JPS5852786B2 - センザイノケンマホウホウオヨビソノソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コイル状に巻かれた線材等の長尺の線材を粒
状研磨材により連続的に研磨する装置に関するものであ
る。

従来、長尺の線材を連続的に研磨するには、当該線材を
一定の速度で送る途次、その周囲から砂等の粒状研磨材
を空気圧により吹き付けて研磨することか行なわれてい
る。

しかしてこの方法はいわゆるショツトブラスト法と称す
るもので、その作業に際しては塵埃が飛散するので作業
環境が著しく悪ろく、全体を密閉室内で行なわなければ
ならないから、集塵装置を含めた全体の設備が極めて大
型になるばかりか、騒音を発するのであり、しかも、粒
状研磨材を線材の表面に吹き付けるため、研磨材が当る
箇所は良く研磨できても他の部分は研磨され難くて、研
磨斑を生じるのであった。

本発明は、粒状研磨材を吹き付けるのではなく鉛直な軸
線まわりに回転する円錐形研磨室に粒状研磨材を入れ、
該研磨材内を上から下向きに鉛直方向に通した線材を研
磨室光端の孔から研磨剤と共に引き出す操作を複数回繰
り返すことにより、塵埃を飛散することなく、且つ研磨
斑を生ずることなく、長尺の線材を連続的に研磨するよ
うにしたものであり、これを実施例の図面について説明
すれば、鉛直に立設したフレーム１に複数個の水平板２
を上下方向に適宜間隔を隔てて多段層状に設け、該６水
平板２にそれぞれ水平円板３を転子を介して同芯状に回
転自在に各々設け、該各回板３をフレーム１の上面に取
付くモータ４及び減速機５から軸６及び歯車７を介して
水平方向に回転駆動する一方、各円板３には円筒形のホ
ンパー８を各々設けると共に、更に各ホンパー８内には
、下端に研磨する目的の線材１９が通過し得る内径の孔
１０を有する逆円錐形の研磨室９を円周数箇所のリブを
介して各々設けて、該各研磨室９をその軸線が鉛直な一
直線上に一致するように同芯状に配設し、最上段の研磨
室９にパケットコンベヤー１１にてシュート１２を介し
て供給した粒状研磨材１３は、研磨室９下端の孔１０か
ら流下する一方、研磨室９の上部からオーバーフローし
ホッパー８にて次の研磨室９に至り、最下段の研磨室９
から流出又はオーバーフローすればシュート１４を介し
て除鉄ドラム１５に至り、こ工で鉄粉が除去され、次い
でファン１６による空気の吹き付けで細かい粒子を選別
除去したのち、ホンパー１７に入り、再びパケットコン
ベヤー１１で最上段の研磨室９に供給するように構成さ
れている。

一方、コイル１８から繰り出された線材１９は上部のロ
ーラ２０で上から下向きの鉛直に方向変換し、矯正ロー
ル２１で真直ぐに矯正されたのち各研磨室９の中心を土
から下向きに通り、ローラ２２を経て順次巻取られる。

このように、線材１９を粒状研磨材１３を入れた円錐形
研磨室９に通し、その先端の孔１０から鉛直下向きに引
き出すことにより、研磨室９内の研磨材１３が線材と共
に孔１０から引き出される途次、研磨室９の勾配に沿っ
て線材１９０表面に押し付けられることになり、しがも
研磨室９は、鉛直な軸線廻り、つまり線材１９の軸線を
中心線として、回転していてその内部の研磨材は線材１
９の表面を擦ると共に、各粒子も相互に運動するから、
研磨材１３が研磨室９内で詰まり線材の表面に長手方向
に傷をつげることなく、線材と共に順次孔１０から引き
出されることにより、各所均等に研磨できることになる
。

そして、この研磨操作が、複数段の研磨室９ごとに繰り
返えして行なわれるから、線材の表面は確実に研磨され
る一方、最上段の研磨室９に供給された研磨材１３はそ
の下端の孔１０から出て次段の研磨室９に自然流下する
のである。

この場合、各研磨室９において研磨材を表面に押圧する
力は、研磨室の円錐角によって調節でき、従って線材が
鋼線等の硬い場合には円錐角を小さくして押圧力を増大
し、また線材が柔らな場合は円錐角を大きくして押圧力
を低減すべきであり、また、研磨室の回転速度の増減に
よって研磨状態を種々変化できるのであり、更に各研磨
室の回転方向を互に逆向きにすることによって、研磨斑
の発生を著しく低減できるのである。

また、各研磨室９における研磨作用を向上するには、各
研磨室９内の研磨材が研磨室９と一緒に回転するように
すれば良く、このため本発明は、各研磨室９の内面に、
図示のように線材１９０表面には触れないようにしたリ
ブ２３を突設することを提案する。

すなわち、研磨室９の内面に、線材１９０表面に触れな
いようにしたリブ２３を設けることにより、研磨室９０
回転運動を、その内部の研磨材に効率良く伝たえること
ができて、研磨材を線材により効果的に擦り付けること
ができるから、その研磨作用はより強力になり、従って
研磨室の段数を少なくできるのである。

この場合、研磨室９内のりブ２３を研磨室の回転方向に
対して螺旋状にするとより効果的である。

以上の通り本発明は、軸線まわりに回転する複数個の逆
円錐形研磨室を、その軸線が鉛直な一直線上に位置する
ように多段状に配設し、該各研磨室の下端には、前記鉛
直な一直線上に沿って上から下向きに送られる線材が通
過するようにした孔を各々穿設する一方、前記各研磨室
のうち最上段の研磨室に、粒状研磨材の供給手段を設け
たことを特徴とする線材の研磨装置であって、線材は各
研磨室下端の引から粒状研磨材と共に引き出される際に
、線材を研磨斑を生ずることなく各所均等に連続して研
磨することができるから、従来のショツトブラスト法の
ように塵埃を発生せず、従ってその集塵装置等の附帯設
備を必要とせず、しかも研磨材供給装置も一つで済み、
装置を小型で且つ簡単にできるのであり、しかも、騒音
を発生することがない効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明実施例装置の縦断正面図である。 ９・・・・・・研磨室、１０・・・・・・孔、１３・・
・・・・研磨材、１９・・・・・・線材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 軸線まわりに回転する複数個の逆円錐形研磨室を、
   その軸線が鉛直な一直線上に位置するように多段状に配
   設し、該各研磨室の下端には、罰記鉛直な一直線上に沿
   って上から下向きに送られる線材が通過するようにした
   孔を各々穿設する一方、前記各研磨室のうち最上段の研
   磨室に、粒状研磨材の供給装置を設けたことを特徴とす
   る線材の研磨装置。 ２、特許請求の範囲第１項記載において、逆円錐状研磨
   室の内面には、前記線材に触れないリブを突設したこと
   を特徴とする線材の研磨装置。