JPS5855352Y2 - 熱交換器用パイプクリ−ニング装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は熱交換器用パイプクリーニング装置に関し、
特に詳述すれば、パイプ内に渦巻流を送るようにした熱
交換器用パイプクリーニング装置に関する。

熱交換器内の流体を通すパイプは、人口部と出口部とが
直線となっている直管のもの、或いは、人口部と出口部
とほは゛同位置にありその間の管路がＵ字状になってい
るＵ管のような曲管のものがある。

これらパイプへの供給流体に応じて、その内壁面にカー
ボン、硫化鉄、水垢、貝から、微生物或いは樹脂屑が付
着し、該付着物が流体抵抗を増加させ、又、熱交換率を
低下させる。

このため、パイプの定期的なりリーニングは欠かせない
作業となっている。

従来、たわし状のものをパイプ内に入れて手作業でこれ
らの付着物を落しているが作業効率は悪く、その改善が
望まれている。

それ故、この考案は、微粒子を含む流体を渦巻流として
パイプ内に送り、パイプ内壁面をクリーニングさせるこ
とにより、容易なパイプクリーニング作業を可能にさせ
ている熱交換器用パイプクリニング装置を提供すること
を目的とする。

この考案は、基本的には、クリーニングされようとする
パイプに接続される管路内にら旋状の方向板を有し、こ
の方向板によりパイプ内に微粒子を含む流体の渦巻流を
供給する構成を有するが、この考案の好ましい実施例を
以下に添付図面を参照して説明する。

熱交換器用パイプクリーニング装置１は、熱交換器のパ
イプ２に接続される管路３と、該管路３に結合される微
粒子４を含む流体の供給装置５を有する。

流体供給装置５は、微粒子４を加圧流体（矢印Ａで示す
）に放出するホッパー６を有し、放出される微粒子４の
量は弁７によって制御する。

加圧流体Ａは図示しないが従来装置により供給すればよ
い。

ホッパー６とクリーニングさＩ’Ｌようとするパイプ２
との間の管路３に方向板８を設ける。

方向板８はら旋状にねじられており、そのねしりを複数
個とし、好ましくは、下流側にいくに従い、ピッチを小
さくする。

管路３のパイプ２に連結される出口端の内壁面に末広が
りの傾斜面９を形成する。

この傾斜面９は、方向板８により渦巻流となった微粒子
を含む流体がパイプ２の内壁面に充分液する流れとなる
よう膨出する働をする。

一方、方向板８により渦巻流となった流体Ａは、パイプ
２が曲管の場合、その流れの方向を変える際、パイプ内
壁に直角方向から作用する成分が小さく、パイプ内壁面
に沿う成分を大とさせるので、パイプ内壁面への衝突力
が小さく、この結果、微粒子を含む流体の流速が高くて
も、パイプを損傷させたり、孔を穿けることはない。

又、方向板８により作られた微粒子４を含む渦巻流は、
パイプ内壁面に沿う時間が多く、パイプ内壁面に付着し
た異物を効果的に削り落す。

この考案では、たとえば、微粒子４としては、ジノコン
系或いはカーボン系の５０〜３ｍｍ径のものを用いるこ
とができ、パイプ２としては、９〜２００ｍｍ径の２〜
２０ｍ長のものに適し、流速として１〜Ｌｏｏｍ／ｓｅ
ｃのものを用いる。

以上から明らかなように、この考案では、熱交換器のパ
イプの上流側にら旋状の方向板を有する管路を配し、微
粒子を含む流体を方向板により渦巻流としてパイプ内に
圧送し、微粒子によりパイプ内壁面の付着物を落してい
るので、付着物を効果的に除去させることができる。

特に、パイプが曲管の場合、その曲がり部で、流体はパ
イプ内壁面に直角に当たる成分よりそれに沿う成分を大
とさせ得るのでパイプの曲がり部を傷めることなく、全
体的に均一に清掃できる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一例の熱交換器用パイプクリーニング装
置の説明図である。 図中：１・・・・・・熱交換器用パイプクリーニング装
置、２・・・・・・パイプ、３・・・・・管路、４・・
・・・・微粒子、８・・・・・・方向板、９・・・・・
・傾斜面。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）クリーニングされようとする熱交換器のパイプに
   接続される管路を有し、前記管路が微粒子を含む流体の
   供給装置に連結され且つその内部にら旋状の方向板を有
   し、前記方向板が前記熱交換器のパイプ内に微粒子を含
   む流体の渦巻流を送給するようになっていることを特徴
   とする熱交換器用パイプクリーニング装置。
2. （２）前記管路の出口端内壁面が末広がりの傾斜面とな
   っていることを特徴とする第（１）項記載の熱交換器用
   パイプクリーニング装置。