JPS586545Y2 - セラミツクスの剥離洗浄装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、セラミックスの剥離と洗浄を行なう装置に関
するものである。

コンテ゛ンサー用のセラミックスは、焼結の際、互いに
くっつき合うため、使用に当って１枚づつ剥離しかつ表
面についた汚れを洗浄しなければならない。

そのため主婦が内職などで、カミソリを使って剥離して
いたが、能率が悪くて量産には不適当であり、超音波を
利用して剥離と洗浄を自動的に行なう装置が開発された
。

従来の装置は第１図に示すように構成されている。

すなわち１は槽、２は液、３は液の噴射口、４は傾斜し
て設けたトイ、５は超音波振動子、６はセラミックスの
受けかご、７は投入するセラミックスである。

噴射口３は投入されたセラミックス７を移送するために
液を噴射するためのもので、トイ４の上面に適宜の距離
をおいて設けである。

また超音波振動子５は、トイ４の底面と平行に設置し、
トイ４の下方から内部のセラミックスに超音波を照射す
るようにしである。

超音波の照射によってセラミックスを剥離すると同時に
、表面の汚れを除去するという作用効果を期待した本装
置のねらいは当を得たものであるが、このままではセラ
ミックスの円滑な移送と剥離および洗浄作用はまだ不充
分で、いま−歩の効果的な成績が望まれていた。

本考案はこの点を考慮して、従来装置の作用をより一層
効果的にしたもので、その実施例は第２図に示す通りで
ある。

図において槽１、液２、傾斜して設けたトイ４、超音波
振動子５、セラミックスの受けかご６、投入するセラミ
ックス７などは第１図と同じものであるが、異る点は超
音波振動子５を槽１の底部に設置し、超音波振動子５と
トイ４の底面との関係位置をあらためた点と、支点８を
設定して、把手９を上下してトイ４を揺動するようにし
た点と、液の噴射口３を除いた点とである。

かくしてトイ４内に落下したセラミックス７は把手９の
駆動によるトイ４の把手９を手で握って操作し、トイ４
を揺動させる効果と、斜下方からの超音波照射による圧
力とが相乗されて、極めて円滑に移送され、その間に超
音波によって剥離されると共に表面の汚れがきれいに洗
浄されて受けかご６に収納される。

こ・でトイ４の傾斜を急にしたり、揺動を激しくすれば
、超音波の照射がなくてもセラミックスは移送されるが
、この場合は余り早く移送されるため、超音波を照射し
ても時間が短かく、完全な剥離および洗浄作用が行なわ
れない。

剥離と洗浄の両方がよく行なわれるためには、セラミッ
クス番適当な時間でトイ４の中を通過させることが必要
であり、そのため設計上無理のないように程よくトイを
傾斜し、適度の揺動を与え、それに超音波による移送作
用を加味し、剥離と洗浄を行なうように設定すればよい
。

本考案においては、揺動と超音波照射に伴って生ずる圧
力との相乗効果を巧みに利用し、トイ４を実用上無理の
ない程度傾斜せしめ、セラミックスを円滑に移送すると
同時に、移送中に超音波作用によって互いにくっついた
状態からバラバラに剥離し、かつ表面の汚れを洗浄でき
、従来装置の機能をより一層効果的とした。

なおトイ４を揺動することは、超音波の定在波による洗
浄ムラを防止する効果もあり、揺動のストロークを超音
波の半波長以上にすればより効果的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の装置例、第２図は本考案の実施例。 １・・・・・・槽、２・・・・・・液、３・・・・・・
噴射口、４・・・・・・トイ、５・・・・・・超音波振
動子、６・・・・・・セラミックスの受けかご、７・・
・・・・投入するセラミックス、８・・・・・・支点、
９・・・・・・把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄液２を満たした槽１の中に、液面の近くから鉄槽１
   の底部に設けた受けかご６に達するように傾斜して設置
   されたトイ４と、該トイ４の底面から離れて前記槽１の
   底部に固定された超音波振動子５とからなり、前記トイ
   ４の液面に近い上端部には把手９が取りつけられ、かつ
   下端部には該把手９を動かして前記トイ４を揺動せしめ
   るための支点８が設定されていることを特徴とするセラ
   ミックスの剥離洗浄装置。