JPS5853083Y2 - 電動払拭具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はブラシがモーターの駆動力により回転する機構
を備えており、拭きとり、洗い落し、艶出し等に用いて
好適な電動払拭具に関するものである。

ブラシの毛の硬度は、植えられた毛の種類、太さ、長さ
、数量によって相違するが、払拭の対象、汚濁の程度等
によって、望ましい硬度が相違する。

しかしながら、従来の電動払拭具においては最初から一
定のブラシが作りつけにされているので、自ずから用途
が限定されてしまうという欠点を有していた。

本考案は上記の欠点を解消し、同一のブラシで毛の硬度
を、用途に応じて変えることのできる電動払拭具を提供
するものであって、その要旨は、毛束が同心円状に複数
列植えられており、該毛束の各列毎に調節具を設け、各
列の毛束を夫々の調節具で毛束の長手方向に摺動自在に
挟持してなる電動払拭具に存する。

次に本考案の一実施例を図面により説明する。

第１図は電動払拭具の一部切欠断面図である。

１は内部にモーターが収容された合成樹脂製ケーシング
、２は該ケーシング１の底板で、底板２の中心には回転
軸用孔が穿設され、該孔より回転軸３が突出され、該回
転軸３には回転台４が取付けられている。

回転台４には第２図に示すように毛束５゜５′、５“が
同心円状に複数列植えられている。

合成樹脂製調節具６．６’、６“は内環６１．６１’、
６１“と外環６２．６２’、６２“とより構成され、内
環６１．６１ ’、６１ ”には、前記毛束を嵌入する
ことのできる凹陥部が設けられている。

外環６２．６２’、６２“の内壁には複数の耳状係止用
突起６２１．６２１’、６２１“が設けられており、こ
れを内環６１．６１’、６１“に設けられた透孔に嵌込
み、内環６１．６１’、６１“と外環６２．６２’、６
２”は一体に取着される。

尚、上記の実施例においては、内環６１．６１’、６１
“と外環６２，６２’、６２“とも最初から環状に成形
されているが、内環６１，６１’、６１“は可撓性のあ
る板状体とし、これを環状に変形させて外環６２．６２
’、６２“内に嵌込むようにしても良く、外環内壁の係
止用突起６２１゜６２１’、６２１“は耳状の他、火成
、或いは前記の中央に空隙を設けた形状でも良い。

又、外環６１の外壁に把持用つまみを設けても良い。

本考案電動払拭具は斜上の構成になされているので調節
具を毛束の長手方向に沿って上下に摺動することによっ
て、容易に払拭の対象に応じた適当な毛の硬度にブラシ
を調整することができる。

即ち、調節具を毛束の先端に接近させることにより毛の
硬度を高めることができ毛束のつけ根に接近させること
により毛の硬度を減少させるととができる。

又、回転台を回転する場合、内側に植えられた毛束と外
側に植えられた毛束とでは、回転距離が相違するので毛
束の長さが一緒であっても実効硬度は相違するが列毎に
きめ細かく毛の硬度を調節することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案電動払拭具の一実施例を示す一部切欠
断面図、第２図は同上のＩ−Ｉ線にて切断し、矢印方向
に見た断面図である。 ４：回転台、５，５′、５″：毛束、６．６’、６”：
調節具、６１゜６１’、６１“：内環、６２．６２’、
６２” ：外環、６２１．６２１ ’、６２１ ” ：
係止用突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 毛束が同心円状に複数列植えられており、該毛束の各列
   毎に調節具を設け、各列の毛束を夫々の調節具で毛束の
   長手方向に摺動自在に挟持してなる電動払拭具