JPS5850569Y2 - 非常用照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、非常用照明器具に関するものである。

主光源を備えた埋込形器具本体と、非常用電源装置およ
び非常用光源を組合せた非常用照明器具においては、そ
の主光源のために非常用電源装置である蓄電池や充電装
置が温度上昇しないように、非常用電源から出来るだけ
遠く離れた位置に主光源を設けている。

そのため、主光源を使用する器具は片寄った配光特性を
示すものが多く、かつ器具の照明効率もきわめて悪いと
いう欠点がある。

また温度上昇を小さくするため器具が大形化し、特に器
具高さが大きくなるという問題もある。

本考案は、前記の如き従来の非常用照明器具の欠点を改
善し、照明効率が良く、シかも非常用電源装置の温度上
昇を抑えることが出来る非常用照明器具を提供せんとす
るものである。

本考案は、前記の目的を実現せんがため、主光源を備え
た埋込形の器具本体と、該器具本体の切欠部に充電装置
や非常用蓄電池等を収納してなる非常用電源装置を外側
に突出させて取付け、前記非常用電源装置を主光源から
遮断するように主光源の反射笠を傾けて設置したことを
特徴とするものである。

次に添付図面により本考案の一実施例を説明する。

添付図面において、１は主光源、２はソケット、３はソ
ケット取付金具、４は主光源の反射笠、５は天井に埋込
まれた器具本体、６は非常用光源のソケット台、７は非
常用光源を示す。

前記器具本体５の側壁には切欠部５′を設け、その切欠
部に、充電装置８、非常用電源（蓄電池）９などよりな
る非常用電源装置１０を器具本体５より外側に突出する
ように取付ける。

前記主光源１は、取付金具３を介して照明器具本体５の
天井に固定したソケット２に支持され、その光軸は前記
非常用電源装置１０の方向に向って稍々傾斜させている
。

反射笠４は前記ソケット２に前記主光源と同一の傾斜で
固定されている。

反射笠４は、前記の如く傾斜しているがその開口面は器
具の水平線、即ち器具開口面と平行になるように主光源
の光軸とある傾き角を持たせており、その開口面の端部
は非常用電源装置１０を収納した本体５の切欠部近傍に
向って、切欠５′と略等しいかあるいはそれより低い位
置になる如く延長されている。

なお、前記の非常用光源７は常態においては消灯されて
おり、主光源１が点灯しない非常時においては蓄電池８
から電力を受けて点灯するものである。

前記の如き構造よるなる本考案の非常用照明器具は、非
常用電源装置を主光源から遮断するように主光源の反射
笠を傾けて設置したので、主光源１を器具本体の中心位
置に近づけて取付けることが出来、しかもその場合反射
笠によって主光源からの熱が非常用電源装置に伝達され
るのを防止し、かくして器具の照明効率を向上させると
共に非常用電源装置の温度上昇を防止することができる
。

さらに、主光源を傾斜させて取付けているため、器具高
さを低くすることができ、また反射笠の開口面を器具開
口面と平行とし、しかも非常用電源装置を収納した切欠
部底面と略同−か、それよりも下方、器具開口側に反射
笠の開口面を位置させることにより、白熱電球のような
熱線放射の多い主光源からの幅対熱を遮断し、しかも照
明としての器具効率を高める効果がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の非常用照明器具の構造を示す断面図
である。 １・・・・・・主光源、２・・・・・・ソケット、３・
・・・・・ソケット取付金具、４・・・・・・反射笠、
５・・・・・・本体、７・・・・・・非常用光源、８・
・・・・・充電装置、９・・・・・・蓄電池、１０・・
・・・・充電装置、１１・・・・・・止ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 主光源を備えた埋込形の器具本体と、該器具本体の側壁
   に切欠部を設け、該切欠部に外側に突出させて取付けた
   充電装置や非常用蓄電池等を収納してなる非常用電源装
   置と、前記非常用電源装置により点灯される非常用光源
   と、前記主光源の反射笠とを備えた照明器具において、
   前記主光源を傾斜させて設置すると共に前記反射笠の開
   口面を器具本体の開口面と平行となるように配置し、反
   射笠の開口面を前記切欠部底面と略同−か、それよりも
   下方に位置させたことを特徴とする非常用照明器具。