JPS5852471B2 - 抵抗溶接用タイマのサイクル測定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、抵抗溶接に必要な通電時間並びに機械的な
諸動作の時間等をサイクルカウントして制御する時間制
御装置に関して、その制御装置の目盛に設定されるスク
イズタイム（ＳＴ）ウェルドタイム（ＷＴ）、ホールド
タイム（ＨＴ）、オフタイム（ＯＴ）の四つの時間要素
の値を実際レベルとして知るためのサイクル測定装置に
係るものである。

従来、抵抗溶接機に用いられる時間制御装置に設定され
る時間要素（ＳＴ、ＷＴ、ＨＴ、ＯＴ）を示す目盛の値
を、実際の測定値として確認するための手段としては、
一般に電磁オシログラフで測定するか、あるいは第１図
のように、時間制御装置の電気回路を構成するプリント
基板１に備えた各時間要素（ＳＴ、ＷＴ、ＨＴ、ＯＴ）
を、１本の測定ブロー・ブ２を用いて各時間要素ごとに
くわえ直しながら、各時間要素の直流信号レベルをブラ
ウン管オシロ３に現わしそのブラウン管３ａの波形３ｂ
上の長さとして測定するかしている。

しかしながら、これらの従来の方法は、いずれも個人的
な見方による視覚誤差が生じやすく、しばしば測定をく
り返すという極めて作業性の悪い結果を招く欠点があっ
た。

そこで、この発明は、抵抗溶接機用時間制御装置の時間
要素を能率的に測定する場合に、時間要素の直流信号レ
ベルを、サイクル単位のパルスに変換し、各時間要素を
デジタル数値として、また切換装置によりワンタッチで
、それぞれの時間要素を直続できるように工夫された新
規なるサイクル測定装置を提供し、従来の欠点を解決し
ようとするものである。

以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第２図は、この発明にかかるサイクル測定装置４を表示
盤５に設けた切換装置のスイッチ６を、表示盤に付され
た各時間要素の記号（ＳＴ、ＷＴ。

ＨＴ 、 ＯＴ ）にそれぞれ合せることにより、その
指示する時間がサイクル単位のデジタル数値としてデジ
タル表示盤７に表示されるようにした一例を示すもので
、時間制御装置（図示省略）の電気回路を構成するプリ
ント基板１に、各時間要素（ＳＴ 、ＷＴ 、ＨＴ 、
ＯＴ ）の四つの接続片８・・・が設けられており、
その接続片には当該測定装置４からのリード線９がそれ
ぞれ接続されている。

第３図は、この発明にかかる測定装置の回路構成を示す
ブロック図で、前記のプリント基板１の各接続片８・・
・につながれた各リード線９・・・は、測定装置４の切
換装置のスイッチ６で選択される各時間要素（ＳＴ、Ｗ
Ｔ、ＨＴ、ＯＴ）に接続され、前記スイッチ６と発振器
１０に接続されたゲートＩＣ１１には三つのカウンタ回
路１２が接続されている。

そしてそれぞれのカウンタ回路にはデジタル表示器７に
接続されるデコード回路１３がそれぞれ接続している。

いま、時間要素のうちスクイズタイムＳＴを切換装置で
選択したとすると、スクイズタイムの直流信号レベルと
発振器１０からのパルスがゲートＩＣ１１に入り、その
出力はサイクル単位のパルスとなってカウンタ回路１２
に入力され、パルスを計数し、その出力がデコード回路
１３に入り、その出力によってデジタル表示器７が点灯
し、スクイズタイム（ＳＴ）の直流信号レベルはサイク
ル単位のデジタル数値として直続できるのである。

同じく、他の各時間要素（ＷＴ、ＨＴ、ＯＴ）もスイッ
チ６によりワンタッチで自由に切換して、それぞれのデ
ジタル数値としてデジタル表示器７に表わすことができ
る。

なお、図面に示された実施例においては、直流信号レベ
ルをサイクル単位のパルスに変換させるための手段とし
て発振器１０を記載したが５０／６０Ｈｚの商用周波数
の交流電源を採用しても同様に動作させることができる
。

以上の説明から、この発明によると、抵抗溶接機用時間
制御装置に設定されるスクイズタイム、ウェルドタイム
、ホールドタイム、オフタイム等のそれぞれの時間要素
を、従来のようイこ電磁オシログラフやブラウン管オシ
ロスコープ上に現わされる波形の長さでもって読むので
はなく、サイクル単位のデジタル数値で簡単かつ明確に
読み取ることができ、しかも各時間要素ごとに切換装置
によって一個のデジタル表示器を用いて正確に切換測定
することができるから、時間制御装置に設定される溶接
に必要な諸動作時間の実際的な確認作業を迅速に能率よ
く行なうことができ、しかも構造が簡単かつ小形軽量で
総合し、携帯用としても便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のサイクル測定装置の一例を示す説明図
。 第２図は、この発明にかかるサイクル測定装置の実施例
を示す説明図。 第３図は、この発明装置の電気回路構成の一実施例を示
すブロック図。 １・・・・・・プリント基板、４・・・・・・サイクル
測定装置、６・・・・・・切換装置のスイッチ、７・・
・・・・デジタル表示器、１０・・・・・・発振器、１
１・・・・・・ゲートＩＣ１１２・・・・・・カウンタ
回路、１３・・・・・・デコード回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 溶接加工に必要な電気的または機械的な諸動作を時
   間的に加減する時間制御装置に設定されるスクイズタイ
   ム、ウェルドタイム、ホールドタイム、オフタイム等の
   それぞれの時間要素の直流信号レベルを、ゲートＩＣと
   このゲートＩＣの入力端子に接続された発振器とによっ
   てサイクル単位のパルスに変換しこれをカウンタ回路へ
   入力し、このカウンタ回路からの出力をデコード回路に
   よってデコードして、前記直流信号レベルがデジタル数
   値としてデジタル表示器に表示されるようにしたことを
   特徴とする抵抗溶接用タイマのサイクル測定装置。 ２ 溶接加工に必要な電気的または機械的な諸動作を時
   間的に加減する時間制御装置に設定されるスクイズタイ
   ム、ウェルドタイム、ホールドタイム、オフタイム等の
   それぞれの時間要素の直流信号レベルを、ゲートＩＣと
   このゲートＩＣの入力端子に接続された発振器とによっ
   てサイクル単位のパルスに変換し、これをカウンタ回路
   へ入力し、このカウンタ回路からの出力をデコード回路
   によってデコードして、前記直流信号レベルがデジタル
   数値としてデジタル表示器に表示されるサイクル測定装
   置において、それぞれの時間要素が切換装置によって一
   組のデジタル表示器に切換え表示されるようにしたこと
   を特徴とする抵抗溶接用タイマのサイクル測定装置。