JPS5855779B2 - 映像診断用ファント−ム - Google Patents

映像診断用ファント−ム

Info

Publication number
JPS5855779B2
JPS5855779B2 JP54034213A JP3421379A JPS5855779B2 JP S5855779 B2 JPS5855779 B2 JP S5855779B2 JP 54034213 A JP54034213 A JP 54034213A JP 3421379 A JP3421379 A JP 3421379A JP S5855779 B2 JPS5855779 B2 JP S5855779B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
resin
ray
fan dome
fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54034213A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55129038A (en
Inventor
槙一 伊沢
雅央 井上
信雄 日置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Asahi Kasei Medical Co Ltd
Original Assignee
Asahi Medical Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Medical Co Ltd, Asahi Kasei Kogyo KK filed Critical Asahi Medical Co Ltd
Priority to JP54034213A priority Critical patent/JPS5855779B2/ja
Publication of JPS55129038A publication Critical patent/JPS55129038A/ja
Publication of JPS5855779B2 publication Critical patent/JPS5855779B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は映像診断用ファンドームに関し、更に詳しくは
、X線、放射線などを用いて生体の構造や機能を映像と
して表現する映像診断法において生体組織をX線又は放
射線学的に模倣したファンドーム(擬似生体モデル)に
関する。
X線、粒子線の利用により生体の構造、機能を映像とし
て表現したデータにより診断する方法は映像診断法と呼
ばれ、直接あるいは間接撮影装置、X線テレビ、消化器
、肺、乳腺等の集検装置、脳、心太血管、リンパ管等の
血管造影装置、断層撮影装置、コンピュータートモグラ
イー装置、低線量走査X線撮影装置、ミクロラジオグラ
フィー、シンチスキャナ、β線スキャナ等々の装置が単
独あるいは組合せて使用される。
最近のこれら映像診断装置の性能の向上は著しく、精密
な映像データを得ることが可能になって来た。
後に例示するX線CT装置がその好例である。
生体組織の構造は、骨組織を除いては、密度に関して純
水に近似する物質から組織されており、また構造を形成
している要素組織間の密度差も小さなものであり、同様
なことがX線、粒子線の透過性及び吸収値についてもい
える。
したがって、映像診断装置によ′る精密映像データの解
析には、装置の低密度差組織の解像能力の評価手法を前
提として成立する。
生体、例えば人体の主要な組織のCT値(生体組織の減
弱係数の値を水をOとした相対値で表したもので次の関
係式で表される。
μt−μW CT値= XK μW ここでμtは問題とする組織の減弱係数、μWは水の吸
収係数、Kは定数である。
本明細書ではに= 1000、即ち空気のCT値を−1
000とした場合のHounsfield Unitで
表示した。
)を例示すれば、骨(約+50〜+1000)、肺臓(
約+30〜+60)、膵臓(約+10〜+20)、腎臓
(約+30〜+60)、副腎(約+io〜+20)、血
液(約+30〜+80)、心臓(約+30〜+50)、
刊臓(約+20〜+80)、小腸(約+10〜+30)
、膀胱(約+20〜+30)、などと骨を除けば略々0
〜+80の範囲にある(なお、肺や乳房などはマイナス
の値をとる)。
このようなCT値の差を解像する映像診断装置は、予じ
め、このようなCT差を模倣した生体組織モデルを標準
体として用いて評価し、目的に相応の解像能力をもつよ
う調整する必要がある。
この種モデルは合成樹脂と無機塩(食塩、硫酸銅等)水
溶液との組合せによって作成されている。
しかし、純水の密度に近似ししかもX線及び粒子線に対
しても同様に近似した領域で、小間隔の密度差をもつ種
々密度の樹脂によって、生体の構造に近似したモデルが
作成されたことはなかった。
本発明者等は、各生体組織のCT値に対応した映像診断
用ファンドームを開発すべく鋭意研究を進めた結果、特
定のアモルファスな(非晶質)熱可塑性樹脂混合物が、
その成分の様々な組成比の設計によって純水近傍及び生
体の各組織近傍のCT値をもつ成形体を構成するのに適
当であることを見出し、様々なCT値をもつ生体の組織
に近似するCT値をもつ生体構造モデルを作成すること
lこ成功した。
本発明によれば、映像診断装置用の任意形状構造のファ
ンドームを樹脂の種々の成形方法を適用して容易に製作
することができる。
本発明に係る映像診断用ファンドームは、式(式中、R
及びVは、それぞれ、独立に炭素数1〜4のアルキル基
もしくはハロゲン原子を示し、R′は水素、炭素数1〜
4のアルキル基もしくはハロゲン原子を示し、nは数平
均重合度を示し、好ましくは50〜500の整数である
)で示されるポリフェニレンエーテルを一成分とし、こ
れと相溶性のある熱可塑性樹脂の少なくとも一種を他の
成分とする樹脂混合物を含んで成る、生体組織に対応し
たCT値を有するアモルファスな樹脂成形体を組合せて
構成させる。
上記式CI)で示されるポリフェニレンエーテルの代表
例をあげれば、ポリ(2・6−シメチルフエニレンー1
・4−エーテル)、ポリ(2・6−ジニチルフエニレン
ー1・4−エーテル)、ホリ(2−メチル−6−ニチル
フエニレンー1・4−エーテル)、ホl、1(2−メチ
ル−6−クロルフェニレン−1・4−エーテル)、ポリ
(2・6−シクロルフエニレンー1・4−エーテル)、
ホリ(2・6− シー n −7’ロヒルフエニレン−
1・4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−n−ブチ
ルフェニレン−1・4−エーテル)、ホ1J(2−メチ
ル−6−ブロムフェニレン−1・4−エーテル)、ポリ
(2・3・6−ドリメチルフエノール)などであり、そ
の他米国特許第3306875号明細書に開示されてい
るような化合物を含む。
これらのポリフェニレンエーテルと相溶性のある前記熱
可塑性樹脂としては、例えば米国特許第3361851
号明細書に開示されている、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリイソブチレン、などのようなポリオレフィン
類(樹脂混合物当り1〜10重量%);米国特許第33
79792号明細書に開示されているナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン610などのようなポリアミド類(
樹脂混合物当り0.1〜25重量%);米国特許第33
83435号明細書に開示されているポリスチレン樹脂
、ゴム補強ポリスチレン樹脂、ポリ−α−メチルスチレ
ン樹脂などのようなポリスチレン系樹脂(樹脂混合物当
り1〜99重量%);米国特許第3668273号明細
書に開示されている、例えは、両末端がアミノ基又はハ
ロゲンで活性化されたオルガノポリシロキサンと片末端
もしくは両末端が活性化された、例えばポリ−2・6−
ジフェニル−1・4−フェニレンエーテルとをブロック
共重合させたようなオルガノポリシロキサン−ポリフェ
ニレンエーテルブロック共重合体類;米国特許第377
0699号明細書に開示されている、両末端が活性化さ
れた、1〜20量体のポリスルホンと、片末端が活性化
された数平均重合度が40〜170の、例えばポリ−2
・6−シメチルー1・4−フエニレンエーテルトヲフロ
ック共重合させたようなスルホン結合を有するポリフェ
ニレンエーテルブロック共重合体類;米国特許第387
5256号明細書に開示されている、1〜20量体のビ
スフェニレンアルカンと、片末端が活性化された数平均
重合度が40〜170の、例えばポリ−2・6−シメチ
ルー1・4−フェニレンエーテルとをブロック共重合さ
せたようなカーボネート結合を有するポリフェニレンエ
ーテルブロック共重合体類;米国特許第 3974235号明細書に開示されているようなEPD
M(エチレン−プロピレン−非共役ジエンモノマー)ゴ
ムで補強されたポリスチレン系樹脂;米国特許第398
1841号明細書に開示されている、EPDM補強ポリ
スチレンとポリブタジェンを30〜60重量□含有した
ポリスチレンとの混合物のようなEPDMゴム補強ポリ
スチレン系樹脂とグラフト化した高ゴム含有ポ゛リスチ
レン系樹脂との混合物(全樹脂混合物当り35〜80重
量%);米国特許第3994856号明細書に開示され
ている、ポリブタジェン補強ポリスチレン系樹脂及びA
−B−A’型ツブロック共重合体A。
A′:スチレン、α−メチルスチレンなど、B:ブタジ
ェン、イソプレンなど)などのようなゴム補強ポリスチ
レン系樹脂と共役ジエン及びスチレン系化合物のブロッ
ク共重合体類との混合物(全樹脂混合物当り55〜95
重量%);などがあげられる。
これらの熱可塑性樹脂は単独もしくは2種以上組合せて
、上に特定したものを除けば、前記式CI、)lのポリ
フェニレンエーテル100M量部IC対し、通常、50
〜200重量部の範囲で混合される。
このようにして、所望のCT値を有する樹脂混合物を得
ることができる。
樹脂の混合方法には特に限定はなく、またこのようにし
て調整した樹脂混合物は溶融させてスリットから押出す
方法、キャスト法、射出成形法、などによって設計され
るべきファンドームの対照せんとする空間分離性能に応
じた形状、サイズの成形体に成形することができる。
また一度成形した板体又は柱体を切削する方法も適用す
ることができる。
本発明に従って任意の所望CT値を有する構成体からな
るファンドームを製作するためにはポリフェニレンエー
テルと、これと相溶性のある少なくとも一種の樹脂とか
ら成るアモルファスな樹脂成形体を用いなければならな
い。
これは一種の樹脂から成るアモルファスな樹脂成形体で
はその材料固有のCT値しか得られず、目的の任意のC
T値を有するファンドーム構成体は成形できず、二種以
上の材料を混合することによってはじめて各材料の混合
比とCT値との間に実質上成立する加成性に基づいて所
望のCT値を有する樹脂成形体が得られるのである。
また樹脂成形体がアモルファスでないと(すなわち結晶
性の場合には)、得られる樹脂成形体の結晶化度、従っ
て密度が成形条件などによって変動し、密度(場合によ
っては結晶化度)によってCT値が変動するため所望通
りのCT値を有するファンドーム構成体が得られないの
である。
これに対し、アモルファスな樹脂成形体の場合には成形
条件などによって密度、従ってCT値が変動せず、所望
通りの任意のCT値を有する樹脂成形体を容易に成形す
ることができるのである。
なお、アモルファスな樹脂の混合物からアモルファスな
樹脂成形体が得られることは当業者に周知の通りであり
、またアモルファスでない樹脂を混合してもアモルファ
スな樹脂成形体が得られることも当業者の知るところで
ある。
以下、本発明の映像診断用ファンドームについてX線ト
モグラフィー装置用ファンドームを例にとって添付図面
に従って詳細に説明する。
X線断層撮影(X ray Tomography)の
領域(こおいて画像データ処理にコンピュータを用いた
X線コンピュータートモグラフィー装置(以下単にCT
装置という)が英国EMI社によって開発されたのは1
971年のことであった。
このCT装置はX線源、X線検出器及びデータ画像処理
装置とを組合せたコンピュータ断層撮影装置であり、第
1図は臨床検査におけるX線CT装置のレイアウトの一
例を示し、第2図はX線CT装置の要部概念図である。
第1図又は第2図においてX線源を内蔵したスキャナー
1のガントリー2(こ挿入されたベット3上に被写体4
となる生体もしくはファンドームを載せ、コンソール5
からの操作によりX線管球6を被写体4の周りIこ回転
させ検出器7よりX線吸収データの取込みを行なう。
データはコンピュータ8によって画像再構成計算され、
その後コンソール5上のテレビモニタタないしはライン
プリンり10に撮影された画像が表示される。
11゜12及び13は、それぞれ、AD変換器、高電圧
コントローラ及び高電圧トランスを示す。
ところで被写体である生体の内部構造組織はX線吸収係
数(CT値)に関して広範囲に変化する物質で構成され
ているから、被写体のX線断層撮影に光立って、生体組
織をX線学的に模倣したファンドームを用いて、X線C
T装置の解像力、画像表示されたX線吸収係数(CT値
、通常空気を−1000、純水を0として骨組織をプラ
ス値、例えば+1000にとり等分したもの)の再現能
、線型応答性などを予じめ検査調整することが必要であ
る。
従来、種々のファンド−ムが知られているが、最も簡単
な構造のファンドームとしては、被写体の構造組織の様
々なCT特性値lこ近似したCT値を有する合成樹脂材
料の棒体(ロンド)をXIp9吸収の小さい樹脂(例え
ばメタクリル樹脂)を外殻とする柱状の筒型容器中に純
水と共に設置したものが知られている。
第3図イ、口及びハはこのようなファンドーム14(例
えば端面直径20c!11.高さ20cIrL)を例示
したもので、全体が円柱形状であり、メタクリル樹脂製
の外殻15によって形成される閉空間内に種々のCT値
をもつ樹脂から成形した対照標準ロンド16.,162
゜163、・・・16 n (nは正の整数)を配置し
て外殻15の端面1γ及び18において固定し、残余空
間191こ純水を充満して成る。
このファンドーム14は前記したX線CT装置の性能検
査、調整に際してX線源6をファンドーム14の周りに
めぐらせながらX線をXX′線に沿って透過させて検出
器で受けA1)変換器、コンピュータ処理を経て検定デ
ータを取出す。
第3図ハの点線20はX線源スリットの軌跡を示す。
対照標準ロンド16□〜163の材質としては、それぞ
れ、ポリアクリロニトリル樹脂(CT値: + 120
)、ポリスチレン樹脂(CT値ユニー24ポリカーボ
ネート樹脂(CT値ニート102)ポリアミド樹脂(C
T値:+92)及びポリプロピレン樹脂(CT値: −
40)などが汎用されている。
この対照標準ロンドの形状、配置間隔及び配列態様は検
査の目的とするX線CT装置の測定せんとする空間分解
能などを考慮して選ばれる。
尚ファンド−ム14のサイズは被写体のサイズに近似さ
せる。
然るに、近年、CT装置の進歩に伴なって低密度差の解
像力が重視されてきたため、低密度差の解像能力の測定
のためのファンドームが必要となった。
そのため密度の異なる液体を隔離配置する方法や樹脂と
それに近い密度差をもつ液体(例えば硫酸銅水溶液)と
の組合せによる方法などによってファンドームの解像能
力の検査、評価性能の精度を向上させる試みがなされて
いる。
しかしながら、液体の隔離板の材質のX線吸収値のCT
両画像の影響、より水のCT値(零に設定される)に近
似したCT値をもつ樹脂が知られていなかったこと、そ
の他液中塩の晶出、溶媒の浸透などの問題があり、維持
管理や製作上の観点から空間分解能及び低密度差分解能
が共にすぐれたファンドームの設計製作は極めて厄介な
ことであった。
このような理由で撮影対象である生体、例えば人体組織
においてCT値が純水のCT値に近似した合成樹脂や前
述の如きCT値をもつ各生体組織に近似したCT値をも
つ合成樹脂、更には血液、白質、灰白質、凝血液等の低
密度差組織に近似したCT値をもつ合成樹脂の開発が望
まれている。
そして、このような合成樹脂を混合することによりファ
ンドーム設計の意図する種々のX線吸収係数を容易に与
え、また簡単な成形操作によって容易に任意形状サイズ
の対照標準体に成形できれば一層好都合である。
純水(こ近似したCT値をもつ樹脂としては、例えばポ
リスチレン、高、中及び低圧ポリエチレンなどがあげら
れる。
しかしながら、これらの樹、脂からは、種々の対照標準
体の調製ができないか、或いは対照標準体のCT値の調
整に看過し得ない困難を伴なう。
即ち、実用域のポリスチレンの密度はほぼ一定であり、
種々の低密度差組織に対応するCT値を有する対照標準
体を製作することができない。
一方ポリエチレンは合成の手法により密度を変化させる
ことができるが、化学的Iこ同一のポリエチレンであっ
ても成形時の僅かな温度、冷却時間の差異などによって
密度の厳格な調整ができないのである。
これに対して前述の式〔I〕のポリフェニレンエーテル
及びこれと相溶性のある前記アモルファス熱可塑性樹脂
との樹脂混合物はアモルファスであるので密度又はCT
値の異なるこれらの樹脂混合物を混合比とCT値との相
関関係に基づいて混合調整することによって特定のCT
値をもつアモルファスな樹脂を容易に調製することがで
きる。
従つて、本発明に従えば、特定のCT値を有する種々の
対照標準体の製作が前記様々な樹脂の混合割合を設計す
るだけで熱成形時の熱的条件を考慮することなく正確に
行なうことができる。
すなわち、例えば後述の調製例において調製したポリフ
ェニレンエーテルとアモルファス熱可塑性樹脂との混合
樹脂を用いれば、CT値−35〜+50の間の任意のC
T値をもつ生体組織モデルを、設計すべきファンドーム
の対照せんとする空間分離性能に応じた任意の形状、サ
イズに成形することができる。
このようにして成形した成形体は、対照標準体としてい
るいろな構造のファンドームの製作に使用することがで
きる。
これらの成形体を、第3図に説明したような構造のファ
ンドームのロッド3に使用すれば、第3図に例示した樹
脂のロッドのCT値と比較して遥かに低密度差解像力の
優れたファンドームとすることができる。
対照標準体の配置間隔をせまくすれば、空間分解能を高
めることができることはいうまでもない。
本発明lこ従えば、更に、具体的な生体の実物大モデル
として、一体成形したファンドームを製作することがで
きる。
第4図は、このような人体の頭部の等野犬モデルの一例
を示すファンドーム21の断面図であり、第4図1こ示
すように、このファンドーム21は、頭骨部22、脳漿
部23、灰白質部24及び白質部25から構成される。
例えば、第4図の実施例では、頭骨部22としてCT値
950のテフロン樹脂を用いたが、他は調製例1及び2
で調製した樹脂を所定割合で混合して脳漿部23(CT
値約O)、灰白質部24(CT値約+15)及び白質部
29(CT値約@−10)を構成した。
ファンドーム21をこのように構成することによって、
低密度差の生体各組織に近似した構造が再現できると同
様に、人体の頚部、胸部、上腹部、下腹部などの部位に
おける低密度差各組織のX線、粒子線学的に略々適合し
た構造のファンドームを製作することができ、X線、粒
子線を利用した種々の映像診断用モデルとして、映像診
断装置による精密映像データの解析評価に極めて効果的
である。
映像診断用ファンドームとして得られる具体的な効果を
列挙すれば以下の通りである。
(1)生体組織構造体のCT値と実質的に同一のモデル
の製作が可能である。
(2)どの様な形状にでも加工することができる。
(3)液体のものに比べ材質及びCT値の長期変化がな
く、製作メンテナンスが容易である。
(4) 生体の実物大のモデルファンドームを一体に
成形できる。
(5)前記樹脂混合物の内部微細構造は完全にアモルフ
ァスであり、同−材質及び同−CT値の再現が可能であ
る。
以下に、本発明のファンドームの製作に使用する樹脂混
合物の調製例を示す。
なおCT値はHouns f i e ldによるに=
1000とした場合のCT値で、Pfizer/AS
ZEスキャットにて測定した。
調製例 1 米国特許第3875256号明細書の実施例5に記載の
方法に従って、125r/llのメチレンクロライド中
にホスゲン20gとピリジン40rfLlを溶解した溶
液を調製し、他方20gのビスフェノールAと15m1
のピリジンとを30m1のクロロホルムに溶解し、この
溶液を先きに調製した溶液中に滴下する。
これを一昼夜攪拌下に放置した後、ベンゼンに溶解した
ポリ−2・6−シメチルー1・4−フェニレンエーテル
溶液を加えて、カンフリングさせ、45%のポリカーボ
ネートを含有するポリフェニレンエーテル−ポリカーボ
ネートブロック共重合体を得た。
このブロック共重合体のCT値は50であった。
これとポリフェニレンエーテル(CT値ニー20)とを
ブ1/ンドすることにより両者の中間の任意のCT値を
もつ樹脂を得ることができた。
例えは上記ブロック共重合体とポリフェニレンエーテル
を1:1でブレンドした混合樹脂のCT値は+15であ
った。
調製例 2 米国特許第3981841号明細書の実施例1に記載の
方法に従って、EPDM補強ポリスチレン60g、乳化
重合で得たゴム補強ポリスチレン5g及びポリ−2・6
−シメチルー1・4−フェニレンエーテル31を二軸押
出機で加熱溶融混合してる樹脂組成物を得た。
この樹脂のCT値は=35であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は臨床検査におけるX線装置のレイアウトの一例
を示す図面であり、第2図はX線CT装置の要部概念図
である。 第3図イ、口及びハは、ファンドームの一例の外観図及
び断面図である。 第4図は本発明fこ従って構成した人体の頭部の等身体
モデルの一例を示すファンドームの断面図である。 1・・・・・・スキャナー、2・・・・・・ガントリー
、3・・・・・・ベット、4・・・・・・被写体、5・
・・・・・コンソール、6・・・・・・X線管球、1・
・・・・・検出器、8・・・・・・コンピュータ、9・
・・・・・テレヒモニタ、10・・・・・・ラインプリ
ンタ、14・・・・・・ファンドーム、15・・・・・
・外殻、16□。 162、163.164.・・・16n・・・・・・対
照標準ロンド、19・・・・・・純水、21・・・・・
・ファンドーム、22・・・・・・頭骨部、23・・・
・・・脳漿部、24・・・・・・灰白質部、25・・・
・・・白質部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1式 (式中、R′及びR“は、それぞれ独立に炭素数1〜4
    のアルキル基もしくはハロゲン原子を示し、R′は水素
    、炭素数1〜4のアルキル基もしくはハロゲン原子を示
    し、nは数平均重合度である。 )で示されるポリフェニレンエーテルを一成分とし、こ
    れと相溶性のある熱可塑性樹脂の少なくとも一種を他の
    成分とする樹脂混合物を含んで成る、生体組織(こ対応
    したCT値を有するアモルファスな樹脂成形体を組合せ
    て構成したことを特徴とする映像診断用ファンドーム。
JP54034213A 1979-03-26 1979-03-26 映像診断用ファント−ム Expired JPS5855779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54034213A JPS5855779B2 (ja) 1979-03-26 1979-03-26 映像診断用ファント−ム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54034213A JPS5855779B2 (ja) 1979-03-26 1979-03-26 映像診断用ファント−ム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55129038A JPS55129038A (en) 1980-10-06
JPS5855779B2 true JPS5855779B2 (ja) 1983-12-12

Family

ID=12407872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54034213A Expired JPS5855779B2 (ja) 1979-03-26 1979-03-26 映像診断用ファント−ム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5855779B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS627989U (ja) * 1985-06-29 1987-01-17

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4646334A (en) * 1982-11-30 1987-02-24 Zerhouni Elias A Radiographic test phantom for computed tomographic lung nodule analysis

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5353993A (en) * 1976-10-26 1978-05-16 Alderson Res Lab Scanning tomograph tester

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5353993A (en) * 1976-10-26 1978-05-16 Alderson Res Lab Scanning tomograph tester

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS627989U (ja) * 1985-06-29 1987-01-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55129038A (en) 1980-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4782502A (en) Flexible calibration phantom for computer tomography system
US4646334A (en) Radiographic test phantom for computed tomographic lung nodule analysis
Kearfott et al. A new headholder for PET, CT, and NMR imaging
Harms et al. Magnetic resonance imaging of the temporomandibular joint.
Millwee Slit scanography
CN109581263B (zh) 一种通用的mri体模的制备方法
US5160724A (en) Barium sulfate contrast medium for x-ray examination of the large intestine
Colhoun et al. A comparison between area and volume measurements of the mastoid air spaces in normal temporal bones
JPS5855779B2 (ja) 映像診断用ファント−ム
JPS6147534B2 (ja)
CN100428915C (zh) 头颈部减影ct成像检查的辅助装置
Lonn Evaluation of method to minimize the effect of X-ray contrast in PET-CT attenuation correction
JP2852902B2 (ja) Mri装置の撮影トレーニング用人体ファントム
Takahashi et al. Axial transverse laminagraphy applied to rotational therapy
Muren The internal acoustic meatus: anatomic variations and relations to other temporal bone structures
PT97122A (pt) Metodo para modificar os contrastes obtidos nos estudos medicos mediante tecnicas de imagem por ressonancia magnetica nuclear (rmn) atraves da utilizacao de composicoes de polimero organico contendo silicio
JPS6333859B2 (ja)
DeShaw et al. Imaging of reptiles: a comparison study of various radiographic techniques
Osborn A comparative study of special petrous views and tomography in the diagnosis of acoustic neuromas
Hemmingsson et al. Xeroradiography and conventional radiography in examination of the larynx
Ferris et al. Transuterine Infusion of Red Cells into the Fetus in Erythroblastosis Fetalis: The Role of the Radiologist; Radiation Dose to the Fetus
Messina Computerized tomography of the head: A preliminary report on its use in the diagnosis of internal auditory canal and cerebellopontine lesions
JACKSON et al. Radiology in tortoises, terrapins and turtles as an aid to diagnosis
GRAMIAK et al. A roentgen diagnostic observation in subpleural lipoma
CN108514644B (zh) 短t2效应直肠/阴道腔内磁共振成像对比剂及其制备方法