JPS5856025Y2

JPS5856025Y2 - ねじり装置

Info

Publication number: JPS5856025Y2
Application number: JP966279U
Authority: JP
Inventors: 勇策小林; 勝利石井
Original assignee: 住友金属工業株式会社
Priority date: 1979-01-29
Filing date: 1979-01-29
Publication date: 1983-12-23
Also published as: JPS55111648U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、熱間加工ラインにおいて使用され、ねじり
を必要とする加工材、特にクランク軸の軸部をプレスを
利用してねじる装置に関するものである。

従来、鍛造プレスで三組上の方向にクランクピンが突出
する形状のクランク軸を型鍛造する場合、最終製品の形
状に近い型が彫られた鍛造型を使用して一体型打ちする
か、あるいは鍛造プレスで平面的なりランク軸を鍛造し
パリ抜きを行なった後、油圧シリンダを駆動源とするツ
イスタでクランクピンを所定位置にねじるかしていた。

ところが、前者においては、型が深く形状も複雑になる
ため、型寿命が短くなるとともに複雑な形状の型打面に
は使用できない。

そして、整形工程などにおいて取り代が多くなり品質的
にも劣ることになる。

また、後者においては、プレスライン外に付属設備とし
てツイスタおよびその搬送設備を別に設置するため、作
業速度が遅くなるとともに設備費が高くつく。

さらに、ツイスタの設置場所を必要とするなど問題点が
あった。

この考案は前記従来の問題点を解消すべく創案されたも
ので、既設のプレスに取外し自在に取付けられ、プレス
の上下動を利用して加工材にねじりを与え、作業性が極
めて向上するプレスねじり装置を提供することを目的と
する。

この考案の装置は、下部ボルスタ内に、加工材を両側か
ら抱持する少なくとも一対の回動支持部材とこの回動支
持部材を回動自在にかつ加工材に対して進退自在に支持
し得る支持部材とを配置し、前記回動支持部材には上部
ボルスタの上下動を回動支持部材の回動に変換する機構
を設けてプレスの作動により加工材の必要な部分をねじ
るものである。

以下、この考案を図示する一実施例によって説明すると
、これは三方向にクランクピンを有する３気筒用のクラ
ンク軸１をねじる装置である。

２はプレスの下部ボルスタであり、この内部にねじり装
置３が取り外し自在に設置される。

この下部ボルスタ２の中央部には、クランク軸１を長手
方向三つの位置で支持する位置決め板４，５．６が配置
されている。

この位置決め板４，５．６はりランク軸の種類に応じて
上下位置調整および長手方向位置調整可能とされている
。

ねじり装置３には、クランク軸１のクランクピン部ＩＡ
、ＩＢ、ＩＣをそれぞれ両側がら抱持する左右一対の型
７，７′、８，８′および９，９′が取付けられている
。

この型はクランクピン部に対応した形状の溝が形成され
た半円状とされ、中央の型８゜８（は固定支持され、型
７，７′および型９，９′は回動自在に支持されている
。

すなわち、型８，８′はそれぞれ下部ボルスタ２内に左
右一対で配設されている支持部材１０．１０’に固定リ
テーナ１１．１１’を介して取付けられ（第３図参照）
、型７，７′は可動リテーナ１２、１２’を介して取付
けられている（第２図参照）。

第２図に示すように可動リテーナ１２．１２’はそれぞ
れ型７，７′の外周面を取り囲むリング状に形成され、
第５図ないし第８図に示すように両側がら挾むように配
置されたリテーナガイド１３．１３’およびローラ押え
台１３Ａによって回動自在に取付けられている。

そして、型９，９′も型７，７′と同様に取付けられて
いるが、左右勝手違いとされている。

支持部材１０、１０’は第１図に示すように略コ字状
であり、クランク軸１に対して進退自在とされている。

すなわち、支持部材１０．１０’は下部ボルスタ２の左
右外方に設置された油圧シリンダ１４゜１４′に連結さ
れ、油圧シリンダ１４．１４’を作動させることによっ
て下部ボルスタ２の内側面を摺動して進退し左右一対の
型７，７′、８，８′および９，９′を開閉することが
できる。

次にこのような型７，７′および９，９′を回動させる
機構について説明すると、第２図に示すように可動リテ
ーナ１２の外周面にセグメント１５を形成じ、このセグ
メント１５に噛合するラック１６を支持部材１０に配置
し、上部ボルスタ１７によってラック１６を下降させて
可動リテーナ１２を回動させるものである。

このラック１６は空圧シリンダ１８のシリンダチューブ
１８Ｈの外側面に形成し、ピストン軸１８ｂが下部ボル
スタ２の底面に当接して固定的に支持され、上部ボルス
タ・１７の下降によってシリンダチューブ１８ａが下降
することになる。

そして、ラック１６の上昇に際しては空圧を使用してシ
リンダチューブ１８ａを上昇させる。

このような空圧シリンダ１８は支持部材１０にそのシリ
ンダチューブ１８ａが上下動自在に取付けられており、
ラック１６をシリンダチューブ１８ａに設けたため参照
）次いで、ロック装置２２を解除し支持部材１０．１０
’を後退させて型をクランク軸１から解放する。

（第１２図参照）続いて、空圧シリンダ１Ｂおよび空圧
シリンダ２０を作動させて型を元の姿勢に戻す。

次に、このようなねじり装置３を設置した鍛造プレスラ
インの一例を第１３図に示す。

２６はパリ抜きプレス、２７はポンチングプレスを兼用
した整形プレスであり、この間にねじり装置３を有する
ねじりプレス２８が配設されている。

搬送路はパリ抜きプレス２６から直接整形プレス２７へ
向かう搬送路２９とねじりプレスへ向かう搬送路３０と
が設けられ、ねじる必要のない加工材は直接整形プレス
２７へ送られ、クランク軸等のねしる必要のある加工材
はねしりプレス２８に送られる。

ここにおいて、ねじりプレス２Ｂは既設のプレスであり
、下部ボルスタ２にねじり装置３を取り付けるだけで゛
良く、プレスラインを改造する必要はな１／）。

以上は３気筒用のクランク軸について説明したが、これ
に限らず、長さ、形状、ピン配列等の異なるクランク軸
に対しても回動部材を交換することで対応することがで
きる。

さらに、クランク軸に限らずねじる必要のある加工材に
対しても型等を交換すればこの考案の装置を適用し得る
。

前述のとおり、この考案のねじり装置は既設のプレスに
容易に取り付けることができ、さらに鍛造ラインに配設
されたプレスに取付けられかつプレスを利用することか
ら作業速度が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るねじり装置の平面図、第２図は
第１図のＩ−Ｉ線断面図、第３図は第１図のＩＩ −Ｉ
Ｉ線断面図、第４図は第１図の■Ｉ■−■ＩＩ線断面図
、第５図はリテーナを示す正面図、第６図は第５図のＩ
Ｖ−ＩＶ線矢視図、第７図は第５図の■−Ｖ線断面図、
第８図は第５図のＶＩ−ＶＩ線断面図、第９図ないし第
１２図は加工状態を順に示した概略図、第１３図はプレ
スラインの一例を示す概略図である。１・・・クランク軸、ＩＡ、ＩＢ、ＩＣ・・・
クランクピン、２・・・下部ボルスタ、３・・・ねじり
装置、４，５゜６・・・位置決め板、７．７’、８．
８’、９．９’・・・型、１０．１０’・・・支持部
材、１１．１１’・・・固定リテーナ、１２．１２’・
・・可動リテーナ、１３．１３’・・・リテーナガイド
、１３Ａ・・・ローラ押え台、１４．１４’・・・油圧
シリンダ、１５・・・セグメント、１６・・・ラック、
１７・・・上部ボルスタ、１８・・・空圧シリンダ、１
８ａ・・・シリンダチューブ、１８ｂ・・・ピスト
ン軸、１８Ｃ・・・金具、１９・・・金物、２０・・・
空圧シリンダ、２１・・・ローラ、２２・・・ロック装
置、２３・・・油圧シリンダ、２４゜２４′・・・ロッ
ク棒、２５．２５’孔、２６・・・パリ抜きプレス、２
７・・・整形プレス、２Ｂ・・・ねじりプレス、２９．
３０・・・搬送路。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

下部ボルスタ内に取外し自在に設置され、上部ボルスタ
の下降により加工材にねじりを与えるねじり装置であっ
て、下部ボルスタの中央部に設置され加工材の長手方向
の位置決めを行なう位置決め板と、加工材のねじり部分
を両側から抱持し得る形状の左右一対の型が設けられた
半円状の固定ノテーナおよび可動リテーナと、固定リテ
ーナが取付けられかつ可動リテーナが回動自在に取付け
られるとともに加工材に対して進退自在とされた支持部
材と、可動リテーナに設けられたセグメントに噛合し上
部ボルスタにより下降するラックを備えていることを特
徴とするねじり装置。