JPS585335Y2 - 蓄電池液口栓部 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、蓄電池液口栓部の改良に関する。

従来、蓄電池の液口に栓体を装着する場合、栓本体から
垂下した円筒体に螺子部を設けておき該螺子部を液口の
螺子部に螺着することが行なわれている。

しかし、この方法では締め付けに非常に時間を要する欠
点がある。

本考案は、上記のような締め付けを行なわなくとも螺着
した状態にでき、栓体装着のための作業時間を大幅に短
縮することを目的とするものである。

上記の目的を達成するために、本考案は、栓本体から垂
下した円筒体は、圧縮することによって螺旋状の蛇腹を
形成する如く構成した。

そして、液口周縁から垂下したウェルには、前記円筒体
の受は部を設けた。

このように構成することによって、円筒体を液口に挿入
しその先端が受は部に当接したときに押圧すれば円筒体
に螺旋状の蛇腹が形成されるので、該蛇腹が液口の螺子
部に係合し、締め付けを要することなく、栓体が液口に
螺着された状態となる。

図面によって本考案の一例を説明する。

１は栓本体であり、２は栓本体１から垂下した円筒体で
ある。

該円筒体２は圧縮することによって折れ曲り、螺旋状の
蛇腹３を形成する如く構成しである。

蛇腹３を形成させるためには、例えば、円筒体２を可撓
性の合成樹脂で製作しておき、折り曲げ部分を薄肉に形
成しておけばよい。

４は円筒体２の先端に設けた突出部である。

一方、液口５には螺子部６が形成してあり、液口５の周
縁から垂下したウェル７には突出部４の受は部８が設け
である。

９はバッキングである。第１図に示すように、突出部４
が受は部８に当接したときに円筒体２を押圧すれば蛇腹
３が形成され、該蛇腹３が螺子部６に係合して螺着状態
となる。

尚、係合が十分でないときは、押圧しながら若干回転す
ればよい。

栓体の取り外しは従来と同様回転して行なう。

上述のように本考案においては、従来のように締め付け
を行なわなくとも、単に栓体を押圧するという作業だけ
で螺着を行なうことができ、栓体の装着作業時間の大幅
な短縮が図れる点、極めて実用的価値の犬なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例を示す縦断面説明図、第２図は第
１図のＡ−Ａ’線に沿う断面図である。 １は栓本体、２は円筒体、３は蛇腹、４は突出部、５は
液口、６は螺子部、７はウェル、８は受は部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 栓本体から円筒体を垂下し該円筒体は圧縮することによ
   って螺旋状の蛇腹を形成する如くに構成し、一方、液口
   周縁から垂下したウェルに円筒体先端の受は部を設け、
   液口に挿入し先端が前記受は部に当接している円筒体を
   圧縮することにより形成される螺旋状の蛇腹を液口螺子
   部に係合せしめてなる蓄電池液口栓部。