JPS585125B2 - チヨウセツカノウタジンアグリキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、交換及び調節可能にカッターヘッドの中に配
設されそれぞれ１つの固定子によりカッターヘッドの肩
部に固定される長い刃物を有し。

同刃物の背側がカッターヘッドのそれぞれの孔の中に配
設されねじボルトにより調節される楔状の、半径方向の
調節を行なう調節体に接し且つそれぞれの刃物に１個宛
関連する切粉排出空間を有する多刃穴ぐり機に係わる。

多刃穴ぐり機は単一刃穴ぐり機に対して１回転当りの送
りが増大されこのために１つの加工片の加工時間が短縮
されると言う利点を有する。

この構造の既知の穴ぐり機（ドイツ特許第１４２７１８
２号）に於ては調節体及び同調節体のセットねじを収容
するためのねじ孔並びに固定子を固定する固定ねじを収
容するためのねじ孔がカッターヘッドの中で実質的に半
径方向に延び同ヘッドの軸心を横切る。

従ってカッターヘッドの外周にいくつかの刃物を配設す
ることは著しい構造上の困難を生ぜしめ個々の孔を相互
に軸方向にずらさなければ実際上不可能であろう。

調節及び固定機構の刃物に対する上記のことにより条件
づけられる異なる作用を度外視すればこの様にしてとに
かく２つの刃物がカッターヘッドの外周に取り付けられ
る。

相互に対向している２つの刃物を有する他の既知の穴ぐ
り機に於てはこれ等り刃物は単一の調節体により調節さ
れる。

この様な構造に於ては１両刃物が確実に半径方向に一様
に調節されねばならない場合には追加の案内手段及び背
側が異なって成形された刃物を前提とする。

更にいくつかの刃物を備えたいわゆる拡張穴ぐり機に於
ては、斜めに加工された溝の中で刃物を移動させること
により刃物の回転円を変更することは既知である。

しかしながらこの際総ての刃物は同時にカッターヘッド
の端面側の中に配設されたテーパーピン又は調節ねじリ
ングによって同じ量だけ半径方向に移動される。

しかしながらこのために刃物を個々に調節することは不
可能である。

即ち例えば刃物の消耗が異なる場合には個々に調節でき
ることが望ましい。

更にこの様な穴ぐり機に於ては刃物の傾きは調節されな
い。

即ち本発明の目的は、刃物の半径方向の位置並びに長手
方向の傾きが個々に調節され且つ製造技術的に容易に構
成される頭初に記載の多刃穴ぐり機を提供することにあ
る。

上記の目的は本発明による穴ぐり機においで、カッター
ヘッドの基体が周方向に刃物の数と等しい数のセクタ一
部（扇形部）を備え、該セクタ一部の側面が切粉排出空
間の境界をなし、且つセクタ一部の内側に固定子の固定
ねじ並びに調節体を固定するねじボルトを収容するため
のねじ孔がそれぞれ１つの前記セクタ一部の中央を貫通
する軸面に対して実質的に垂直に配設されていることに
より達せられる。

この際刃物の個々の調節は、カッターヘッドがセンタ（
カッタ一端面を回転支持する所謂旋盤等のセンタに相当
するもの）間で支承され刃物の高さが刃縁をダイアルゲ
ージの接触端に接触させることにより調節される如くし
て容易に行なわれる。

カッターヘッドを本発明により構成することにより、該
カッターヘッドは構造的に相互に一致するセクタ一部を
備え同セクタ一部は個々の刃物のための調節並びに固定
機構を含む。

刃物がカッターヘッドの基体のセクタ一部のそれぞれ１
つの長手方向の溝の中に配設されていると目的に合致す
る。

このことにより固定子の固定ねじのために設けられるね
じ孔が特に簡単且つ明瞭に配設されることができ、該ね
じ孔は袋孔として構成され調節体のための孔よりもカッ
ターヘッドの軸心から短かい間隔の位置に配設されてい
ると有利である。

カッターヘッドの有利な構成に於てはセクタ一部が実質
的に台形の断面形状を備え、この際２つのセクタ一部の
相互に対向している側面が切粉排出空間を形成する凹部
の一部を形成する。

以下本発明を添附の実施例に関する図面に就き詳細に説
明する。

図に示された三枚刃穴ぐり機は軸部２、頚部４及びカッ
ターヘッド６よりなっている。

カッターヘッド６に１２０°の等しい角度間隔で３つの
刃物８がそれぞれ１つの溝１０の中に挿入されでいる。

刃物は互に反対側の両方の長手縁に切刃１２を、すなわ
ち２つの切刃を具備し、従って付は変え可能な両刃刃物
として両縁を使用することができる。

刃物８にそれぞれ鈍角で全体が凹状に境界がつけられて
いる切粉排出空間１４が続いている。

このためにカッターヘッドの基体は刃物の数と等しい数
のセクタ一部１６に分割さねでおり同セクタ一部の長手
方向に延びでいる両側面１８，２０は切粉排出空間１４
との結合面を形成する。

刃物８は溝１０の中で固定子２２によって固定されてお
り、同固定子はセクタ一部１６の前面１８の中の溝１０
に向って開放している凹部の中に挿入されでおり前面１
８と同一面になるように構成されており、セクタ一部１
６の脚の領域の中に配設されたねじ孔２６の中にねじ込
まれた固定ねじ２４によって固定されでいる。

セクタ一部１６はそれぞれ刃物用溝１０に開口しでいる
更に２つの孔２８を備え開孔はそれぞれ後方の面２０か
ら近づくことができそれぞれ１つの楔状の調節体３０を
収容し、該調節体により刃物８は個別にその刃縁が所望
の回転円を形成するようにそしてカッターヘッドをそれ
ぞれの穴ぐり過程に適合した先細にするためζこ刃物は
軸部船こ向って所望の傾斜に調節されるか後調節される
ことができる。

調節体３０の移動ないしは固定はねじ廻しを増付けるた
めの六角孔３４が設けられたねじボルト３２を介して行
なわれ、同ボルトは長手方向の１部にねじが設けられた
孔２８の中で案内されている。

図に示された三枚刃穴ぐり機の基本となる構造原理は分
割角度ａを適当に変更することにより他の数の刃物を有
する穴ぐり機にも使用される。

本発明の実施態様を述べれば次の如くである。

（１）セクタ一部１６が実質的に台形の断面を備えてい
ることを特徴とする特許請求の範囲に記載の穴ぐり機。

（２）セクタ一部１６の両側の境界をなし長手方向に延
びている側部１８，２０が切粉排出空間１４との結合面
を形成することを特徴とする特許請求の範囲及び前項に
記載の穴ぐり機。

（３）固定子２２の固定ねじ２４のためのねじ孔２６が
調節体３０のセットねじ３２のための孔２８よりもカッ
ターヘッド６の軸心からの距離を短かくしであることを
特徴とする特許請求の範囲に記載の穴ぐり機。

（４）固定ねじ２４のためのねじ孔２６が袋孔状に構成
されていることを特徴とする前項に記載の穴ぐり機。

（５）既知の方法で取替可能両刃刃物としで構成された
刃物８がカッターヘッドの基体の長手方向溝１０の中に
配設されていることを特徴とする特許請求の範囲及び１
項より前項までに記載の穴ぐり機。

【図面の簡単な説明】

第１図は三枚刃穴ぐり機の側面図、第２図は第１図によ
る穴ぐり機の正面図、第３図は第１図の３−３拡大断面
図である。 ６・・・・・・カッターヘッド、８・・・・・・刃物、
１０・・・・・・溝、１４・・・・・・切粉排出空間、
１６・・・・・・セクタ一部、１８・・・・・・前側側
面、２０・・・・・・後側側面、２２・・・−・・固定
子、２４・・・・・・固定ねじ、２６・・・・・・ねじ
孔、２８・・・・・・孔、３０・・・・・・調節体、３
２・・・・・・ねじボルト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外周面に複数個の刃物を交換可能に増付けたカッタ
   ーヘッドを有する多刃穴ぐり機において。 カッターヘッド６の基体の外周に、周方向に隔置しであ
   る刃物数と同数のセクタ一部１６と各刃物８に関連して
   １個宛セクタ一部間に形成されカッターヘッド軸線にほ
   ぼ平行に延びる切粉排出空間用凹部１４とが設けられ、
   各セクタ一部１６の両側面１８，２０がそれぞれ隣接す
   る切粉排出空間１４に対する境界を形成していることと
   、各セクタ一部１６の外周に形成されるカッターヘッド
   軸線にほぼ平行に延びる各１個の溝１０と、該溝１０に
   収納される刃物８と、各セクタ一部１６の回転方向前側
   側面１８に形成され前記溝１０に向つて開放しでいる凹
   部と、該凹部の中に挿入され前記前側側面とほぼ同一面
   になるように構成された固定子２２と、前側側面にねじ
   込まれ固定子２２を刃物８の一方側に対し押圧すること
   により刃物８の他方側をセクタ一部１６に設けた溝に圧
   接して刃物を固定する固定ねじ２４と、各セクタ一部の
   回転方向後側側面２０に２個宛設けられる孔２８と、該
   孔２８に挿入され刃物８の下面に接する楔状調節体３０
   と、該調節体３０の位置調節のため前記孔２８の一部に
   ねじ込まれるねじボルト３２とを設けであることを特徴
   とする多刃穴ぐり機。