JPS585921Y2 - ダイヤルゲ−ジツキマイクロメ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は従来から存するマイクロメータにスピンドルと
連動するダイヤルゲージを取着すると共に、該スピンド
ルをレバーによって摺動することを特徴とするダイヤル
ゲージ付マイクロメータに関するものである。

従来、マイクロメータにスピンドルと連動スるダイヤル
ゲージを取着したものは存在したが、この従来技術によ
るダイヤルゲージ付マイクロメータは、スピンドルをス
リーブとねじ嵌合するシンフルを回転することＫよって
摺動するものであった。

したがって、上記した従来技術のダイヤルゲージ付マイ
クロメータを使用して製品検査等でほぼ同一寸法の被測
定物を多数測定しようとする場合、被測定物をマイクロ
メータのアノビルとスピンドルとの間にで定圧力で挾持
するには、シンプルの回転に多くの時間を要するという
欠点があった。

本考案は、上記した従来技術の欠点を除去しようとする
もので、被測定物の寸法を、未熟練者にも容易且つ迅速
に測定することのできるダイヤルゲージ付マイクロン二
）を提供することを目的とするものである。

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。

ダイヤルフレーム１を一体に形成したマイ夛ロメータフ
レーム２のＵ字型をした被測定物挾持部３には、端部に
固定アンビル４を固設する。

該固定アンプル４と中心軸を共通にして、スピンドル嵌
合孔５が前記マイクロメータフレーム２及びダイヤルフ
レーム１内部を貫通している。

該貫通孔５のダイヤルフレーム１側の端部には、内部に
スピンドル摺動孔６を有し且つ、外周面に全長２５叫の
指示目盛７を刻設した筒体８を嵌合する。

該筒体８には、指示目盛７に沿って外周面にピン９の摺
動窓１０を開口する。

該ピン９には、基線１１を刻成しである。

スピンドル１２は外周面に長手方向に沿ってねじ部（ラ
ンク）１３を有し、該スピンドル１２のアンビル４との
当接面と反対方向の端部には、Ｕ字型のピン嵌合溝１４
を形成し、該ピン嵌合溝にはピン９を嵌合する。

また、スピンドル１２の外周面に平面部１５を形成し、
該平面部１５にはピン１６を固設する。

以上の様な構成より成るスピンドル１２を、前記スピン
ドル嵌合孔５に摺動可能に嵌合する。

そして該スピンドル１２のピン１６を、ローレツト１７
を刻成した扇形つめ部１８を一端に有し且つ支点１９を
中心にして回動するレバー２０の他端部に形成したフォ
ーク部２１によって挾持する。

このレバー２０は、支点１９と同心の円形部１９ａを一
体に有する。

この円形部１９ａは、図から明らかなようにレバー２０
の幅よりも大きく形成されていて、ダイヤルフレーム１
のスリット１ａ内面に回動自在に内接している。

なお、スリット１ａはダイヤルフ、シーム１内外周面に
開口している。

また、ダイヤルフレーム１内には直線状のバネ２２が配
設されて覧）る。

このバネ２２はスピンドル１２近傍の部分からレバー２
０とは反対側に向すて延びている。

そして、とのイくネ２２の一端はダイヤルフレーム１の
内面に固設されており、このバネ２２の他端部は第２図
から明らかなようにレバー２０の長チＬ２０ａに係合し
ている。

このバネ２２によって、レバー２０は常時反時計方向に
同勢付勢されている。

なお、長孔２０ａはレバー２０の長手方向に延びてシ・
る。

し、たがって、ピン１６を介してレバー２０と連結する
スピンドル１２は常時一定圧力によってアンビル４方向
に付勢されている。

小歯車（ピ千オン）２３と、大歯車２４と番主中心軸を
共沸にして一体に固定されており、ダイヤルフレーム１
内部に回転自在に設置されている。

そして前記小歯車（ピニオン）２３はねじ部（ラック）
１３と噛合すると共に、ピニオン２５と噛合する。

該ピニオン２５の回転軸端部にはダイヤルゲージ指示針
３０を有する。

又、歯車２６と中心軸を共通にして小歯車（ピニオン）
２７を互、いに自由に回転できるようにしてダイヤルフ
レーム１に設置する。

該小歯車（ピニオン）２７はスピンドル１２のねじ部（
ランク）１３と噛合し、歯車２６は前記ピニオン２５と
噛合する。

そして、小歯車（ピニオン）２７と歯車２６との間にヒ
ゲ全舞２８を介装する。

この歯車２６、小歯車（ピニオン） ２７、ヒゲ全舞２
８によって、歯車２４とピニオン２５との間のバンクラ
ッシュを除去するバンク２ソシユ除去装置を構成する。

以上の様な構造より成る本願考案に係るダイヤルゲージ
付マイクロメータにおいて、被測定物の寸法を測定する
には２、バネ２２０弾発力に抗してレバー２０を時計方
向に回動し、スピンドル１２を右方向へ摺動して、アン
ビル４とスピンドル１２の端部で被測定物を挾持する。

このとき、被測定物は、バネ２２０弾発力によって一定
圧力でアンビル４とスピンドル１２の間に挾持される。

ここで、スピンドル１２が１ミリメートル摺動すると指
針３０は１回転する。

被測定物の寸法はミリメートル単位を基線１１と指示目
盛７とによって読み取り、１／１００ミリメートル単位
までをダイヤルゲージ２９で読み取る。

本考案は、以上説明したように１アンビルに対してバネ
付勢されたスピンドルのランク又はねじに、スピンドル
移動量の下位桁指示用の多回転式指針を連動させると共
に、マイクロメータフレームにスピンドルに設けた基線
により指示されるスピンドル移動量の上位桁指示用の目
盛を設けているので、従来から＝般に広く使用されてい
るマイクロメータの測定範囲とほぼ同じ範囲内で測定を
することができる。

また、スピンドニルの広範囲の移動操作は一つのレバー
の１回の操作によって行なうことができるので、未熟者
にも容易且つ迅速に精密な測定を行なうことができる。

しかも、レバー、バネ、指針、歯車等の各部品をスピン
ドルに近接させて取り付けているので、測定値の指示構
造を小形とすることができる利点がある。

さらに、ダイヤルフレームにこの内外周面に開口するス
リットを形成し、上述したレバーの一端部にこれの幅よ
り大きな円形部を一体に設け、この円形部をスリット内
面に回転自在に内接させると共にこの円形部をダイヤル
フレームに回動自在に支持させることにより、スリット
の部分におけるダイヤルフレーム内外の連通を遮断させ
るように構成したので、レバーの広範囲な回動を損うこ
となく、スリット部からダイヤルフレーム内に塵埃が侵
入するのを確実に防止できる。

しかも、このスリット部におけるダイヤルフレーム内外
の遮断に別途部品が不要であるので、シールのための構
成が簡易となる利点がある。

さらに、スピンドルのアンビルとは反対側の端部に、そ
の端面に開口するピン嵌合溝を形成し、このピン嵌合溝
に外部に露出させてピンを嵌合し、このピンの外部に露
出する部分に基線を設け、マイクロメータフレーム側に
基線の移動範囲に沿わせてスピンドル移動量の上位桁指
示用の目盛を設けるようにしたので、基線を設けたピン
をピン嵌合溝に嵌合する際に、このピンをスピンドルの
長手方向に若干移動調整することにより、ピンに設けた
基線を上位桁指示用の目盛の零点に容易に一致させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願考案に係るダイヤルゲージ付マイクロメー
タの概略図、第２図は本願考案に係るダイヤルゲージ付
マイクロメータの要部断面図である。 １・・・・・・タイヤルフレール、１ａ・・・・・・ス
リット、２・・・・・・マイクロメータフレーム、４・
・・・・・アンビル、５・・・・・・スピンドル嵌合孔
、９・・・・・・ピン、１２・・・・・・スピンドル、
１３・・・・・・ねじ又はランク、１４・・・・・・嵌
合溝、１６・・・・・・ピン、１９・・・・・・支点、
１９ａ・・・・・・円形部、２０・・・・・・レバー、
２０ａ・・・・・・長孔、２２・・・・・・バネ、２３
・・・・・・小歯車、３０・・・・・・ダイヤルゲージ
指針。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マイク−メータフレームとこれに一体に設けたダイヤル
   フレームを貫通するスピンドル嵌合孔に、外周にねじ又
   はラックを刻成したスピンドルをアンビルに対して進退
   可能に嵌合し、該ねじ又はラジクにスピンドル移動量の
   下位桁指示用の多回転式の指針を駆動する小歯車を噛合
   させ、前記スピンドルのアノビルとは反対側の端部に毛
   の端面に開口するピン嵌合溝を設け、該ピン嵌合溝に外
   部に露出させてピンを嵌合し、該ピンの外部に露出する
   部分に基線を設け、前記マイクロメータフレーム側に該
   基線の移動範囲に沿わ老てスピンドル移動量の上位桁指
   示用の目盛を設はミ前記グイ々ルフレームにこれの内外
   周面に開口するスリットを形成し、前記ダイヤルフレー
   ム内に挿入したレバーの一端部にこれめ幅より犬Ｓな円
   形部を一体に設け、該円形部を前記スリット内面に回動
   自在に内接させると共にこの円形部を前記ダイヤルフレ
   ームに回動自在に支持させることにより、前記ダイヤル
   フレーム内外の連通を遮断し、該レバーの一端部に前記
   ダイヤルフレーム外に位置さ凝て操作部を設け、該レバ
   ーの他端部に設けたフォーク部を前記スピンドルに突設
   したピンに係合させ、該レバーの中間部にその長手方向
   に延びる長孔を形成し、前記ダイヤルフレーム内に前記
   スピンドル近傍からレバーとは反対側に延びる直線状の
   バネを設け、該バネの一端部を前記ダイヤルフレーム内
   面に固定し、該バネの他端部な前記レバーの長孔に係合
   させたことを特徴とするダイヤルゲージ付マイクロメー
   タ。