JPS586159Y2 - 電気棚装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、飼育場内の家畜等の保護や敷地内への動物等
の侵入防止のために用いる電気柵装置に関する。

本考案は商用電力を電源とせず、太陽電池で充電される
電源部に基づいて人畜無害である高電圧を裸電線に供給
し、消費電力が経済的になるよう構成された電気柵装置
を提供することを目的とする。

本考案において、柵とは、動物の移動を阻止する手段を
意味し、地上に植設した牧柵のほか、金網、かごを含む
。

本考案の実施例について図面に基づき以下説明する。

第１図は本考案の実施例を説明するためのブロック図で
ある。

この実施例は太陽電池１、蓄電池２および逆流阻止用ダ
イオード３で成る電源部とスイッチＳと高圧発生供給部
４と、高電圧が供給される裸の電線を付設した柵５とか
らなる。

ここで、柵５とは所定の場所に設置する囲いである。

高圧発生供給部４は第２図に示すようにスイッチング部
４１と発振昇圧部４２とからなり、発振昇圧部４２にお
いて発生した高電圧が柵５の裸電線に印加される。

スイッチング部４１は、電源部からの電圧が供給される
正、負端子間に接続された抵抗器Ｒ１駆動トランジスタ
Ｔ１と、ダーリントン接続された２つのスイッチングト
ランジスタＴ３、Ｔ４とから成る。

発振昇圧部４２は、トランジスタＴ２とトランスＴＲの
２つの巻線Ｌ１、Ｌ２とでプロンキング発振器を形成し
、さらにトランスの二次側巻線Ｌ３に整流用ダイオード
Ｄ１抵抗器Ｒ１１および電圧保持用コンデンサＣが直列
接続されている。

柵５への給電電圧の検知を行うために、抵抗器Ｒ１１と
コンデンサＣとの共通接続点を、抵抗器Ｒ１２を介して
スイッチング部４１におけるトランジスタＴ１のベース
に接続している。

第３図は、柵５に供給される出力供給電圧Ｖ。

とスイッチング部４１によるスイッチング出力電圧Ｖ１
（発振昇圧部４２への供給電圧）との関係を示す波形図
である。

以下）第１図〜第３図を参照して本考案の実施例につき
その動作を説明する。

電源部においては日中太陽光線による光エネルギを電気
エネルギに変換する太陽電池１によって蓄電池２が充電
される。

柵５に給電を行うために、スイッチＳを導通させて高圧
発生供給部４に電源電圧を供給する。

すると、コンデンサＣは当初未充電状態であるために、
スイッチング部４１のトランジスタＴ１のベース電流は
供給されないから、該トランジスタＴ１はオフである。

抵抗器Ｒ１を介してトランジスタＴ３のベースに電流が
流れ、両トランジスタＴ３、Ｔ４がオンとなる。

つまり、スイッチング部４１が導通し、トランジスタＴ
４のエミンタ電圧は急激に立上り略電源電圧である■１
が生じて発振昇圧部４２に印加される。

そのため、トランジスタＴ２を含むブロッキング発振器
が発振して交流電圧が発生し、トランスＴＲの巻線Ｌ１
と二次側巻線Ｌ３との巻数比によって昇圧された交流電
圧が二次側巻線Ｌ３に誘起する。

この誘起された交流高圧はダイオードＤで整流され、そ
の整流電圧によりコンデンサＣが充電される。

コンデンサＣの充電電圧は、該コンデンサＣと抵抗器Ｒ
１１との略時定数によって定まる傾斜で上昇する（第３
図参照）。

柵５への給電電圧ｖｏが家畜等に電撃を与えるに十分な
電圧となったらコンデンサＣの両端電圧は抵抗器Ｒ１２
を介してスイッチング部４１におけるトランジスタＴ１
のベースに検知のために供給されているので、当該トラ
ンジスタＴ１がオンとなる。

トランジスタＴ１のコレクタが低レベルとなるので、両
トランジスタＴ３、Ｔ４はオフとなり、スイッチング部
４１は解放される。

従って、発振昇圧部４２への供給電圧Ｖ１は遮断される
ので、発振器は発振動作を停止して、コンデンサＣの充
電は終了する（第３図参照）。

ここで柵５と大地の間は抵抗、高絶縁であるので、コン
デンサＣの電位は、わずかなリーク分だけ低下するのみ
であるから長時間保持されて、スイッチング部４１のオ
フ状態が保たれる。

このようにして、柵５に動物６等が接触したとき電撃を
与えるに適切な高電圧■。

が得られる。そのため、動物６は、柵５付近より退散し
、柵５内への侵入および柵５外への逃走を防ぐことがで
きる。

例えば、時間を経過して、時点Ａにおいてインピーダン
スＲを有する動物６などが柵５に接触すると、コンデン
サＣは放電し、柵５に給電されている電圧Ｖｏは急激に
低下する。

その電圧低下はスイッチング部４１のトランジスタＴ１
がオフとなることによって検知され、両トランジスタＴ
４およびＴ４がオンとなり、該スイッチング部４１が導
通する。

再びコンデンサＣの充電が開始し、所定電圧となる筐で
続行される。

コンデンサＣの充電が完了した直後から柵５やスイッチ
ング部４１への微小放電により徐々にＢで示すように低
下していく。

この時、動物６が依然として接触すれば、続けて上記電
流により電撃を受け、また動物６が離れると再び柵５に
高圧■。

３ が供給される０ このようにして、太陽電池１によって蓄電池２を充電し
、当該蓄電池２の交換あるいは電圧監視の手間を必要と
することはない。

また、コンデンサＣの放電は、リーク分を除き、動物等
６が柵５に接触したときのみであり、当該コンデンサＣ
の電圧低下を検知して自動的に充電を行っている。

そのため、充電が必要な場合のみ電源部から電圧供給を
行うので電源部における電力消費は少ない。

本考案は上記実施例の回路に限定されるものではなく、
他の公知の高電圧発生回路により実施することができる
。

本考案は＝般家庭において、花壇、植込み、池などを飼
犬、ネコなどで踏み荒されるのを防止するために設置し
て用いることもできる。

以上のように本考案によれば、太陽電池を用い商用電力
を使用しないので大規模な設備を必要としないし、軽い
電撃を与える程度の電圧を用いているので人畜無害であ
る。

また電線に接触した時のみ動作するので消費電力が節減
でき、経済的である。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案による電気柵装置の一実施例を示すブロ
ック図、第２図は第１図に示した本考案実施例の高圧発
生供給部を示す詳細回銘図、第３図は本考案実施例にお
けるスイッチング出力電圧および柵への供給電圧を示す
波形図とある。 １・・・・・・太陽電池、２・・・・・・蓄電池、４・
・・・・・高圧発生供給部、５・・・・・・柵、４１．
、、・・・スイッチング部、４２・・・・・・発振昇圧
部、Ｄ・・・・・・整流用ダイオード、Ｃ・・・・・蛛
持用コンデンサ。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）太陽電池および該太陽電池によって充電される蓄
   電池による電源部と、スイッチング部と、該スイッチン
   グ部が導通しているときに前記電源部からの供給電圧を
   昇圧して高電圧を出力する高圧発生回路と、該高圧発生
   回路による出力電圧に応じた電圧を保持する保持回路と
   、該保持回路の保時電圧に応じた電圧が印加される柵用
   裸線と、前記保持電圧に応じて前記スイッチング部の開
   、閉動作を制御する制御手段とを含むことを特徴とする
   電気柵装置。
2. （２）前記高圧発生回路は、前記スイッチング部が導通
   したときに前記電源部から供給される電圧によって付勢
   される発振器と、該発振器による発振出力電圧を昇圧す
   る手段と、該手段によって昇圧された電圧を整流する整
   流回路とを含み、前記高電圧を発生するようにしたこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の電気
   柵装置。
3. （３）前記保持回路は、コンデンサを含むよウニ構成し
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の電気柵装置。