JPS587381Y2 - レンズコウカンカノウナイチガンレフカメラノ シボリチヒヨウジソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレンズ交換可能な一眼レフカメラの絞り値表示
装置、特にファインダ視野内に交換レンズの装着ごとに
所定の位置にもたらされた絞り値表示板との関連でレン
ズのプリセット絞シ値を確認することができるレンズ交
換−眼レフカメラの絞シ値表示装置に関する。

所望の絞り値で速写を可能ならしめるためにファインダ
視野内でレンズの絞シ値を確認することができる装置が
要望され、すでにそのための提案が種々なされている。

本考案の目的とするところは、従来のそれ等の提案のい
ずれの構成よシも合理的な構成にようファインダ視野内
でレンズの絞り値を交換レンズの最大開口径に従って位
置決めされた絞シ値表示装置板との関連で確認すること
ができる形式の絞シ値表示装置を提供することにある。

前記目的を達成するために本考案に係る装置は、交換レ
ンズの後端面にそのレンズの最大開口径情報を伝達する
角度位置に突出固定さている最大開口径伝達ピンおよび
そのレンズの絞シ環によシ選択された絞り値に従ってレ
ンズの後端□面から突出した位置で光軸中心に回動する
絞シ値伝達部材を有する交換レンズを用いるレンズ交換
可能な一眼レフカメラの絞シ値表示装置であって、前記
最大開口径伝達ピンが内周内を貫通可能であシ内周方向
に突出する係合部で前記絞シ値伝達部材に係合し回転さ
せられる回動リングと、前記回動リングの回動量をカメ
ラ側の露出機構に伝達する絞シ値入力装置と、予定さて
いる交換レンズの総ての絞シ値が表示されておシ、カメ
ラの焦点板近くでカメラの光軸に直角でかつ焦点板に平
行に摺動可能でかつ一方向に付勢指示されておシ、前記
最大開口径伝達ピンに直接係合される係合部を有し、交
換レンズがカメラボティに装置されたとき□絞シ値表示
板中の前記交換レンズの最大開口径を示す表示がファイ
ンダ視野内の一定の位置にもたられる絞シ値表示板と、
一方向にばねにより牽引されテオシ、一端がカメラ内の
固定位置に、他端が前記回動リングに巻回される紐によ
シ、前記回動リングの巻取量の２分のｌだけ前記絞シ値
表示板に平行に移動させられる動滑車と、前記動滑車に
結合されておシ前記動滑車の移動に従って前記絞シ値表
示板上の絞り値を指す指針部とを含み、ファインダ視野
内の前記一定位置に最大開口径を示す表示がもたらされ
ている絞り値表示板との関連においてプリセット絞り値
をファインダ視野内に表示するように構成されている。

上記構成によればきわめて完結な構成でファインダ視野
内に絞り値表示板と指針を表示することができる。

以下図面を参照して本考案をさらに詳しく説明する。

図は本考案による表示装置の実施例を示す斜視図である
。

図において１は交換可能なレンズであって絞り開口を最
小径から最大径まで調節可能な絞シ調節リング２を有し
ている。

絞シ調節リング２には調節絞シ値の大きさを示す数字が
表示されている。

図示したレンズは最大絞、９ｆ１．２から最小数９値ｆ
１６まで調整可能なレンズである。

このレンズを図示していないカメラ側のレンズマウント
に装着したときにカメラ側に向う面に、このレンズの最
大開口径値をカメラ側に伝達する部材３が設けられてい
る。

この部材３はレンズ１に固定的に設けられているピンで
あって、レンズの最大開口径値に対応する位置に設けら
れている。

４は絞シ調節リング２の回動、すなわち絞シのセット操
作、に従ってレンズ１の光軸中心に回動する絞り値伝達
部材である。

すなわち本考案による装置の対象となるレンズは、レン
ズの後端面に、最大開口径値をカメラ側に伝達する部材
３と、絞シのセント操作に従ってレンズ１の光軸中心に
回動する絞り値伝達部材４が設けられている。

これ等の交換レンズ相互間およびカメラボディとの関係
は以下のようになっている。

各交換レンズの絞り値伝達部材４をそのレンズの最大開
口径位置にしてカメラボディに装着すると、その伝達部
材の位置はすべてカメラボディに対して一定の位置角度
を保つようになっている。

すなわち最大開口径が１２のレンズも、最大開口径が２
゜８のレンズもカメラに装着されたときの絞シ値の情報
を伝達する絞り値伝達部材４の位置は変らない。

次に最大開口径を伝達する部材３の位置は各レンズをカ
メラボディに装着したときにそのレンズの最大開口径に
よって、ボディに対する角度位置がそれぞれ異なり、そ
の異なった角度位置によって、カメラボディ側にそのレ
ンズの最大開口径に関する情報を伝達するようになって
いる。

その結果、カメラに最大開口径値の異なるレンズを装着
しても、当該しｈＯ最大開口径値を示す絞ジ値表示はフ
ァインダ視野内の一定の位置にもたらされる。

例えば最大開口径１．２の第１のレンズをカメラに装着
したときに１．２という表示がファインダ視野内の一定
の位置、例えば指標とかフレームの枠の内側にあったと
する。

次に最大開口径が２．０である第２のレンズを装着する
と、絞シ値表示板中の２．０という表示が前記第１のレ
ンズの最大開口径を示す１．２という表示が現れていた
前記一定の位置に現れる。

次に最大開口径の異なる他のレンズ、例えば最大開口径
２．８のレンズをカメラに装着すると、第３のレンズの
最大開口径を示す表示板１３中の２．８の表示が前記一
定の位置に現れる。

５は回動リングであって、カメラボディの光軸を中心と
して回動自在に支持されている。

この回動リング５には前述したレンズ１の絞シ値伝達部
材４に係合すべく光軸方向に伸びる突起５ｂが設けられ
ている。

この回動リング５の外周には後述する動滑車の紐６を巻
回すべき溝が設けられている。

紐６の＝端は回動リング５の外周に固定され、回動リン
グ５の外周の溝に沿って巻回され、ローラー７によシ方
向転換され動滑車９を介してカメラ内の定位置に設けら
れている固定ローラー８に固定されている。

動滑車９の軸は、軸受は板９ａに支承されている。

この軸受は板９ａはばね１１により後述する絞り値表示
板１３ｖｒ−平行でかつ前述した紐６によシ引張られる
方向と反対方向への力が付与されている。

軸受は板９ａには指針１０が固定されている。

１３は絞シ値表示板であって透明な薄板の長手方向に沿
って絞り値が表示されている。

この絞り値表示板１３には、このカメラ□適合するすべ
てのレンズの最大開口径のうち最も大きいものから、最
小口径のうち最も小さいものまでの絞り値が表示されて
いる。

この実施例では最大開口径の最も大きいレンズとして１
．２のレンズを最小口径ののうち最も小さい絞り値とし
て３２を予想している。

この絞り値表示板は板１６に固定されている。板１６に
は前記レンズ１の最大開口径伝達部材３に係合する突起
１６ａが設けられておシ、中央部に設けられている長孔
でカメラボディの定位置に滑動自在で、かつ板１６に取
り付けられている絞り値表示板１３の一部ｌたは全部が
ファインダ視野中に現われるように支持されている。

この実施例では最大開口径１．２のレンズを装着したと
きは絞り値表示板１３の全部の表示がファインダ視野内
に現れ、例えば最大開口径２．８のレンズを装着すると
２．８よシ大径の表示２ 、１．４ 、１．２がフレー
ムなどに覆われて、他の部分が現われるようにすること
ができる。

また板１６は、一端が板に他端がカメラボディ中の固定
位置に植立されているピン１５に固定されているばね１
４によって常時略左方向の力が付与されている。

１７はカメラボディの光軸に対して４ｆに配設されてい
る反射鏡、１８はファインダ焦点板、１９はコンデンサ
レンズ、２０はペンタプリズムである。

次に以上のように構成さている実施例装置の動作を説明
する。

まずレンズ１が良く知られている方法でカメラボディの
定位置に固定されると、レンズ１の最大開口径伝達部材
３と板１６の突出部１６ａが係合して絞り値表示板１３
が最大開口径１．２であるレンズに適合するファインダ
視野内の位置にもたらされる。

次にレンズ１の絞υ調節リング２をまわすと絞シ値伝達
部材４が回動し、これに係合従動する回動リング５が絞
シ値に対応した位置にもたらされる。

小さい絞シ値はど回動リング５は時計方向に移動させら
れる。

これに巻回されている紐６は回動リング５の移動に対応
して動滑車９を移動させる。

この動滑車９の移動量は回動リング５の外周で巻取られ
、あるいはもどされる紐の長さの略２分の１となる。

図は絞シ値表示板１３が最大開口径１．２のレンズに対
応する位置にもたらされ、指針１０が絞り値表示板１３
の絞り値５．６にもたらされている状態を示している。

本考案による装置は以上のように構成され、動作するも
のであるから以下のような効果が得られる。

オず第１に本考案による装置では回動リング５の外周を
犬すくシても指針１０の移動量はさほど大きくならない
。

すなわち本考案では動滑車を用いているので指針１０の
移動量は回動リング５の外周の変移量の略２分の１であ
る。

これは設計上のきわめて重要な温床をもつ。

すなわち大口径のレンズを使用可能にするためには回動
リング５の内径を大きくしなければならない。

回動リングを大きくすると必然的に指針の移動量が大き
くなる。

指針の移動量が大きくなると絞シ値表示板１３を太きく
しなければならなくなるのである。

しかし表示板１３を大きくせると全体をファインダ視野
内にいれることが困難になったり、あるいは無理に入れ
ても見にくくなるなどの不都合が生じるのである。

しかし本考案のように構成すれば回動リング５を大きく
しても絞ジ値表示板１３を適当な大きさにすることがで
きるのである。

回動リング５を大きくできることばさらに次のような利
点がある。

いわゆる解放測光方式の一眼レフカメラにおいてはカメ
ラ側の露出を自動化または半自動化するためにはカメラ
側の露出機構にレンズの絞り値を伝達する必要がある。

本考案装置においては回動リング５の回転量を利用する
ことによってそのことを容易になし得る。

回動リング５の直径を大きく取シうるのであるから高い
精度で絞シ値を露出機構に伝達することができるのであ
る。

例えばボディ側に摺動抵抗を設ける場合、ファインダ内
の指針の移動量の倍の摺動範囲が得られることになる。

次に本考案による装置は絞シ値表示板１３と指針１０を
独立して移動させることができるのであるから、レンズ
側の最大開口径伝達部材３と絞シ値伝達部材４を、同一
のＦ値を有するレンズであっても、個々のレンズの実行
Ｆ値、あるいは測光方法に起因する誤差を考慮してずら
して設けておけば公称Ｆ値を支持してかつ、露出補正を
なしうるものである。

次に本考案による装置では最大開口径の異なるレンズを
装着しても、表示板中の当該レンズの最大開口径を示す
表示は、ファインダ中の一定の位置に現れる。

このことは、装着されたレンズの最大開口径の表示が可
能であることに他ならない。

設定された絞シ値表示は前記ファインダ内の表示板の表
示との関連において行われ、絞り込みは常にファインダ
内の一定の位置から行われることになる。

以上のように本考案に係る装置は簡単な構成であるが、
多種のレンズに適合する絞シ値表示装置を提供すること
ができ、その実用的効果はきわめて大きいということが
できるのである。

【図面の簡単な説明】 図は本考案に係る実施例装置と、本考案に係る装置に適
合する交換レンズとを示す斜視図である。 １・・・交換レンズ、２・・・絞り調節リング、３・・
・最大開口径伝達部材、４・・・絞シ値伝達部材、５・
・・回動リング、６・・−組、７・・・ローラー、８・
・・固定ローラー、９・・・動滑車、１０・・・指針、
ＩＣｌ３・・・ばね、１３・・・絞り値表示板、１６・
・・板、１７・・・反射鏡、１Ｂ−・焦点板、１９・・
・コンデンサレンズ、２０・・・ペンタプリズム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 交換レンズの後端面にそのレンズの最大開口径情報を伝
   達する角度位置に突出固定されている最大間ロ径伝達ピ
   ン釦よびそのレンズの絞り環により選択された絞り値に
   従ってレンズの後端面から突出した位置で光軸中心に回
   動する絞り値伝達部材を有する交換レンズを用いるレン
   ズ交換可能な一眼レフカメラの絞シ値表示装置であって
   、前記最大開口径伝達ピンが内周内を貫通可能であシ内
   周方向に突出する保合部で前記絞シ値伝達部材に係合し
   回転させられる回動リングと、前記回動リングの回動量
   をカメラ側の露出機構に伝達する絞り値入力装置と、予
   定されている交換レンズの総ての絞り値が表示されてお
   歩、カメラの焦点板近くでカメラの光軸に直角でかつ焦
   点板に平行に摺動可能でかつ一方向に付勢支持されてお
   シ前記最大開ロ径伝達ピンに直接係合される係合部を有
   し、交換レンズがカメラボディに装着されたときに絞９
   値表示板中の前記交換レンズの最大開口径を示す表示が
   ファインダ視野内の一定の位置にもたらされる絞り値表
   示板と、一方向にばねによシ牽引されておシ、一端がカ
   メラ内の固定位置に、他端が前記回動リングの巻回され
   る紐によシ、前記回動リングに巻取量の２分の１だけ前
   記絞シ値表示板に平行に移動させられる動滑車と、前記
   動滑車に結合されておシ前記動滑車の移動に従って前記
   絞シ値表示板上の絞り値を指す指針部とを含み、ファイ
   ンダ視野内の前記一定位置に最大開口径を示す表示がも
   たらされている絞シ値表示板との関連において、ブリセ
   ント絞り値をファインダ視野内に表示するように構成し
   たレンズ交換可能な一眼レフカメラの絞シ値表示装置。