JPS586690B2 - マグネタイトの製造方法 - Google Patents

マグネタイトの製造方法

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JPS586690B2
JPS586690B2 JP54070613A JP7061379A JPS586690B2 JP S586690 B2 JPS586690 B2 JP S586690B2 JP 54070613 A JP54070613 A JP 54070613A JP 7061379 A JP7061379 A JP 7061379A JP S586690 B2 JPS586690 B2 JP S586690B2
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JP
Japan
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solution
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magnetite
air
iron
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JP54070613A
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JPS55162431A (en
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脩 鈴木
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Tsurumi Soda Co Ltd
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Tsurumi Soda Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は第1鉄塩溶液にアルカリ溶液を加えた混合溶液
に、オゾンを含有した空気を吹込んでマグネクイトを製
造する方法に係り、その目的とする所は、非常に短時間
に沈降性の良好なマグネタイトを得るにある。
鉄酸化物中で代表的なマグネクイトは顔料用、印刷イン
ク用および電磁気材料用等として広く使用されており、
非活に有用な鉄酸化物である。
従来、マグネタイトの製造方法としては湿式方法すなわ
ち、第1鉄塩溶液にアルカリ溶液を加えた混合溶液を加
温して、空気または酸素を吹込んで酸化する方法、又は
第l鉄塩と第2鉄塩とをマグネタイト組成になるような
割合に混合した溶液に、アルカリ溶液を加えて反応せし
め、直接にマグネタイトを製造する方法がとられて来た
しかるに、第1鉄塩溶液にアルカリ溶液を加えた混合溶
液を加温して、空気又は酸素を吹込んで酸化してマグネ
タイトを製造する方法においては、アルカリ溶液の添加
量が第1鉄含有量に対して、化学当量以下の場合には、
生成されたマグネタイトの沈降性は悪くはないが、末反
応の鉄イオンが存在するため、マグネタイト中に過剰の
鉄イオンが含まれる。
しかるに、鉄イオンの除去は水洗のみにては非常に困難
であり、良質なマグネタイトは得られにくい。
更に未反応の鉄塩含有溶液の処理をする必要が生じ、操
業が複雑になる。
また、逆にアルカリ溶液を過剰に加えた場合には、末反
応の第1鉄イオンの存在によるマグネタイトの品質に対
する問題はないが、アルカリ性の場合は、酸素の吸収速
度がおそく従って生成時間が長い欠点を有しており工業
的には余り好ましくない。
また第1鉄塩と第2鉄塩とをマグネタイト組成になるよ
うな割合に混合した溶液にアルカリ溶液を加えて反応せ
しめ、直接にマグネタイトを製造する方法により生成さ
れたマグネタイトは粒子が細かく非常に沈降性が悪い欠
点を有している。
それ故、発明者はこれらの欠点を除去すべく、種々研究
を重ねた結果、本発明方法を完成したのである。
本発明はこれらの欠点を解決し、反応時間が短く、沈降
性且つ純度の良好なマグネタイトを製造する方法を提供
するものである。
本発明は加温した第1鉄塩溶液例えば、塩化第1鉄およ
び硫酸第1鉄等の溶液にアルカリ溶液を添加して水酸化
鉄を主成分とする懸濁液を作り、該液にオゾンを含有し
ている空気を吹込んで、水酸化鉄を酸化してマグネタイ
トを製造する方法である。
なお、本発明の目的は以下に記する条件において、充分
達成することができる。
第1鉄塩の濃度は酸化反応過程において、鉄換算で0.
65乃至9.1重量係であるが、好ましくは0.9乃至
8重量係の範囲である。
これより第l鉄塩の濃度が低いと生成されたマグネタイ
トの結晶形が細かく、沈降性が余り良好でない。
また第1鉄塩の濃度がこれより高すぎると、中間的に生
成された水酸化鉄の濃度が濃すぎて、酸化性ガスとの反
応が均一に行なわれにくく好ましくない。
アルカリの添加量は、含有鉄分量に対して、化学当量で
0.98乃至1.4倍量の範囲であるが、好ましくは1
.05乃至1.25倍量の範囲である。
アルカリ添加量が0.98倍量末満の時には、末反応の
鉄イオンが多く存在するためにマグネタイトの洗滌によ
る鉄イオンの除去効果が悪く、良い品質のマグネタイト
がえられにくい。
また、1.4倍量を越えると、酸化速度が遅くなり、反
応に長時間を必要とし工業的には好ましくない。
反応溶液の加熱温度は60℃以上が好ましい。
60℃未満にてはマグネタイトの生成の他にゲータイト
の生成も起るので好ましくない。
空気中のオゾンの含有量は、空気INm3に対して2乃
至20gの範囲であるが、好ましくは3乃至18gの範
囲である。
オゾン含有量が空気INm’に対し2g未満の時には、
オゾンの含有量が少ないために、反応速度の効果が認め
にくい。
また21を赫える時には、末反応で放散されるオゾンが
多くなり経済的ではない。
また、オゾンの添加量は含有鉄分B当り0.0013乃
至o.ooisgで充分である。
空気とオゾン上の混合ガスの吹込み速度は反応条件によ
っても異なるが、反応が25時間乃至5時間で終了する
ような吹込速度で反応を行なわしめることが好ましい。
以下に本発明の実施例を記載するがこれによって本発明
が制限されるものではない。
実施例 l 高さ250mm容量約6lの硝子製ビーカーに攪拌翼、
pH測定用電極および酸化性ガス吹込管を取付けた反応
容器中に19.5重量%Fecl2溶液を3000g採
取し、これに20重量%NaOH溶液1,851をFe
cl2溶液を攪拌した状態下で、全量を約15分間かけ
て徐々に添加したる後、窒素ガスを吹込みながら加熱し
て、反応液を80℃±2℃まで昇温せしめたる後に、該
温度範囲に保持しながら、窒素ガスに代えてオゾツ濃度
がIOg/Nm3なる空気を1.317分の速度で吹込
み酸化反応を行なわせた。
反応液のpHは昇温後l2.8を示したがオゾンを含有
する空気を吹込むに従い、pHは徐々に低下するが、p
H8、5位から急激に低下した。
それ故、pH2が急激に低下し終った点をもって反応終
了点とした。
本実施例においては、オゾンを含有した空気を吹込んで
から2,6時間で反応が終了した。
生成されたマグネタイトは、沈降性が良好であり母液と
賢沈澱との分離は簡単であった。
比較例 l 実施例lと同一の反応容器に19.5重量%FeCl2
溶液を3,000g採取し、これに20重量%NaOH
溶液1,850gをFeCl2溶液を攪拌した状態下で
、全量を約15分間かけて、徐々に添加した後、窒素ガ
スを吹込みながら、加熱して反応液を80℃±2℃まで
昇温せしめた後に、該温度範囲に保持しながら、窒素ガ
スに代えて、空気を1.31/分の速度で吹込み酸化反
応を行なわせた。
反応液のpHは昇温後12.6を示したが、空気を吹込
むに従いpHは徐々に低下したが、pH8.7位から急
激に低下した。
それ故pHが急激に低下し終った点をもって反応終了点
とした。
本比較例においては、空気を吹込んでから、4時間で反
応が終了した。
実施例と比較例の結果を比較するに、同一条件下の反応
条件において、本発明の実施例における反応時間は比較
例における反応時間に比し、1.4時間も短くなり良好
な結果を示した。
実施例 2 実施例lに示した反応容器に、FeSO45H201,
170gを水2.5lに溶解した溶液を入れ、これに1
5重量%NaOH溶液1,950gをFeSO4溶液を
攪拌した状態下で、全量を約20分間かけて徐徐に添加
したる後、窒素ガスを吹込みながら加熱して、反応液を
80℃±2℃まで昇温せしめた後に、該温度範囲を保持
しながら、窒素ガスに代えてオゾン濃度がL5g/Nm
3なる空気を1.217分の速度で吹込み酸化反応を行
なわせた。
反応液のpHは昇温後13.2を示したが、オゾンを含
有する空気を吹込むに従いpHは徐々に低下するが、p
H9.5位からはその低下が速くなった。
それ故、pHが低下し終った点をもって反応終了点とし
た。
本実施例においては、オゾンを含有した空気を吹込んで
から2.5時間で反応が終了した。
生成されたマグネタイトは沈降性も良好で、母液と沈澱
との分離は簡単であった。
比較例 2 実施例2と同一の反応容器に、FeSO45H201,
170gを水2.5lに溶解した溶液を入れ、これに1
5重量%NaOH溶液1,950gをFeSO4溶液を
攪拌した状態下で、全量を約20分間かけて、徐々に添
加したる後、窒素ガスを吹込みながら加熱して、反応液
を80℃±2℃まで昇温せしめた後に、該温度範囲を保
持し乍ら窒素ガスに代えて、空気を1.2l/分の速度
で吹込み酸化反応を行なわせた。
反応液のpHは昇温後l3,1を示したが、空気を吹込
むに従いpHは徐々に低下したが、pH9.6位からそ
の低下が速くなった。
それ故、pHが低下し終った点をもって、反応終了点と
した。
本比較例においては、空気を吹込んでから4.5時間で
反応は終了した。
実施例と比較例との結果を比較するに同一条件下の反応
条件において、本発明の実施例における反応時間は、比
較例における反応時間に比して2時間も短くなり良好な
結果を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1鉄塩溶液にアルカリ水溶液を添加した混合溶液
    に酸化性ガスを加えて、マグネタイトを製造するに際し
    、酸化反応過程において、第1鉄塩の濃度は鉄換算で0
    .65乃至9.1重量係およびアルカリ成分添加量は、
    含有鉄分量に対し化学当量で0.98乃至1.4倍量と
    し、かつ両成分混合溶液に空気INm3当りオゾンとし
    て2乃至20gを含有した混合ガスを吹込むことを特徴
    とするマグネクイトの製造方法。
JP54070613A 1979-06-07 1979-06-07 マグネタイトの製造方法 Expired JPS586690B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP54070613A JPS586690B2 (ja) 1979-06-07 1979-06-07 マグネタイトの製造方法

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JP54070613A JPS586690B2 (ja) 1979-06-07 1979-06-07 マグネタイトの製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS55162431A JPS55162431A (en) 1980-12-17
JPS586690B2 true JPS586690B2 (ja) 1983-02-05

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ID=13436615

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KR100355156B1 (ko) * 1999-12-07 2002-10-11 동부한농화학 주식회사 흑색 마그네타이트 분말의 제조방법

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JPS55162431A (en) 1980-12-17

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