JPS5852520Y2 - 煙検出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は広い空間を監視することができる減光式の煙
検出装置に関する。

減光式の煙検出装置は、間隔をあけて設けられた一対の
投、受光器よう構成され、投光器より照射される可視光
、赤外線、紫外線（以下単に光線という）が、煙により
減光されるのを受光器で検出して、その存在を感知する
ようにしていた。

しかし投光器より照射される光線は集束された光線が使
用されるので、火災により生ずる煙を検出するために室
内に設けた場合、火焔が上記光線上より外れると、煙が
拡散され光線上に達するオで警報を発することができず
、監視範囲の狭い検出装置となる欠点があった。

またこのような欠点を除去するために、上記光線を反射
鏡などにより複数回屈曲させて室内の大部分を通過させ
るようにし、その監視範囲を広める試みもされているが
、上記反射鏡を正確に調整する必要があり装置が複雑と
なると共に鏡を汚損から守るためにたびたびの清掃が必
要であった。

この考案は以上の点にかんがみ、広い空間を監視するこ
とのできる簡単で確実かつ迅速に動作する誤報の少ない
煙検出装置を提供するものである。

以下この考案を図面に示す実施例について説明する。

第１図においては、１は１つの警戒地区を形成する室、
２は室１の中央部に設けられた受光器、３は室１の壁面
に分布して設けられた発光ダイオードなどよりなる複数
の投光器で、これらより照射される光線は矢印で示され
るように上記共通の受光器２に向けて送出されるように
調整されると共に、投、受光器３，２は電路４を通じて
これらの動作を制御しその出力を検出するための共通の
制御判別回路５に接続される。

また上記受光器２は第２図にその詳細が示されるように
、制御判別回路５に接続される光電素子６と、その前面
に設けられ投光器３より照射されるすべての光線を上記
光電素子６に同時に導く円錐状の方向変換手段７（光学
手段）とで構成される。

また上記ＩＩＩ御判別回路５は第３図にその詳細が示さ
れるように、投光器３を間欠的に動作させパルス光線を
照射するための駆動回路１１を備えたパルス発生器１０
と、上記パルス光線に同期した受光器２の出力を得るた
めの受光器２の出力を増幅するパルス増幅器１２と接続
されたＡＮＤ回路１３とで構成され、ＡＮＤ回路１３の
一方の入力は上記目的を達成するためにパルス発生器１
０と接続される。

またＡＮＤ回路１３の出力には振幅復調器１４が接続さ
れ、さらに微分回路１６と積分回路１７とが接続されこ
れら回路１６．１７により極めて低い通過帯域、例えば
１〜１Ｏ−３Ｈ２を備えた交流増畷器またはフィルタ回
路の動作をする回路が構成される。

またこの回路は所定の振幅変化を検出するしきい値組路
１８と接続され、さらにこの出力により動作する警報手
段１９と接続される。

オた上記振幅復調器１４には、例えば投光器３の故障ま
たは異物が光線を遮断したような場合に生ずる急激な出
力の低下を検出するしきい値組路１５が設けられ、この
出力と上記警報手段１９の出力は遠隔に設けられた中央
監視装置２０に転送されるように構成されている。

次に動作を説明すれば、パルス発生器１０が動作すると
駆動回路１１を介して投光器３が間欠的に動作され、パ
ルス光線が共通の受光器２に向け′ｑ菓り返し送出され
る。

このパルス光線は室１内の照明などによる光の直流分と
共に受光器２の光電素子６で電気的信号に変換され、パ
ルス増幅器１２を介してＡＮＤ回路１３に入力される。

にＯ回路１３はパルス発生器１０に出力があるときのみ
動作して、パルス光線に同期した受光器２の出力、すな
わちパルス信号のみが検出され、ある程度のノイズ成分
が除去されるように動作する。

これよりの信号は振幅復調器１４に入力され光線の強さ
が不変であるかぎシ一定の信号が出力される。

このような一定の信号は微分および積分回路１６゜１７
を通過することができないので、しきい値組路１８が動
作されず、この装置は監視状態を続けもこのような状態
にかいて、室１内に火災が発生し、投光器２よりパルス
光線が減光されると、それに応じてＡＮＤ回路１３を通
じて振幅復調器１４に送られる信号は弱オリ、振幅復調
器１４よりの出力信号が変化し、この変化する信号が微
分および積分回路１６．１７を通過して、この信号の一
定の振幅変化によりしきい値組路１８が動作され、警報
手段１９を動作させ警報を発する。

さらに投光器３の故障または異物が光線を遮断したよう
な場合には、ＡＮＤ回路１３を通じて振幅復調器１４に
入力される信号は、無くなるか急激に低下するので、こ
の信号は微分および積分回路１６．１７を通過すること
なくしきい値組路１５を動作させ、中央監視装置２０な
どに故障信号を送る。

また部品の特性の変化または周囲温度などにより生ずる
きわめてゆっくりとした信号の変化は、上記微積分回路
１６．１７により自動的に補償される。

この考案は以上のように構成され動ｆａするのｄ広い空
間を監視することのできる簡単で確実かつ迅速に動作す
る誤報の少ない煙検出装置が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の煙検出装置のｌ実施例の平面図、第
２図は第１図の断面図、第３図は第１図の煙検出装置の
制御判別回路のブロックダイヤグラムである。 １・・・・・・室、２・・・・・・受光器、３・・・・
・・投光器、５・・・・・・制御判別回路、６・・・・
・・光電素子、Ｔ・・・・・・光学手段、１０・・・・
・・パルス発生器、１３・・・・・・ＡＮＤ回路、１４
・・・・・・振幅復調器、１６・・・・・・微分回路、
１７・・・・・・積分回路、１８・・・・・・しきい値
組路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 投光器よシ受光器に照射される光線が減光されることに
   より煙の存在を検出する煙検出装置であって、同一警戒
   地区に分布して複数個設けられる投光器と、上記複数の
   投光器の中央部に設けられこれらから放射される光線を
   光電素子に集光照射させる光学手段を備えた共通の受光
   器と、上記投光器の故障または異物が光線をしゃ断する
   ような場合に生ずる急激な出力の変化と受光器の煙の所
   定の濃度による出力変化を検出するための共通の制御回
   路とより構成されたことを特徴とする煙検出装置。