JPS5852749Y2 - 自動センタリング回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はテレビジョン受像機の受像管映像画面の自動セン
タリング回路に関スル。

さらに詳しく述べると、テレビジョン受像機においては
、受像管映像画面の輝度を変化するとき、フライバック
パルスは負荷変動により歪みを生じ、これがため受像管
映像画面のセンタリングが変化するという現象を生じる
が、本案はこのような場合ｖＣかいても、センタリング
が変化することのない自動センタリング回路に関するも
のである。

従来テレビジョン受像機においては、受像管映像画面の
輝度が例えば暗から明に変化し、フライバックパルスの
負荷が大きい方向に変化すると、フライバックトランス
から比較用に増り出しているフライバックパルスの波形
が歪みを生じ、これがため水平ＡＦＣ用比較波形整形回
路から出力される矩形波パルスの位相が進み、従って水
平発振回路の発振パルスの位相も進み、これによう受像
Ｗ像画面のセンタリングが右方向にずれるという現象が
あった。

本案はこのような現象を回路付加によう除去しようとす
るもので、その回路構成として、水平ＡＦＣ用比較波形
整形回路内のスイッチング用トランジスタのベースに、
通常の比較用フライバックパルスのほかに、さらに高圧
ビーム電流検出回路に発生する直流バイアスと偏倚用直
流電圧との重畳紙を印加することにより、その解決を計
ったものである。

以下本案を実施例により図面を参照して説明する。

第１図は本案実施例の回路図を示す。

第１図の構成について説明すると、１は水平ＡＦＣ発振
回路、２はドライバ回路、３は水平出力トランジスタ、
４は水平偏向コイル、５はフライバックトランス、６は
受像管、７は高圧コイル、８は高圧ビーム電流検出用抵
抗、９は偏倚用直流電圧供給用抵抗、１０はフライバッ
クパルス増出用コイル、１１は水平ＡＦＣ用比較波形整
形回路、１２はスイッチング用トランジスタ、１３は不
要信号除去回路であり、本案で付加された回路は前記の
り板高圧ビーム電流検出用抵抗８と、抵抗９を含む偏倚
用直流電圧供給回路と、不要信号除去回路１３とである
。

次に第１図の動作について説明する。

オず最初第１図において前述の抵抗８，９と回路１３の
存在しない従来の回路の場合の動作から説明するに、受
像管の映像画面が暗の状態に調整されたとすると、フラ
イバックトランス５のフライバックパルス取出用コイル
１０カ為らは第２図のパルス２１にて示すパルスが摩り
出され、こレカスイッチング用トランジスタ１２のベー
スに加えられる。

第２図はトランジスタ１２のベースに加えられるパルス
の電圧の大小関係を示す図で、第２図中のライン２５は
トランジスタ１２のカットオフ電圧線０．６ Ｖを示す
カットオフラインを示している。

従ってパルス２１によりトランジスタ１２がカットオフ
する時点は第２図のｔｌの時点である。

次に受像管の映像画面が明の状態に調整されたとすると
、フライバックパルス取出用コイル１０から取り出され
るパルス２２は第２図に示すように先のパルス２１より
スタート時点が早くかつ波形が著しく歪んだものとなる
。

従ってこの場合にはトランジスタ１２は先の時点ｔｌ
より早い時点ｔ２でカットオフし、これにより水平ＡＦ
Ｃ発振回路１に加えられる比較用の矩形パルスの位相も
前の場合より進み、発振回路１からの発振パルスの位相
も進み、そのため受像管６の映像画面のセンタリングは
前の場合より右方向にずれることになる。

次に本案の第１図の動作について説明する。

本案についてはフライバックトランス５の高圧コイル７
の下端に高圧ビーム電流検出用抵抗８が挿入されており
、この抵抗８の上端電圧はフライバックパルスの負荷変
動により変化する。

例えばこの抵抗８の上端電圧は受像管６の画面が暗の場
合には一５Ｖ、明の場合には一１１ｖＫなるとする。

本案においては、この電圧にさらに例えば＋１１０Ｖか
ら抵抗９を通じて降下した直流電圧＋１３Ｖが加えられ
るので、結局抵抗８の上端電圧は、受像管の画面が暗の
場合には８Ｖ、明の場合には２ＶＫなる。

従って本案においては、スイッチング用トランジスタ１
２０ベースに加えられるフライバックパルスは、第２図
に示すように暗の場合には従来の２１より例えば８Ｖ高
められた２３となり、明の場合には従来の２２より例え
ば２ｖ高められた２４となる。

このようにすることにより、トランジスタ１２のパルス
２３とパルス２４によるカットオフ時点は共にｔ３とな
って同一時点となる。

これにより水平ＡＦＣ発振回路１からの発振パルスの位
相は明暗にかかわりなく一定となり、従って受像管の映
像画面のセンタリングは明暗に対しても変化することな
く一定している。

ただし本案にてセンタリングの一定する位置は、第２図
にて時点ｔ３ が時点ｔ１ またはｔ２より若干遅れて
いるように、従来の位置より若干右方向にずれることに
なるが、実用上はなんら差支えない。

以上に説明したように、本案によれば、従来の回路に僅
かな回路を付加するのみで、フライバックパルスの負荷
変動による受像管映像画面のセンタリングの変化を調整
除去することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案実施例の回路図、第２図は第１図回路の動
作説明のためのフライバックパルスの状態変化図を示す
。 なお図面に使用した符号はそれぞれ以下のものを示す。 １・・・・・・水平ＡＦＣ発振回路、２・・・・・・ド
ライバ回路、３・・・・・・水平出力トランジスタ、４
・・・・・・水平偏向コイル、５・・・・・・フライバ
ックトランス、６・・・・・・受像管、７・・・・・・
高圧コイル、８・・・・・・高圧ビーム電流検出用抵抗
、９・・・・・・偏倚用直流電圧供給用抵抗、１０・・
・・・・フライバックパルス取出用コイル、１１・・・
・・・水平ＡＦＣ用比較波形整形回路、１２・・・・・
・スイッチング用トランジスタ、１３・・・・・・不要
信号除去回路、２１．２３・・・・・・暗状態時のフラ
イバックパルス、２２．２４・・・・・・明状態時ノフ
ライバックパルス、２５・・・・・・カットオフライン
、ｔｌ・・・・・・２１のカットオフ時点、ｔ２・・・
・・・２２のカットオフ時点、ｔ３・・・・・・２３．
２４のカットオフ時点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テレビジョン受像機の水平偏向回路において、水平ＡＦ
   Ｃ用比較波形整形回路内のスイッチング用トランジスタ
   のペースに、通常の比較用フライバックパルスのほめ）
   に、さらに高圧ビーム電流検出回路に発生する直流バイ
   アスと偏倚用直流電圧との重畳電圧を印加することによ
   り、フライバックパルスの負荷変動による受像管映像画
   面のセンタリング変化を調整除去するようにした自動セ
   ンタリング回路。