JPS5853756B2 - カレンダ−機能付時計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主にデジタル表示式の時計の付加機能より成る
４つの項目のカレンダー情報のうち、いずれか３つの項
目に関して有意味なデータを与えれば、残りの１つのも
のである。

その目的は年、月、日、曜に関する不明な項目を簡単な
操作により正しく提供出来るカレンダー機能を持たせる
事に有る。

以下図面に基ずいて詳細に説明すると、第１図は本発明
の１実施例をブロックダイヤグラム的に示したものであ
る。

発振器１の出力は分周器２により分周されて秒信号とな
り計時器３に与えられる。

該計時器３は入力された秒信号に基ずいて時、分、秒の
計時を行い、午前１２時を検出した時、日の桁上信号を
計日器Ａ４に与える。

該計日器Ａ４は与えられた日信号を基に月、日、曜及び
好ましくは年及びうるう年の計数を行う。

以上は通常の時計機能に関する部分である。

この実施例に於てはカレンダー機能に関して特にカレン
ダー用レジスターとして他の計日器Ｂ５を有する。

該計日器Ｂ５は計数入力端の他にデータ入力端を有し、
カレンダー機能の実行の最初に基準データ２３をプリセ
ットする。

該基準データは実際に存在し得る年、月、山曜及びうる
う年に関する情報から成って居り、例えば「７５年１２
月１５日月曜日３年目」の如き情報で有る。

このデータは実在し得れば何でも良いのであって、従っ
て前記針目器Ａ４の内容が正しければこれを基準データ
として用いても良い。

針目器Ｂ５の内容は比較器６により参照用レジスター（
以下、単にレジスターと記載）７の内容と比較され、そ
の結果は制御器１３に与えられる。

該制御器１３は入力部１２から与えられる情報及び前記
比較器６から与えられる情報に基ずいて前記計時器３、
針目器Ａ４、針目器Ｂ５、レジスター７、切替器８の状
態を制御する。

該切替器８は前記制御器１３の指定に基すいて針目器Ａ
４及び針目器Ｂ５及びレジスター７及び計時器３の内容
を切替えてデコーダ９に与える。

デコーダ９によりデコードされた情報は駆動回路１０を
介して表示部１１により表示される。

針目器Ｂ５は第２図に示す如き構成となって居り、時計
回路内の分周器２の一部若くは発振器１から得られる高
速の信号がゲート２４に与えられ、該ゲート２４は制御
器１３の指定に基ずいて前記高速信号を日計数器１４及
び曜計数器１７に与える。

日計数器は月計数器１５の内容とうるう年計数器２２の
内容とから桁上指定器１８が指定する内容に基ずき、２
８日又は２９日又は３０日又は３１日の次に１日となり
月の桁上信号を月計数器１５に与える。

該月計数器１５は１２月から１月になった時に年の桁上
信号を年計数器１６及びうるう年計数器２２に与える。

上記実施例の操作面からの説明を行うと、第３図は上記
実施例の時計の外観であり、リューズ１９は通常の位置
から押込む位置及び一段引出す位置とが有る。

又スイッチ５１２０とスイッチＳ２２’ｌとが設けられ
ている。

第４図ａは時計の通常の表示状態を示して居り、数字は
１２時３５分４０秒を表わし、曜表示が全部点灯してい
るのは午後である事を示す。

次にスイッチＳ１を押すと押している間は第４図すの如
く針目ｉＡ４の内容を表示する。

図示した例は７６年９月１３日土曜日を示す。

第４図ａの状態に於いてリューズ１９を引出すと時刻修
正状態となり、修正可能な数字が点滅する。

スイッチ５１２０を押す事により修正可能な数字の位置
が次々に変り、任意の位置を選ぶ事が出来る。

スイッチ５２２１を押すと修正可能位置の数字が次々に
変り、任意の数字に設定する事が出来る。

第４図すの状態、即ちスイッチ５１２０を押したままリ
ューズを引出すと年月日曜の修正状態となり、以下Ｓ１
．Ｓ２の操作は上記した時刻設定と同様にして年月日曜
（曜は数字でなく、位置で表示する）の設定が行える。

リューズ１９の位置を通常の位置に戻せば修正状態は解
除されて第４図ａの状態に戻る。

リューズ１９の押込位置はブツシュスイッチ構造になっ
ていて、押す毎に時計表示状態とカレンダー機能状態に
交互に変る。

カレンダー機能状態になると表示部はレジスター７の内
容を表示し、かつ針目器Ｂ５に基準データがプリセット
される。

リューズ１９を引出すとレジスタ７の書込み状態となり
、前記した時刻修正と同様の方法で知りたい年月日曜を
入力する。

この場合知りたい部分の情報の項目には有意味でないデ
ータとして例えばＯ又はＯＯを入力する。

即ち７６年４月６日が何曜日かを知りたい場合にはレジ
スター７の年位置に７６、月位置に０４、口位置に０６
、曜位置にＯ（曜表示がどれも点灯しない）に設定する
。

又７６年４月の最初の日曜日が何日かを知りたい場合に
は年位置に７６、月位置に０４、口位置に００、曜位置
に１を設定する。

又例えば１日が日曜日である月を知りたい時は月位置に
ＯＯを設定する。

レジスター７は、第６図に示す如くＯＯから３１までの
計数可能な日計数器２５、Ｏから１２まで計数可能な月
計数器２６、ＯＯから９９まで計数可能な年計数器２７
．０から７まで計数可能な曜計数器２８、制御信号によ
り選択されて開閉するゲート２９，３０，３１，３２か
ら成り該ゲート２９，３０，３１，３２にはスイッチＳ
１ の操作により各計数器を歩進させるための入力信号
が入力部１２を介して与えられている。

針目器Ｂ５の各計数器における計数可能範囲は日計数器
が０１〜３１、月計数器が０１〜１２、曜計数器が１〜
７、年計数器が００〜９９であり、従ってレジスター７
にＯ又は００と設定された情報については年の場合を除
いて有意味でないために、針目器Ｂ５の内容と一致する
事がない。

本実施例に於てはレジスター７に於て日又は月の位置に
設定されたＯＯ及び曜の位置に設定されたＯは針目器Ｂ
５との比較に於て無視し、該針目器Ｂ５の内容と常に無
条件に一致しているものとして扱つ○ 第４図Ｃは上記の説明通りレジスター７に７６年４月６
日を入力し、かつ曜の位置に０を設定した状態である。

次にリューズを通常位置に戻すと比較器６が先ず針目器
Ｂ５とレジスター７の内容年、月、田こ関しての大小関
係を比較して結果が制御に与えられる。

制御器１３は、針目器Ｂ５の方が大きいか又は両者が等
しければ針目器Ｂ５の計数状態をダウンカウントにして
高速計数を行い、針目器Ｂ５の内容がレジスター７の内
容よりも小さくなる様にする。

針目器Ｂ５の内容がレジスター７の内容よりも小さけれ
ばアップカウントの状態にしてからゲート２４を開き針
目器Ｂ５の内容とレジスターγの内容が一致して比較器
６が一致検出信号を出力するまで高速に計数を続けさせ
る。

これ以降に両者の内容が一致して比較器６が一致検出信
号を出力するとゲート２４は閉じられて、針目器Ｂ５は
計数を中断し、同時に表示切替が行われて表示はレジス
ター７の内容から針目器Ｂ５の内容に切替る。

針目器Ｂ５は基準データを基に年、月、田園が正しく計
数されているのでレジスター７に於てＯを設定した曜日
に関しても第４図ｄに示す如く正しく火曜日である事が
表示される。

本発明に於ては針目器Ｂ５が一度計数状態になってから
比較器６からの一致検出信号に応じて計数中断状態にな
ると制御器が働いて比較器の状態を変化させる。

即ちレジスター７に於ける設定が曜の位置が０である場
合及び日の位置が００である場合は以後の比較に於て日
、月、年は無視し、常に一致しているものとみなす。

また月の位置に００が設定されている場合には以後の比
較に於て年は無視して常に一致しているものとみなす。

度中断した針目器Ｂ５の計数はスイッチＳ１を押す事に
より継続出来る。

先の例では針目器Ｂ５の内容は７６年４月６日火曜日が
入って居り継続計数の最初の信号で７６年４月７日水曜
日となるがレジスター７の曜位置はもともとＯが設定さ
れて居り、かつ前記の如く他の全ての比較も一致してい
るものとみなされているので計数は再び中断する。

再びＳｌを押せば７６年４月８日木曜日となる。

こうして逐次カレンダーが進行する。異る例として７６
年１２月の火曜日が何日になるか求める例を第５図に示
す。

レジスター７の日の位置にＯＯを設定し、７６年１２月
火曜日を入力した状態が第５図ａである。

リューズを通常の状態に戻すと前記の例と同じく針目器
Ｂは高速に計数を進め、７６年１２月の最初の火曜日で
計数を中断する。

表示には計臼器Ｂ５の内容が表示され、第５図すに示す
如く７６年１２月０７日、火曜日となる。

これ以後は日と共に月、年の比較も無視する。

従ってスイッチＳ１を押して計数を再開すると次の火曜
日即ち第５図Ｃに示す如く７６年１２月１４日、火曜日
で停止する。

以下同様に歩進すれば第５図ｄの如く、次の年へ変って
更に歩進する事が出来る。

カレンダー機能から時計機能への復帰はリューズを押込
めば良い。

第１図に示した実施例に於ては固定した基準データ２３
を有する。

前述の如くこのデータの内容は実在する年月日曜を表わ
せば良いのであるが、実際には年の計数が２桁であるた
め百年以上の桁については設定出来ない。

従ってカレンダー機能によって呼出される年の百年以上
の桁と基準データに於ける百年以上の桁とは暗黙の内に
同一のものであると仮定する必要がある。

更に現実的に述べるならば、本特許出願時点では７６年
は１９７６年の事であり、００年は１９００年の事であ
る。

従ってこの場合基準データは同様にして１９００年代に
於いて実在し得る年月日曜でなければならない。

明らかな如く、固定した基準データを有する場合には百
年の桁が変化した時には正しいカレンダー機能を実行す
る事が不可能である。

従って基準データは設定可能とする事が望ましい。

針目器Ａ４の内容が正しく設定されている事を前提にし
てこれを基準データとすれば上記の問題点は解決される
。

特に書込可能な基準データレジスターを設けて、これに
００年０１月０１日のデータを設定しておけば上記の説
明より明らかな如くレジスター７の値はこれ以上である
からダウンカウントする必要はなく、アップカウントだ
けでよい。

次に上記実施例に於てはカレンダー用の針目器Ｂ５を特
に設けたが、時計用針目器Ａ４が歩進するのは午後１２
時００分ＯＯ秒のみであり、この時点に於ける歩進が確
実に行われる保証があれば、針目器Ｂ５は省略して針目
器Ａ４によりカレンダー機能を代行する事が出来る。

即ち第７図に示す如く制御器１３により制御されるゲー
ト３４及びラッチ３３を針目器Ｂ５の代りに新設する。

時計機能からカレンダー機能へ切替った瞬間に針目器Ａ
４の内容をラッチ３３に退避させる。

この時計口器Ａ４にはその内容がそのまま残るのでこれ
を基準データとして高速パルスによる計数を行えば前記
実施例と同様の動作が可能である。

カレンダー機能から時計機能へ移した瞬間にラッチ３３
の内容は針目器Ａ４に読込まれ、かつ針目器Ａ４のクロ
ック入力は計時器３の出力となる様ゲート３４が制御さ
れて最初の時計状態に戻る。

ラッチ機構はアップダウンカウンターよりも構成が比較
的簡単であるので回路をＩＣ化した場合に素子数が少く
てすむ。

更に第７図に於てラッチ３３を省略してもカレンダー機
能は動作可能で有る。

この場合はカレンダー機能から時計機能へ移す直前にレ
ジスターＩにその日の年月日を入力し、カレンダー動作
させると前述の如く針目器Ａ４には正しくその日の年月
日曜が残るのでこの状態で時計機能へ移行させれば以後
の時計動作に支障はない。

（第８図）なお第７図、第８図に於ては説明に関係のな
い部分は省略して有る。

また上記説明に於ては計数器はフリップフロップを使用
し、比較あるいはデータの入替等はあたかも各ビット並
列に行われるかの如く述べて来たが、これは説明の都合
上であって、例えば加減算機を使った、シフトレジスタ
ーリングによる演算方式を採用しても良い。

以上述べた如く、本発明によれば年、月、日および曜よ
り成る４つの項目のカレンダー情報のうち、いずれか３
つの項目に関して有意味なデータを与えれば、残りの１
つの項目が自動的に検索されて表示されることになるた
めに、特定の年月日に対応する曜出特定の年月曜に対応
する出さらには特定の年日曜に対応する月等を任意に求
めることができる多様な機能を有し、応用範囲は極めて
広く実用上寄与する所大である。

なお参照用レジスターの、書込み制限が緩やかで例えば
日の位置に４１の如きデータが設定可能な場合には、前
述した比較無視の条件は必ずしも０または００である必
要はなく、存在し得ないデータが設定されていた時は比
較を無視する様にしてもよい。

また基準データ源を設定可能な型にした場合にはうるう
年設定のため、うるう年情報を表示させる必要があり、
例えば時計機能の状態に於て８１を押せば年、月、日、
曜が表示され、Ｓ２を押せばうるう年情報が表示される
様にしておけば良い。

また基準データ源が時計用機構の一部となっている場合
、あるいは針目器Ｂ（カレンダー用レジスター）が針目
器Ａ（時計用年月日レジスター）と兼用になっている場
合には時計機能の状態に於ても、うるう年に関する処理
が自動的に修正可能であり、カレンダー機能を無視して
も十分に意義がある。

加うるに、上記説明中。

年については西暦を用いて説明したが、他の１０進法に
基ずく年号系例えば日本式の昭和５１年等を使用しても
一部に差仕えない事はもちろんである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロックダイヤグラム
。 第２図は本発明の時計回路を示すブロックダイヤグラム
。 第３図は本発明の時計外観図。第４図ａｂｃｄは本発明
の操作状態を示す説明図。 第５図ａｂｃｄは本発明の他の操作状態を示す説明図。 第６図はレジスタの構成図。第７図、第８図は本発明の
他の実施例を示すブロックダイヤグラム。 ４・・・・・・針目器Ａ、 ５・・・・・・針目器Ｂ、
６・・・・・・比較器、７・・・・・・レジスタ、８
・・・・・・切替器、１２・・・・・・入力部、１３・
・・・・・制御器、１９・・・・・・リューズ、２０・
・・・・・スイッチＳ１．２１・・・・・・スイッチＳ
２．２３・・・・・・基準データ源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 年、月、日および曜よりなる４つの項目のカレンダ
   ー情報のうちの３つの項目に関して有意味なデータを設
   定するように構成された参照用レジスター、カレンダー
   情報に関して基準となる年、月、日および曜の基準デー
   タを始点として高速計数動作を行なうように構成された
   カレンダー用レジスター、該カレンダー用レジスターの
   内容と前記参照用レジスターの内容とを比較して両者の
   一致を検出すると前記カレンダー用レジスターの高速計
   数動作を中止させるための一致検出信号を出力するよう
   に構成された比較回路、および少くとも該比較回路より
   前記一致検出信号が出力されたときは所定の表示部に前
   記カレンダー用レジスターの内容を表示させるように制
   御する表示制御手段を有し、前記比較回路は前記参照用
   レジスターにデータが設定された後において前記カレン
   ダー用レジスターが最初に前記高速計数動作を行う際に
   は、前記参照用レジスター内の４つの項目のカレンダー
   情報のうち、有意味なデータが設定されていない項目に
   ついては無条件に一致しているものとみなして、有意味
   なデータが設定されている３つの項目について前記参照
   用レジスターの内容と前記カレンダー用レジスターの内
   容とを比較し、かつ一旦は一致検出信号を出力して前記
   カレンダー用レジスターの前記高速計数動作を中止させ
   た後に再び前記高速計数動作が開始された際には、前記
   参照用レジスターに有意味なデータが入力されている項
   目についても、その一部または全部の項目が一致してい
   るものとして比較するように構成されていることを特徴
   とするカレンダー機能付時計。