JPS5850456Y2 - 光学的読取用紙票 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は反復して使用可能な光学的読取用紙票に関す
る。

最近ではコンピュータ等の発達に伴い、その入力手段で
あるＯＣＲやＯＭＲ用紙等の光学的読取用紙票の使用量
も極めて多くなってきた。

これら紙票に印刷された文字やマーク記入欄は正確な位
置に印刷されていなければ機械による読取りが全くなさ
れず、また用紙自体もピンホールや製紙時における汚れ
がなく、かつ腰の強い専用のものが要求され更に印刷用
インキも機械読取されない濃さのものに限定されるとこ
ろから、上記紙票の一枚あたｂの単価は極めて高価なも
のとなる。

このようなことから特に入力量が多い場合などにかいて
は、この紙票な使い棄でとせず反復して使用することが
提案されている。

その１つには単に使い終えた紙票に記載されている文字
、マークを消ゴム等で消すことであるが、この場合には
完全に消すことができず、しかも紙面に筆圧による凹凸
が残るとともに、消ゴムの摩擦によう印刷が消えたｂ１
汚損を拡げる等の問題が生ずる。

これに対し、紙票の表面に耐水性樹脂をコーティング処
理するとともに、水溶性インキを用いて書込みを行い、
使用後は水を含んだ布で紙票表面を拭うことによって再
使用を可能とするものもある。

しかしながら、これにあっては特殊な筆記具を要すると
ともに、インキの乾燥が遅く入力処理の連帯や汚損或い
はこれに伴う読取誤差の原因となる。

そこでこの考案は上記の如き紙票において、また、紙票
の表面に粘着剤などを介して透明紙を着脱可能に貼着し
たものもあるが、この場合も透明紙は使い棄てとなり、
不経済となる。

該紙票の全面に、密着した場合にのみ前記文字及びある
いはマークが目視可能となる半透明の加工紙を積層貼・
着することにより、上記各問題点を解決するとともに、
その紙票自体のコストを低減できるようにした光学的読
取用紙票を提供するものである。

以下この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明する
。

第１図及び第２図はこの考案に係る光学的読取用紙票を
示すもので、この紙票１は、用紙２上の適宜位置に文字
記入欄３、及びマーク記入欄４を入力仕様に対応して印
刷するとともに、他の必要事項を印刷した後その表面に
接着剤Ａを介して半透明のトレーシングペーパ５を積層
貼着し、一体の紙票１を完成したものである。

また各記入欄３，４及び他の必要事項を印刷するための
インキの濃さは目視によりはっきりと確認でき、かつ機
械読取されない程度の範囲で用紙との対比がなされるよ
う、そのインキ濃度を設定する必要があり１このために
その調製も微細となる。

しかしながら本考案に訃いては上記トレーシングペーパ
５を用紙２上に覆うことにようその印刷インキの濃さが
減することになって、従来の単に用紙２上に印刷したも
のに比して、そのインキ濃度の濃い側に対する調整範囲
が拡大され、濃度規制が減少し、かつ少々の汚れ等もマ
スキングしてしまう。

また用紙２にトレーシングペーパ５を積重することによ
って、紙厚が厚くなり１しかも腰も強くなるとともに、
トレーシングペーパ５の表面は艶消であう、かつ上記の
如く用紙２をマスキングするために用紙２自体のピンホ
ールや製紙過程において出来た汚損等もマスキングする
。

したがって用紙２は特に読取用紙票として専用のもので
なく、ある程度これに類似した特性の普通紙を用いても
読取り誤差等を生ずることもない。

本考案に係る光学的読取用紙票１は上記の如く構成され
ているのでトレーシングペーパ５上に各記入欄３．４に
対応する文字、マーク等の情報を従来と全く同一要領で
鉛筆によう書込んでから、リーダにインプットすれば、
読取りがなされる。

次いで使用後は消ゴムでトレーシングペーパ５上を擦っ
て用済みのマーク、文字等を消せば再び新しい情報を書
き込んで反復使用することが可能となる。

な釦この場合、従来の紙票上に文字、マークを書込んだ
後に、これを消ゴムで消すのとは異なり１消し易く、ま
た完全に消える。

更にトレーシングペーパに鉛筆書する場合には筆圧が大
きくないため、その消跡の凹凸は僅少であり、Ｌかも印
刷は元の鮮明さを保つことができる。

したがって本考案に係る紙票はトレーシングペーパの表
面状態が劣化しない範囲内で何度でも反復使用できるの
である。

第３図は本考案の他の実施例を示したもので用紙２の表
面には前述の如くトレーシングペーパ５が積層貼着され
ているとともに、用紙２の裏面にも接着剤Ａを介してト
レーシングペーパ５′が積層貼着されている。

本実施例においては用紙の片面にのみトレーシングペー
パな貼着した場合に比して反シ等の発生がなく、シかも
更に腰の強いものとなる。

また本実施例において、用紙２の裏面側に表面と同様な
印刷を施せば表裏共紙票として使用できる。

以上各実施例で説明したように、本考案に係る光学的読
取用紙票にあっては、従来の鉛筆書きと同一の記載手段
により記載でき、かつ使用後は消ゴムでその記載事項を
消去することによって反復使用できる。

したがってこの考案は入力に要する紙票な使い棄てるこ
とがないため費用を大幅に削減でき、しかも特殊筆記具
が不要である。

また、本考案においては半透明の加工紙を用紙表面に貼
着して構成することによって、用紙に印刷された記入欄
の濃さが薄くなるため、印刷用インキの濃度規制が減少
し、しかも用紙自体のピンホールや汚れ等もマスクされ
るので専用の用紙が不要となり、これらによう安価に構
成できるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る光学的読取用紙票を一部切欠い
て示す平面図、第２図は第１図の２−２線における模式
的断面図、第３図はこの考案の他の実施例による断面図
である。 １・・・・・・光学的読取用紙票、２・・・・・・用紙
、３−６．・・・文字記入欄、４・・・・・・マーク記
入欄、５，５′・・・・・・トレーシングペーパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙上に文字及びあるいはマークの記入欄を印刷してなる
   光学的読取用紙票において、該紙票の全面に、密着した
   場合にのみ前記文字及びあるいはマークが目視可能とな
   る半透明の加工紙を積層、貼着してなる光学的読取用紙
   票。