JPS5854115Y2 - 風呂用気泡発生盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は風呂用気泡発生盤に関し、特に鉄盤の浴槽内へ
の沈下を容易にすると共に、鉄盤の組立を強固にするも
ので゛ある。

本考案の気泡発生盤は、その実施例を示す図において、
空気が送り込まれる空間部１と、該空間部に連通して空
気を浴湯中に送り出す細長孔２を有する本体３と、上記
互いに連通ずる空間部１と細長孔２の間に設けられて気
泡を発生させる孔板４を具備し、上記孔板４の孔５は上
記空間部１と細長孔２の連通部に位置している。

空気圧縮機（図示略）で圧縮空気が空間部１内に送り込
まれると、その空気は孔５から細長孔２−＼気泡となっ
て送り出され、該細長孔２から浴湯中に噴出される。

本体３は円盤状の底６と鉄酸にかぶさる円盤状の蓋７で
構成され、底と蓋とは互いにその周縁部にて高周波溶着
手段で溶着されている。

その溶着方法として、磁性体の金属軸８（例えば磁性体
のステンレス）を蓋７の環状溝９に挿入して蓋と底の接
合面に介在させて、高周波誘導溶着手段で溶着すると、
蓋と底の溶着面が金属軸にて一層加熱される。

従ってポリプロピレンのように耐熱性にすぐれた材料を
本体に用いても簡単に溶着できる。

底６は空気圧縮機に連通ずる前記空間部１を有し、該空
間部１は上方が開口した溝形の断面形状に延びるように
、同心円状に形成された一対の半円形の壁１１で形成さ
れ、この空間部の一端１２が開口され、他端が閉じられ
ている。

この半円形の空間部１が直径に対して対称的に配置され
、空間部１の開「１部１２は中心から延びる−の半径上
に並び、空間部１の閉塞部１３は中心から延びる他の半
径上に並んで空気の通路１４を形成し、該通路に圧縮空
気の送入口１５を連通している。

このように空間部１の開１−Ｉ］部１２が送入口１５か
ら遠く離れているので゛、空間部１内の圧力分布が均一
化されて、気泡の噴出強さが均一になる。

前記弧状の壁１１で囲まれた他の空間部１６は、前記空
間部１と同様に上りが開［−１した溝形の断面形状で弧
状に延びて、浴湯が充満されるものであり、上記空間部
１と交互に隣り合うように同心円状に配列されている。

空間部１６内の浴湯の充満はおもり２３と相まって本体
３を沈下させる。

蓋７は空間部１に連通ずる弧状の細長孔２を有し、該孔
２は同心円状に形成された一対の壁１７で蓋７を貫通す
るように形成され、かつ仕切壁１８で゛骨部的に分割さ
れている。

細長孔２はさらに空間部１の開「］面の上方に位置して
、該空間部１ど同様に弧状に延びてこの空間部１内の空
気を浴湯中に送り出す。

壁１７は他の空間部１９をも形成し、該空間部１９は、
下方が開口した通溝形の断面形状で空間部１６と同様に
弧状に延びてその空間部１６の開［１面に相対し、この
空間部１９内にも空間部１６と同様に浴湯が充満されて
、本体３を沈下させるために使用される。

空間部１９はまた共通の壁１７で゛細長孔２と交互に隣
り合うように同心円状に配列されている。

孔２０は空間部１９に沿うように蓋７に同心円状に配置
され、浴湯を空間部１９内に導入する。

孔板４は上記底６と蓋７に見合う大きさの円形で、同心
円上に配列されたほは゛０．３ｍｍ程度の多数の微細な
前記孔５と８ｍｍ程度の多数の大きな孔２２を有する。

上記孔５は、空間部１の開口面と細長孔２の間に存し、
圧縮空気を空間部１がら細長孔２へ送って気泡を発生さ
せるものであり、細長孔２と空間部１に沿うように配置
されている。

孔２２は、空間部１６．１９の開口面間に存し、空間部
１９内の浴湯を空間部１６内に案内するものであり、空
間部１６．１９に沿うように配置されている。

上記孔５，２２を孔板４に形成する方法として、金属製
の孔板を用いると、エツチング法で孔を簡単に形成する
ことができる。

特に気泡用の大きさを微細にすることが容易であり、こ
の微細な孔により気泡をより微細にして皮ふの洗浄やマ
ツサージ並びに体を芯から流める等の効果を発揮する。

尚孔板４とおもり２３はステンレス等の耐蝕性に秀れた
金属で形成するとよく、特に磁性体のステンレスで形成
すると耐蝕性の特徴の他に、前記高周波誘導溶着の際に
加熱されずその結果底６や蓋７に熱による悪影響を及ぼ
さない。

本考案の風呂用気泡発生盤は、上記のように気泡発生用
の空間部１と細長孔２と浴湯充満用の空間部１６．１９
が交互に同心円状に本体３に形成されているので、皮ふ
の洗浄やマツサージ並びに体を芯から温める等の効果を
妨げることなく、本体を容易に沈Ｆさせることができ、
また浴湯充満用の空間部１６．１９が蓋７と底６の両方
に存するので、本体に作用する浮力が小いさく本体の浮
上りを充分に阻止することができ、しかも浴湯通過用の
孔２０も空間部１６．１９に沿うように同心円状に蓋７
に配置されているので、空間部１６．１９内に浴湯を充
満したりそｉｔから排水させることが容易である。

また底６と蓋７を合成樹脂で形威し、その周辺をその間
に金属輪８を挾んで高周波誘導溶着手段で溶着している
ので、溶着が完全になされ、溶着性の悪い耐熱性にすぐ
れた合成樹脂でも簡単に溶着でき、耐熱性と耐久性に秀
れたものを提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は組立平面図、第
２図は第１図の■■−■■線断面図、第３図は第２図に
類似の一部拡大断面図、第４図は蓋の裏面図、第５図は
底の平面図、第６図は孔板の平面図である。 １．２は溝、３は本体、４は孔板、５は孔、６は底、７
は蓋、８は金属輪、１５は送入口で゛ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底６と鉄酸にかぶさる蓋７で本体３が構成され、上記底
   ６には上方が開口した溝形の断面形状で弧状に延びて空
   気が送り込まれる空間部１と該空間部１と同様に溝形の
   断面形状で弧状に延びて浴湯が充満される空間部１６が
   共通の壁１１で交互に隣り合うように同心円状に配列さ
   れ、上記蓋７には上記空間部１の開口面の上方にて該空
   間部１と同様に弧状に延びてこの空間部１内の空気を浴
   湯中に送り出す細長孔２と、下方が開口した透溝形の断
   面形状で上記空間部１６の空間部と同様に弧状に延びて
   該空間部１６の開口面に相対する空間部１９とが共通の
   壁１７で交互に隣り合うように同心円状に配列され、上
   記空間部１の開口面と細長孔２の間に位置する気泡形成
   用の孔５と上記空間部１６．１９の開口面間に位置する
   浴湯通過用の孔２２を有する孔板４が底６と蓋７との間
   に挿入されて空間部１の開口面と細長孔２間及び空間部
   １６と空間部１９の開口面間に存し、上記孔５は上記細
   長孔２と空間部１に、また上記孔２２は上記空間部１６
   ．１９に各々沿うように同心円状に配置され、空間部１
   ９と浴湯を連通する孔２０が蓋７に空間部１９に沿うよ
   うに同心円状に配置され、上記底６と蓋７は合成樹脂で
   形成され、その周辺をその間に金属軸８を挾んで高周波
   誘導溶着手段で溶着してなる風呂用気泡発生盤。