でなる粉状体である。

ここで高分子材料の微粒子は、適当々弾性を有するゴム
又は合成樹脂を公知の粉体製造方法で微粉砕して製造さ
れるが、古タイヤやウレタンフオームのようなゴム製品
やプラスチックス製品の廃棄物の微粉砕物が活用されう
る。

微小短繊維は、綿、ナイロン、レーヨンのような天然も
しくは合成繊維、ガラス繊維、金属繊維等で１ないし１
０デニールのも−のを裁断したものである。

無機充填剤とは、アスベスト粉、グラファイト。

マイカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、シリカ、
亜鉛華等をいう。

一次に、本発明に係るパンクシール剤４を充填したカプ
セル３をチューブ内部に挿入するには、従来やチューブ
製造工程中に、カプセル挿入工程を付加する必要がある
が、そのフローチャートを第１図に示す。

本図から明らかな如く、生ゴムの素練りと配合からタイ
ヤチューブ１の加硫工程は従来のチューブ製造工程と同
様であるが、本発明ではパンクシール剤４を充填したカ
プセル３は、成型工程において、パルプ２の貼付後にチ
ューブのいずれかの開口から、チューブ内に、独立遊離
状態で直接挿入し、ついでチューブの両開口をスプライ
シングしてカプセル入シのタイヤチューブ１を成形する
。

そして、カプセル入シのタイヤチューブ１をそのまま加
硫成型する。

以後同様の工程で実施されるが、該タイヤチューブ１は
、タイヤ内に装着する前に人為的に外圧を加えてカプセ
ル３を破壊して、該カプセル３内のパンクシール剤４を
チューブ内部に均一に分散させる。

このようにして製造されたタイヤチューブ１は、従来の
製造方法によるものと同様に品質上の問題点もなく、か
つ十分なパンクシール効果が認められた。また、後記表
１に示すように、異なる大きさの微粒子の粉体をパンク
シール剤４として用いるので、パンク穴の大小に拘らず
、パンク初期に迅速確実にパンク穴をシールして、パン
クを実質的に防止し安全走行の継続を可能にするという
極めて優れた実用的効果を奏する。

以下、実施例について説明する。

〔実施例１〕 本発明の効果確認の為、表１に示す条件によりパンクシ
ール剤４を充填したカプセル３を挿入したタイヤチュー
ブ１を製造した。

本発明に係るパンクシール剤４入りのカプセル３を挿入
する工程を加えても、その後のタイヤチューブ１の成型
、加硫工程に何ら支障はなく、シカモバンクシール剤４
入りのカプセル３は、タイヤチューブ１の加硫工程後で
も破壊されておらず又パンクシール剤４の変質も認めら
れなかった。

タイヤチューブ１の加硫後、タイヤチューブ１外部から
手でカプセル３をもみほぐす等して外圧を加えると、容
易にカプセル３は破壊され、パンクシール剤４は均一に
タイヤチューブ１内に分散した。

以上のように、本発明は、パンクシール剤を予じめ充填
した特殊なカプセルを利用して、該カプセルを定寸チュ
ーブに挿入してスプライシンクシ、そのままタイヤチュ
ーブを加硫成型した後、タイヤ内に装着する前に人為的
な外圧でカプセルを破壊して、カプセル内のパンクシー
ル剤ヲタイヤチューブ内部に均一に分散させるようにし
たものであるから、取扱い容易なカプセルでパンクシー
ル剤を簡単かつ迅速にタイヤチューブ内に封入でき、パ
ッチ修理等の問題もないと共に、加硫時にタイヤチュー
ブにパンクシール剤が固着するおそれもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るタイヤチューブを製造するフロー
チャート、第２図は本発明に係るパンクシール剤入りカ
プセルが挿入されたタイヤチューブの一部断面斜視図で
ある。 １・・・タイヤチューブ。 ２・・パルプ。 ３・・・パンク：シール剤入りカプセル。 ４・・・パンクシール剤。 特　許　出　願　人　　住友ゴム工業株式会社代　　理
　　人　　弁理士　青白　葆はが２名第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）定寸切断したチューブのいずれかの開口から、チ
   ューブ内に、外圧により破壊可能で、加硫温度に耐えら
   れる耐熱性を有する高分子材料で中空状に成形され、内
   部に、異なる大きさの微粒子のゴム粉末を主体とするパ
   ンクシール剤を充填して成るパンクシール剤のカプセル
   を、独立遊離状態で直接挿入し、ついでチューブの両開
   口をスプライシングしてカプセル入りのタイヤチューブ
   を成形し、該タイヤチューブをそのまま加硫成型した後
   、該タイヤチューブをタイヤ内に装着する前に人為的に
   加圧を加えて上記カプセルを破壊して、該カプセル内の
   パンクシール剤をタイヤチューブ内部に均一に分散させ
   るようにしたことを特徴とするパンクシール剤入りタイ
   ヤチューブの製造方法。